アラバスターが抱える課題
今後、課題を挙げるとするなら故障との戦いになるだろう。
レーヴドスカーの一族は“呪われた一族”と言われてしまうほど、悲運のキャリアを歩むことが多い。
Regal Silk
未出走。2歳時に死亡。
レーヴダムール
3歳秋、調教中の故障が原因で死亡。キャリア2戦
アプレザンレーヴ
3歳秋、左前浅屈腱炎で引退。キャリア7戦
レーヴドリアン
3歳秋、腸捻転を悪化させ、盲腸破裂で死亡。キャリア9戦
レーヴディソール
4歳1月、右前脚のトウ骨遠位端部分の骨折で桜花賞を回避。右前脚のヒザ部分の剥離骨折により引退。キャリア6戦
ご覧のとおり、多くの馬がキャリアが浅いうちに引退に追い込まれているのだ。
母レーヴディソールにしても2度の骨折が原因で引退している。しかも同馬の場合、同じく体質が弱く、産駒が故障がちなアグネスタキオンが父親である。残念ながら体質が弱いことは間違いないだろう。
アラバスターは父がハービンジャーとなってどれだけ頑丈に生まれたかは分からないが、これから上のクラスで活躍していくためにはいかに故障しないか、いかにコンスタントに競馬が使えるか、といった点が重要になってきそうだ。
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