菊花賞での可能性

同じバゴ産駒のビッグウィークは10年の菊花賞を7番人気で制している。母父のリアルシャダイという観点から見ると、同じく母父リアルシャダイのフローテーションが08年に15人気2着。父としては92年勝ち馬ライスシャワーや、97年2着のダイワオーシュウなどを輩出した。ロベルト系という括りで見ても、ブライアンズタイムの血を持つ馬が何度も馬券に絡んでいる。

さらに母母父のマルゼンスキーも菊花賞の好走血統。スペシャルウィーク、メジロブライト、ライスシャワーの母父であり、スペシャルウィークが父としてフローテーション、昨年の勝ち馬トーホウジャッカルを出している。菊花賞に強いことで有名なダンスインザダークも母父がマルゼンスキーの父ニジンスキー。つまり、ミュゼゴーストには、菊花賞で強さを発揮する血が凝縮されているのだ。

今回賞金を加算し、菊花賞への出走はほぼ確実になった。同じ京都で行われた白百合Sでは内を器用に立ち回るセンス、高速馬場への対応も示した。

ドゥラメンテ不在に加え、距離に不安のある有力馬も多いなかで行われる菊花賞。クラシック最後の1冠を奪取する可能性は十二分にある。

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