7月25日に中京競馬場で行われた中京2歳ステークス(OP/芝1600m)で圧倒的1番人気に支持されたキンシャサノキセキ産駒のシュウジ(牡2)が期待に応える圧勝を見せた。

シュウジの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。


血統評価は?

シュウジは父キンシャサノキセキ、母カストリア、その父キングマンボという血統。

カストリアはシュウジ以外にスプリント路線で活躍したツルマルレオンを輩出。またしてもOP馬、重賞戦線で活躍できるレベルの馬を出したことになる。

シュウジは面白い血統構成をしている。まず父キンシャサノキセキは母父がリボーの系統のプレザントコロニー。ちなみにフジキセキも母父がリボー系のため、リボー(セントサイモン)の血を色濃く持っている。

さらに母父はキングマンボ、母母父がシルヴァーホークでロベルトの血まで入っている。

セントサイモン、キングマンボ、シルヴァーホークといえばタフな馬場やスタミナが必要なシチュエーションが大得意な代表的な血統である。

一見、キンシャサノキセキ産駒ということで軽そうに見えるが、実はかなり重たい血統といえるのだ。言い換えると底力があって大舞台でも活躍できるタイプと言える。

そもそもこの時期の中京マイルは暑くて馬場状態がよくないため、2歳の若駒にとって酷だ。そこで圧勝したのだから相当底力を秘めている可能性がある。

今後の路線は?

さすがにキンシャサノキセキ産駒ということで2000m以上になると厳しいだろうが、マイル以下なら高いレベルでも活躍できそう。

特に年末に行われる朝日杯フューチュリティステークス(GI/阪神芝外回り1600m)は大目標の一つになるはずだ。好走するために底力が問われる阪神のマイルだが、この血統なら問題なくこなせそう。

将来的にはスプリント路線が主戦場になるだろうが、3歳ならマイル〜2000mでも勝負になるだろう。重賞戦線でも活躍できるか、まずは見守りたいところだ。

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