新馬戦の評価は?
現在の京都は枠順による有利不利があまり大きくない。とはいえ、コーナー4回の内回りの大外枠というのは距離をロスするリスクが大きく、決して有利とはいえない。むしろ、できれば引きたくない枠順だ。
実際、リオンディーズはスタートから終始外を回す競馬になってしまった。
しかし、他の馬たちより距離をロスした中でもしっかりとした末脚を披露した。上がり33秒4はメンバー中最速だった。
しかもラスト3ハロンのレース上がりを見てみると、「11秒8−11秒1−11秒0」と加速ラップを踏んでいる。残り1ハロンで先頭に立ったため、11秒0はエピファネイア自身の上がりだ。最後の100mは岩田康誠騎手が手綱をおさえていたことを考慮すると、ラスト1ハロンは10秒台が刻まれてもおかしくなかった。
コーナー4回の2000mで外外を回りながら走り切るスタミナと、秀逸な瞬発力があることを同時に示したレースとなったわけだ。
お兄さんのエピファネイアも新馬戦で素晴らしい末脚を披露したが、それに勝るとも劣らない内容だったように感じる。
この走りなら距離は伸びても問題ないだろう。エピファネイアは父シンボリクリスエスだったが、リオンディーズは父キングカメハメハ。お兄さんよりクラシック向きの血統である。
来年の春へ向けて、また1頭、楽しみな馬がデビューした。
そう結論づけていいデビュー戦ではなかっただろうか。
【関連記事】
●武豊騎手と社台グループの現在地とは?確執や絶縁説はオカルトだった?
●ゴールドシップは引退レースのために壮大な前振りをしたに違いない
●「昔の競馬は熱かった。今はクソ」なんていう老害にならないために僕らがすべきこと
●3連複の買い方!1、2、3番人気が全頭馬券から消える確率を知っていますか?
●初心者が3連複で万馬券を当てるための最良のフォーメーションとは?