皐月賞戦線を終わらせない。
3月18日に中山競馬場で行われたスプリングステーウス(G2/芝1800)はステルヴィオの優勝に終わった。レースを分析していきながらステルヴィオがレースを制したポイントやルーカスなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | ステルヴィオ | ルメール騎手 | 1 | |
牡3 | 56 | (美浦)木村 | 2.3 | |
2 | エポカドーロ | 戸崎圭騎手 | 3 | |
牡3 | 56 | (栗東)藤原英 | 5.3 | |
3 | マイネルファンロン | 柴田大騎手 | 6 | |
牡3 | 56 | (美浦)手塚 | 16 | |
4 | バールドバイ | 北村宏騎手 | 10 | |
牡3 | 56 | (美浦)木村 | 48.9 | |
5 | レノヴァール | 北村友騎手 | 7 | |
牡3 | 56 | (栗東)高野 | 24.8 | |
6 | カフジバンガード | 内田博騎手 | 9 | |
牡3 | 56 | (栗東)松元 | 30.3 | |
7 | ゴーフォザサミット | 田辺騎手 | 4 | |
牡3 | 56 | (美浦)藤沢和 | 7.8 | |
8 | □地ハッピーグリン | 大野騎手 | 5 | |
牡3 | 56 | (地方)田中淳 | 10.9 | |
9 | ルーカス | Mデムーロ騎手 | 2 | |
牡3 | 56 | (美浦)堀 | 4.6 | |
10 | ビッグスモーキー | 浜中騎手 | 8 | |
牡3 | 56 | (栗東)清水久 | 25.1 | |
11 | コスモイグナーツ | 津村騎手 | 12 | |
牡3 | 56 | (美浦)高橋祥 | 194.5 | |
12 | ライトカラカゼ | 丸山騎手 | 11 | |
牡3 | 56 | (美浦)相沢 | 115.4 | |
13 | ○外フォルツァエフ | ミナリク騎手 | 13 | |
牡3 | 56 | (栗東)森 | 383.4 |
払い戻し
単勝 | 8 | 230円 | 1人気 |
複勝 | 08 05 12 | 120円 180円 260円 | 1人気 3人気 5人気 |
枠連 | 04 - 06 | 570円 | 1人気 |
馬連 | 05 - 08 | 680円 | 1人気 |
ワイド | 05 - 08 08 - 12 05 - 12 | 290円 460円 800円 | 2人気 4人気 9人気 |
馬単 | 08 → 05 | 1,120円 | 2人気 |
三連複 | 05 - 08 - 12 | 2,230円 | 5人気 |
三連単 | 08 → 05 → 12 | 7,440円 | 11人気 |
レース分析
レースのラップを3分割すると、35秒6、36秒1、36秒4となっており比較的ハイペースの消耗戦だったと言える。飛ばしたコスモイグナーツ以外の面々は平均的なラップだったとはいえ荒れ気味の馬場も含め若駒にはタフな条件だった。
好走した馬たちは底力があると言えるが、ここから短いスパンで疲労を回復できるかも皐月賞好走のカギとなるだろう。では各馬の勝因・敗因について見ていこう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 ステルヴィオ
中団から進め直線もスムースに外に出すロスの少ない競馬。そこから末脚を繰り出しエポカドーロでほぼ決まっていた大勢を覆して見せた。
展開が向いたとはいえ最後並んでからのキレは素晴らしかった。追走に不安が残るタイプで200延長もむしろ歓迎ではないか?東の大関が前哨戦を制し再度G1に挑む。
2着 エポカドーロ
2番手を進み直線でしっかり抜け出したが惜しくもステルヴィオの鬼脚に屈した。目標にされたことを考えれば勝ち馬に近しい評価はすべきだが、本番で戦法の似かよる王者ダノンプレミアム相手にどう戦うかは悩ましい。
3着 マイネルファンロン
先団から運び直線もしぶとく脚を伸ばし皐月賞の切符を手に入れた。厳しいレースでステイゴールドの血が生きれば本番でも見せ場を作れるかもしれない。
9着 ルーカス
中団を進み勝負所で鞍上は内に進路を求めたように見えたが、操縦性が悪く結局中を突く形から直線はさほど追われることもなく沈んだ。前走直線の放馬の影響などもあるのか走りに集中出来ていない感が強い。出直しだろう、兄モーリスも古馬になって変わった。
まとめ
ダノンプレミアム1強ムードが漂う中、西の大関タイムフライヤーが無残に沈んだ翌日にこちらは見事に存在感を示した。
坂を上がってもうひと伸びした姿は中山向きを思わせる。3度目の正直は夢ではない。
文=櫻井秀幸