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ブラックスビーチの勝因、ポールヴァンドルの敗因は?スイートピーS2017結果・動画

(C)kumoyuni143

4月30日に東京競馬場で行われたスイートピーステークス(OP/芝1800m)で、3番人気のディープインパクト産駒ブラックスビーチ(牝3)が、9番人気カリビアンゴールド(牝3)を押さえて勝利した。1番人気のポールヴァンドル(牝3)は5着に終わった。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。

レース映像・動画

映像はこちらから(※JRA公式サイト→レース結果のページでご覧いただけます)

結果・着順

2017年 4月30日(日) 2回東京4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 スイートピーS
3歳・オープン(馬齢) (牝)(混)(指定) 芝 1800m 18頭立

馬名S 性齢
7 ブラックスビーチ 牝3 3
5 カリビアンゴールド 牝3 9
11 ムーンザムーン 牝3 5
18 ウインシャトレーヌ 牝3 2
17 ポールヴァンドル 牝3 1
10 ヒストリア 牝3 8
12 ニシノストーリー 牝3 15
9 ブラックオニキス 牝3 16
2 シーズララバイ 牝3 4
10 8 メイショウオワラ 牝3 7
11 6 ハートオブスワロー 牝3 10
12 4 アンネリース 牝3 6
13 13 トーホウアイレス 牝3 13
14 15 エバープリンセス 牝3 11
15 1 エンパイアガール 牝3 12
16 14 エミットライト 牝3 17
17 3 ミザイ 牝3 18
18 16 キュイキュイ 牝3 14

LAP 13.0-11.5-11.6-12.3-12.5-12.4-11.6-11.0-11.5
通過 36.1-48.4-60.9-73.3
上り 71.3-59.0-46.5-34.1
平均 1F:11.93 / 3F:35.80

レース分析

まずはレースラップを見てみよう。

13.0-11.5-11.6-12.3-12.5-12.4-11.6-11.0-11.5

2、3ハロン目こそ11秒台中盤になったが、最初が13秒台、道中も12秒台中盤と、ゆったりとしたペースで流れた。上がり1位を記録したカリビアンゴールドが33秒1を使ったように、直線ヨーイドンの競馬になったわけだ。

通常、スローペースになれば前が有利だが、ヨーイドンになった場合、単純な差し比べになる。今回の場合、直線に入った段階で馬群が凝縮し、先行馬と後方までの差があまりなかった。

だから先行した馬たちは、セーフティリードを保てず、切れ負けしてしまったわけだ。

上がりの脚を使えたかどうかが、勝負の分かれ目だったといえるだろう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ブラックスビーチ

圧倒的な上がりを示したわけではないが、直線に入った段階で前と1、2馬身しか差がないポジションにつけていたことが勝因となった。

これでオークスへの優先出走権を獲得したことになる。ただし、あまりレースレベルは高くなかったし、この馬の能力も今のところそこまで高いわけではないため、本番では苦戦を強いられそうだ。

ディープインパクト×キングマンボ系の組み合わせはズブい馬になりがちだが、それでも能力の高い馬は速い上がりを使える(デニムアンドルビーが良い例)。この馬の場合、上がり3位以内を使ったのはキャリア5戦で1度だけ。

よほど展開が恵まれない限り、厳しいと言わざるを得ない。

2着 カリビアンゴールド

馬場が渋った前走を除けばキャリア5戦のうち、4戦で上がり3位以内を記録している。上がりを使えたことが、2着に浮上できた要因となった。コーナーではラチ沿い〜2頭目と、内々を通りながら直線で外に出すという理想的な競馬ができたこともよかった。

かなり恵まれた展開となったため、次走は期待しすぎないほうがいいだろう。

3着 ムーンザムーン

この馬もキャリアのほとんどで上がり上位の脚を使っている。ただ、ポジションが後ろ過ぎた分、差しきれなかったというところ。

上位の中では最も安定して上がりを使っていて、能力的にも見どころがありそう。ただ、ローエングリン産駒なので、上がりを使えたとしてもサンデー系の有力馬の差し脚には負けてしまう。

こういう馬が突然先行して結果を残すことはよくあるため、もう少し位置取りを工夫した競馬をしてみてほしい。

4着 ウインシャトレーヌ

絶好の展開ではあったが、伸び負けしてしまった。ちょうどスローになった新馬戦では1位の末脚を使っているが、同じくスローになった前回は前の馬を捉えられなかった。そういう意味ではあまり末脚勝負には向かないのかもしれない。

5着 ポールヴァンドル

ダイワメジャー産駒らしく、先行してどこまで粘れるか、という馬なので、レース展開が全く合わなかった。ダートで勝ち上がってきたパワータイプなので、芝の瞬発力勝負には全く向かないのだろう。

反対に言えば、パワーが生かせるようなシチュエーションになれば全く違った結果になりえる。阪神芝外回り1800mなど、ダイワメジャー産駒の得意条件で見てみたいところだ。

6着 ヒストリア

7着 ニシノストーリー

8着 ブラックオニキス

9着 シーズララバイ

好走したのは馬場が渋った未勝利戦と馬場がタフなフラワーカップ。単純に末脚が問われる軽い展開が向いていなかったのかもしれない。

10着 メイショウオワラ

上がり2位の脚を使ったが、さすがにポジションが後ろ過ぎた。ノーカウントでOK。

11着 ハートオブスワロー

12着 アンネリース

13着 トーホウアイレス

14着 エバープリンセス

15着 エンパイアガール

16着 エミットライト

17着 ミザイ

18着 キュイキュイ


(C)kenji

現役最強馬の座を争う3頭のデッドヒートに、淀が揺れた。

4月30日に京都競馬場で行われた天皇賞春(GI/芝外回り3200m)で、1番人気のブラックタイド産駒キタサンブラック(牡5)が、3番人気シュヴァルグラン(牡5)、2番人気のサトノダイヤモンド(牡4)を押さえて勝利した。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。

レース映像・動画

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結果・着順

2017年 4月30日(日) 3回京都4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第155回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・外 3200m 17頭立

馬名S 性齢
3 キタサンブラック 牡5 1
6 シュヴァルグラン 牡5 4
15 サトノダイヤモンド 牡4 2
10 アドマイヤデウス 牡6 10
7 アルバート 牡6 6
9 ディーマジェスティ 牡4 8
12 ゴールドアクター 牡6 5
13 トーセンバジル 牡5 9
1 シャケトラ 牡4 3
10 5 ファタモルガーナ セ9 15
11 14 ワンアンドオンリー 牡6 11
12 16 レインボーライン 牡4 7
13 8 タマモベストプレイ 牡7 14
14 4 スピリッツミノル 牡5 16
15 17 ヤマカツライデン 牡5 12
16 11 プロレタリアト 牝6 17
17 2 ラブラドライト セ8 13

LAP 12.9-11.5-11.2-11.3-11.4-11.6-11.6-13.0-12.5-12.7-12.6-12.5-12.2-11.6-11.7-12.2
通過 35.6-46.9-58.3-69.9
上り 72.8-60.2-47.7-35.5
平均 1F:12.03 / 3F:36.09

レース分析

黒光りする馬体がゴール板を通過したとき、掲示板には「3.12.5」という数字が映し出された。

ディープインパクトが持っていた記録を大幅に更新するレコード決着となった。まさに最高の死闘、最高のマッチレースと表現していいレースだっただろう。

逃げ宣言をしていたヤマカツライデンがハナを切り、2番手にキタサンブラックがつけるという戦前の予想通りの展開となった。シュヴァルグランとシャケトラが並ぶように続き、サトノダイヤモンドは中段につけて最初のコーナーを曲がった。

向こう正面に差し掛かると、徐々にキタサンブラックがヤマカツライデンに迫っていく。ライバルを射程圏に捉えたいシュヴァルグランらも追走し、サトノダイヤモンドもポジションを徐々に上げていった。

3、4コーナーに差し掛かった頃にはキタサンブラックがヤマカツライデンを捉え、先頭に立つ。直線の入り口ではキタサンブラック、シュヴァルグラン、そしてサトノダイヤモンドの3頭が並び、力と力の叩き合いとなった。

キタサンブラックは二枚腰で伸び、シュヴァルグラン、粘るアドマイヤデウス、そしてサトノダイヤモンドが追いすがる。それでも後続を寄せ付けなかったキタサンブラックが、先頭を譲ることなく淀の歓声を自分のものにした。

12.9-11.5-11.2-11.3-11.4-11.6-11.6-13.0-12.5-12.7-12.6-12.5-12.2-11.6-11.7-12.2

ヤマカツライデンが引っ張ったとはいえ、キタサンブラックにとっても決して楽なペースではなかったはずだ。特に武豊騎手がレース後「追いかけに行ってしまった」と話したように、向こう正面では徐々に前へ進出していった。キタサンブラックにとって、簡単なレースではなかったわけだ。

むしろ位置取りとしてはシュヴァルグランやシャケトラのほうがよかったし、距離ロスがあったこと以外はサトノダイヤモンドのレース運びも盤石だった。

要するに、厳しいペースになったため、本当の底力が問われるレースになったわけだ。上位に入線した馬たちは、本当に強い馬だった、という結論を出していいだろう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 キタサンブラック

向こう正面で緩まない程度にペースを落ち着かせ、ライバルに脚を使わせつつ押し切る、というのがキタサンブラックの勝ちパターンだ。しかし、今回は脚をためきれなかったように見えた。

それでも直線で力尽きることなく、後続を押さえてしまうのだから恐れ入る。

本当に強い馬の前では理屈など超えて「すごかった」という言葉しか出てこないものだ。今回のキタサンブラックはまさに「すごかった」というほかない。

キタサンブラックの血統や次走は?歴史的名馬は凱旋門賞へ向かうのか?

2着 シュヴァルグラン

最高の条件、最高の枠順、最高の展開だった。

ハーツクライ産駒は成長力が魅力だ。この馬も例に漏れず、今までに増して力をつけてきた。今回はいい枠順を引けたし、キタサンブラックを見る形でレースが進められた。

しかし、それでもキタサンブラックには届かなかった。レース後、鞍上の福永祐一騎手が「思い通りのレースができた」と語ったように、ケチのつけることのない完璧なレースだった。

それだけに、キタサンブラックの強さを褒める他ない。

3着 サトノダイヤモンド

池江泰寿調教師が「相手の方が3つも4つも5つも上」と話したように、どこまでも届かない差があったようにすら感じられた。

もっとも、このレベルになるとほんの少しの差が勝負を分けてしまう。外枠で多少なりともロスがあったことも影響したはずだ。

もう勝ち馬が3頭いればいいのに……とすら感じられたレースだっただけに、今はただただ無事とさらなる飛躍を期待したい。

4着 アドマイヤデウス

特筆すべきは岩田康誠騎手の騎乗ぶりだろう。好スタートからポジションを取ると、あとはなるべく内へ内へ入るように馬を導いた。結果、3、4コーナーではラチ沿い2頭目を、1、2コーナーではラチ沿いに入り、距離ロスを防いだ。

最後、現役最強馬クラスの3頭に競り負けてしまったが、120点のレースだった。馬券を勝ったファンは悔しがりつつ「これで負けたら仕方ない」と思えるレースだったのではないだろうか。さすが岩田騎手、といったところ。

アドマイヤドン産駒、もしくはミスプロ系全体に言えることだが、どうしても3000m以上の底力勝負になると勝てない。キングカメハメハ産駒(キングマンボ系=ミスプロ系)が長距離レースを苦手としていることでも分かるだろう。

あまり得意な条件ではないだけに、大健闘の4着だった。

5着 アルバート

同じくアドマイヤドン産駒のアルバートは中段から我慢の競馬をした。スムーズな競馬ではあったが、なかなか内に入れられず、アドマイヤデウスと比較しても距離をロスしていた感は否めない。

また、なかなか反応が鈍いタイプのため、4コーナーの仕掛け時に置いていかれてしまった。

もっとも、内をつけるような器用なタイプではないし、血統的な欠点もあったため、こちらも力を出し切っての5着だったといえるだろう。

6着 ディーマジェスティ

スタートで出負けしてポジションを悪くし、内に入れずに終始大外を回して距離をロス……というチグハグな競馬になってしまった。直線の入り口では伸びてきたため、一瞬「おっ」と思わせたが、残り200m付近で他の馬たちと脚色が同じになってしまった。

もっとも、あれだけ距離をロスしていて伸びてきたらそれこそ怪物級であるため、このレースぶりで止まるのは仕方なかった。むしろ健闘の6着といえるのではないだろうか。

セントライト記念以降、歯がゆい結果が続いているが、これは血統的な側面が大きそうだ。ディープインパクト産駒×ロベルト系の組み合わせはどうしても中央よりローカル的な条件を得意としている。タフな馬場、コーナー4回などの条件で巻き返しが期待される。

7着 ゴールドアクター

横山典弘騎手が「スタートで終わってしまった」と語ったように、残念なレースになってしまった。本来は先行してアドマイヤデウスのような競馬がしたかったはず。ずっと先行してきた馬が二桁番手につける時点で勝負にならなかった。

ノーカウントと捉えてOKだろう。

8着 トーセンバジル

枠順と脚質の問題でどうしてもロスの多い競馬になってしまった。4コーナーでは一瞬内をつこうとしたように見えたが、スペースがなくて諦めて……といった競馬だった。今回は相手が強かったし、キャラクターとしても「最後の直線で脚は使うけど、それまでのロスが……」というタイプのため、これ以上はどうしようもなかったか。

9着 シャケトラ

スタート、やや出負けしたが、盛り返して好位置を取った。ただ、終始田辺裕信騎手と喧嘩し、行きたがってしまった。2週目の3、4コーナーではほとんど手応えなく、3強の叩き合いを後方で眺めていた。

1枠1番という最高の枠を引いたこともあって人気になっていたが、さすがに初のGIでは荷が重すぎた。

10着 ファタモルガーナ

枠順を利して一発を狙ったが、厳しかった。さすがに力が足りなかったし、高速馬場も向かなかった。

11着 ワンアンドオンリー

3番手につける積極的な競馬だったが、最後のコーナーでは手応えがなく、後退していった。

ワンアンドオンリーに関しては以下の記事で書いたが、3歳時の消耗がすべて。今後も厳しいだろう。

ダービー馬ワンアンドオンリーは古馬GIで勝てない?宝塚記念惨敗の真相を暴く

12着 レインボーライン

出遅れで最後方に待機し、一発を狙ったが、前の3頭が強すぎた。最内をつけば幾分か着順を上げられただろうが、スペースがなく厳しかった。

13着 タマモベストプレイ

力負け。

14着 スピリッツミノル

力負け。

15着 ヤマカツライデン

レコードタイムを演出する良い逃げをうってくれた。積極的なレース運び、名勝負の演出という意味で、感謝したい。

16着 プロレタリアト

力負け。

17着 ラブラドライト

力負け。


アドミラブルの勝因、トリコロールブルーの敗因は?青葉賞2017結果・動画

(C)kenji

夢が広がる圧勝劇。新たな逸材が、日本ダービー制覇へ名乗りを上げた。

4月29日に東京競馬場で行われた青葉賞(GII/芝2400m)で、1番人気のディープインパクト産駒アドミラブル(牡3)が、4番人気ベストアプローチ(牡3)を押さえて勝利した。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。

レース映像・動画

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結果・着順

2017年 4月29日(祝) 2回東京3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第24回テレビ東京杯青葉賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2400m 12頭立

馬名S 性齢
10 アドミラブル 牡3 1
9 ベストアプローチ 牡3 4
6 アドマイヤウイナー 牡3 8
4 ポポカテペトル 牡3 3
2 サーレンブラント 牡3 10
5 ダノンキングダム 牡3 6
11 トリコロールブルー 牡3 2
12 イブキ 牡3 7
7 マイネルスフェーン 牡3 5
10 8 タガノアシュラ 牡3 9
11 1 スズカロング 牡3 11
12 3 アグネスウイン 牡3 12

LAP 12.5-11.2-11.8-11.8-12.4-12.4-12.3-12.1-11.9-11.8-11.4-12.0
通過 35.5-47.3-59.7-72.1
上り 71.5-59.2-47.1-35.2
平均 1F:11.97 / 3F:35.90

レース分析

今年の青葉賞はメンバーレベルが低かった。もっとも、レースレベルはまずまず悪くないものとなった。

以下が道中のラップだ。

12.5-11.2-11.8-11.8-12.4-12.4-12.3-12.1-11.9-11.8-11.4-12.0

特筆すべきなのは、道中に12秒5以上の数字が一つもないこと。これは青葉賞としては異例と言っていいだろう。

2016年
12.7 – 10.9 – 12.3 – 13.0 – 12.4 – 11.6 – 11.9 – 11.7 – 11.9 – 11.6 – 11.9 – 12.3
※勝ち馬 ヴァンキッシュラン

2015年
12.7 – 11.1 – 12.4 – 12.8 – 12.9 – 13.3 – 13.1 – 12.3 – 12.0 – 11.5 – 11.2 – 11.6
※勝ち馬 レーヴミストラル

2014年
12.5 – 10.9 – 12.4 – 12.6 – 13.0 – 12.6 – 13.1 – 12.5 – 12.1 – 11.8 – 11.1 – 11.9
※勝ち馬 ショウナンラグーン

2013年
12.5 – 11.6 – 12.5 – 12.7 – 12.6 – 12.9 – 12.5 – 12.3 – 11.9 – 11.4 – 11.6 – 11.7
※勝ち馬 ヒラボクディープ

2012年
12.3 – 10.8 – 12.0 – 12.9 – 12.9 – 12.8 – 12.5 – 12.5 – 12.1 – 11.6 – 11.2 – 12.1
※勝ち馬 フェノーメノ

ご覧の通り、だいたいどの年も道中が緩んで13秒台前後のラップを刻む。しかし、今年は全く緩むことがなかった。

要するに、実力が問われる展開になったわけだ。

なお、勝ちタイム2.23.6はレコードタイム。単純な時計の比較に意味はないが、決してレベルが低いと侮れるレースではなかったことが分かる。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 アドミラブル

スタートからなかなか行き脚がつかず、一コーナーに入る前にはミルコ・デムーロ騎手が追っつけるシーンが見られた。しかし、徐々に進出を開始すると、4コーナーでは先頭を射程圏に捉え、直線ではじわじわ伸びて突き抜けた。

コーナーではほとんど外を回って大幅に距離をロスしていただけに、着差以上の完勝と言っていいレースだった。

もっとも、この馬に展開が向いたことも事実だ。差し馬が力を発揮できるような展開になったし、血統面を見てもそう。母父シンボリクリスエスのディープインパクト産駒なので瞬発力勝負になると荷が重いが、こういう平均ペースのレースは絶好だったと言える。

このメンバーでは実力が抜けていたし、ダービーでも注目株となるだろう。ただし、究極の瞬発力を問われやすいダービーというレースで同じような競馬ができるかというと……。

あまり器用な馬ではないだけに、展開やメンバーに左右されそうな予感はする。

2着 ベストアプローチ

ここ数走はスローの瞬発力勝負が続いていた。あまり前に行けない馬のため、どうしてもポジションが悪くなると取りこぼしが多くなってしまう。

上がり3位以内の脚こそ使っているが、サンデーサイレンス系に比べるとジワジワ伸びるタイプ。瞬発力勝負では分が悪く、今回のような平均ペースの競馬が合っている。

さすがにニューアプローチにダービーは荷が重いだけに、期待されるのはさらに先か。

3着 アドマイヤウイナー

この馬も展開が向いた。ワークフォース産駒らしく切れ味は全くないが、その分スタミナを持っている。このくらいのペースで流れてくれたことが幸いしたわけだ。

4着 ポポカテペトル

うちの方で粘っていたが、最後の最後でアドマイヤウイナーにかわされてしまった。展開が他の馬に比べると向かなかった。

また全兄マウントロブソンということで、距離の問題もあったと予想される。マウントロブソンはコーナー4回の2000mや1800mで勝ち星を重ねた馬だった。それ以上の距離になると結果を出せていないため、ポポカテペトルにも同じことが言えるかもしれない。

5着 サーレンブラント

どちらかといえば差し馬に有利な展開になったため、漁夫の利の5着といったところ。

6着 ダノンキングダム

7着 トリコロールブルー

外枠の影響があって終始外を回ってしまった。展開が厳しかったことに加え、外外を回ったのだから、実質この馬にとってはハイペースだったと解釈していい。

負け過ぎではあるものの、見直す余地はある敗戦だったと言えるだろう。あまり悲観視することはなさそうだ。

8着 イブキ

展開的に厳しかった。

9着 マイネルスフェーン

展開的に厳しかった。

10着 タガノアシュラ

展開的に厳しかった。

11着 スズカロング

12着 アグネスウイン


アドマイヤロブソンの勝因、ヒシマサルの敗因は?あずさ賞2017結果・動画

(C)はねひろ

楽しみな逸材が、2勝目を挙げた。

4月23日に京都競馬場で行われたあずさ賞(3歳500万下/芝外回り2400m)で、1番人気のディープインパクト産駒アドマイヤムーン(牡3)が、2番人気ヒシマサル(牡3)を押さえて勝利した。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。

レース映像・動画

あずさ賞の映像はこちらから(※JRA公式サイト→レース結果→重賞レース結果のページでご覧いただけます)

結果・着順

2017年 4月23日(日) 3回京都2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【9R】 あずさ賞
3歳・500万下(馬齢) (混)(特指) 芝・外 2400m 7頭立

馬名S 性齢
7 アドマイヤロブソン 牡3 1
3 ヒシマサル 牡3 3
6 ブラックジェイド 牡3 2
5 フリーフリッカー 牡3 5
2 タガノシャルドネ 牡3 6
4 スズカホワイト 牡3 4
1 アップルパンチ 牝3 7

LAP 12.9-11.5-11.0-12.0-11.8-12.3-12.7-12.9-12.4-12.6-11.7-11.6
通過 35.4-47.4-59.2-71.5
上り 73.9-61.2-48.3-35.9
平均 1F:12.12 / 3F:36.35

レース分析

3歳馬の2400m戦といえば、どうしてもスローペースになりがちだ。しかし、このレースのラップを見てみると……

12.9-11.5-11.0-12.0-11.8-12.3-12.7-12.9-12.4-12.6-11.7-11.6

ご覧の通り、道中一度も13秒台を刻んでいない。もちろん、ブラックジェイドが大逃げを打った影響だ。しかし、逃げ粘りを許さないために後続の各馬もある程度早い段階から追い上げていった。

前半2ハロン目からの「11.5-11.0-12.0-11.8」というラップの推移は、楽できる展開にならなかったことを意味している。

人気馬が順当に走ったのも、実力が問われる展開になったからこそ。勝ちタイム2分25秒4はなかなかに優秀なため、上位馬たちは注目してみるといいだろう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 アドマイヤロブソン

ヒシマサルとの追い比べを制して2勝目を挙げた。この馬の特性は全兄のアドマイヤダイオウを見れば分かりやすい。

アドマイヤダイオウはディープインパクト産駒ながら、上がりが36秒もかかるような馬場の競馬で勝ち上がってきた。要するに、単純な瞬発力勝負の競馬より、タフさが問われる展開が向いているということだ。

アドマイヤロブソンにしても同じような特性が見える。こういった展開になったとき、ややタフさの問われる馬場になったときは注意すべきだろう。

2着 ヒシマサル

ルーラーシップ産駒らしいズブズブの馬だ。よほど条件が合わない限り、追い比べで勝つのは難しい。勝ちきれないタイプのため、人気しても取りこぼしに常に注意した方がいいタイプだろう。

なお、半兄のムスカテールがそうであるように、芝ダート兼用馬のようだ。

3着 ブラックジェイド

前半、厳しいペースで飛ばした分が最後の最後で響いてしまった。3、4コーナーでペースを落として溜めたとはいえ、よく踏ん張ったほうだろう。全く切れないタイプなので、逃げ粘ってどこまで、という馬だ。人気のときより人気が落ちてきて、忘れた頃にズドン……というタイプだろう。

4着 フリーフリッカー

5着 タガノシャルドネ

6着 スズカホワイト

7着 アップルパンチ


府中S2017結果・動画│レアリスタの勝因、ヴォージュの敗因は?

(C)Ko-Mei

4月22日に東京競馬場で行われた府中ステークス(準OP/芝2000m)は、1番人気のステイゴールド産駒レアリスタ(牡5)が、2番人気ヴォージュ(牡4)との接戦を制して勝利した。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。

レース映像・動画

府中ステークス映像はこちらから(※JRA公式サイト→レース結果→重賞レース結果のページでご覧いただけます)

結果・着順

2017年 4月22日(土) 2回東京1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【10R】 府中S
4歳以上・1600万下(定量) (混)[指定] 芝 2000m 11頭立

馬名 性齢
11 レアリスタ 牡5 1
2 ヴォージュ 牡4 2
9 パワースラッガー 牡6 3
4 レッドルーファス 牡7 7
5 ネイチャーレット 牡4 4
10 ウインオリアート 牝6 11
3 サンライズタイセイ 牡7 10
8 シャドウウィザード セ7 6
1 リスペクトアース 牡4 5
10 7 ロスカボス 牡4 8
11 6 ロングシャドウ 牡7 9

LAP 12.9-11.3-11.3-11.4-12.4-12.8-12.2-11.6-11.3-12.0
通過 35.5-46.9-59.3-72.1
上り 72.3-59.9-47.1-34.9
平均 1F:11.92 / 3F:35.76

レース分析

全体のラップを見てみると……

12.9-11.3-11.3-11.4-12.4-12.8-12.2-11.6-11.3-12.0
59.3-59.9

というように、前半のほうが早いという結果に。リスペクトアースが後続を話していたため、実質ハイペースというわけではなかったにしても、11頭立てでこのペースなら十分に実力を計れるレースになったといえる。

1、2、3番人気で決着したように、フラットな展開になったことで実力が問われるレースになった。道中や直線でも大きな不利はなし。そういう意味で、上位勢の力は評価していいだろう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 レアリスタ

道中中団につけて、直線ではスムーズに外に出して加速し、そのまま押し切ったという王道の競馬だった。ステイゴールド×Meadowlakeという重たい配合の馬だけに、ある程度タフさが要求される展開になったのは好都合だった。

キャリアで上がり1位を使ったことが2回しかないように、めちゃくちゃ切れる馬、というわけではない。むしろ、瞬発力勝負は苦手。それは兄のリアルインパクトやネオリアリズム、アイルラヴァゲインなどを見ても明らかだろう。どの馬たちも瞬発力で差し切る、というよりある程度のポジションにつけてタフさで乗り切る、という競馬が得意だった。

今後もスタミナが問われる展開になれば、重賞でも通用するはず。反対に瞬発力が問われるレースは、決め手に欠けるため、取りこぼしていくこちになりそうだ。

2着 ヴォージュ

先行して押し切りたかったが、勝ち馬につかまってしまった。この馬もナカヤマフェスタ産駒らしく、切れない馬だ。瞬発力がない分、先行してどこまで粘れるか、というタイプ。

3着 パワースラッガー

このところ距離を伸ばしてきて安定して走っている。さすがに1、2着馬には力負けだが、この条件なら安定して力を発揮していきそう。

4着 レッドルーファス

直線の入り口でやや前が窮屈になって追い出しが遅れた分、上位と差がついてしまった。といっても、致命的な不利というわけではなかっただけに、実力差と考えて良さそう。

5着 ネイチャーレット

400m地点まで馬なりで上がってきたため、もっと伸びるかと思ったが、案外伸びず。とはいえ、コーナーで1頭だけ大外を回ってかなり距離ロスがあった。そのロスが最終的な差を生んだのではないか。距離ロスがなければもっと差は縮まっていた。この条件なら好勝負できそう。距離は伸びたほうがいいだろう。

6着 ウインオリアート

善戦したが、最後は力負け。ステイゴールド産駒のワンツーと、条件は合っていただけに、ここで来られないと今後は相手に恵まれない限り苦しいか。

7着 サンライズタイセイ
8着 シャドウウィザード

9着 リスペクトアース

結果としてオーバーペースになってしまった。逃げ馬はピンかパーか、という結果になりやすいため、この結果もやむなしか。

10着 ロスカボス
11着 ロングシャドウ


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