2019年2月11日、東京競馬場でクイーンカップ（GⅢ/1600m）が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はクロノジェネシス、ビーチサンバ、ミリオンドリームズ、レッドベルディエス、マドラスチェックらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか？あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか？
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA考察】クイーンカップの予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 極端な人気薄は消し
まずは人気の傾向から。クイーンカップは余程の事がない限り、大波乱の結果になる事はない。
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|
| １番人気 | 4- 1- 1- 4/ 10 | 40.0% | 60.0% | 82 | 77 |
| ２番人気 | 3- 1- 3- 3/ 10 | 30.0% | 70.0% | 127 | 111 |
| ３番人気 | 1- 3- 0- 6/ 10 | 10.0% | 40.0% | 56 | 78 |
| ４番人気 | 2- 0- 1- 7/ 10 | 20.0% | 30.0% | 217 | 97 |
| ５番人気 | 0- 3- 1- 6/ 10 | 0.0% | 40.0% | 0 | 121 |
| ６番人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 86 |
| ７番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 79 |
| ８番人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 147 |
| ９番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ご覧の通り、人気薄はほとんど走っていないのが実情だ。過去10年で全ての勝ち馬が4番人気以内から出ている。少なくとも軸馬に関しては一定の人気を集める実力馬とするのが無難だろう。
※以下、5番人気以内を対象に集計
予想ポイント 前走着順に注目
クイーンカップでは、前走着順がいい馬が安定した成績を残している。
| 前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走１着 | 5- 2- 4- 50/ 61 | 8.2% | 18.0% | 43 | 53 |
| 前走２着 | 3- 3- 2- 9/ 17 | 17.6% | 47.1% | 82 | 90 |
| 前走３着 | 1- 1- 2- 12/ 16 | 6.3% | 25.0% | 11 | 93 |
| 前走４着 | 0- 1- 1- 7/ 9 | 0.0% | 22.2% | 0 | 31 |
| 前走５着 | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 0 | 18 |
| 前走6～9着 | 1- 2- 2- 25/ 30 | 3.3% | 16.7% | 18 | 67 |
| 前走10着～ | 0- 0- 0- 17/ 17 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
過去10年では、前走着順3着以内の馬で9勝している。4~9着では1勝のみで複勝率も高くはない。前走二桁着順だと、17頭走って馬券圏内0頭と全く走っていないので軽視するのが無難である。
軸にするなら前走3着以内の馬を据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走脚質に注視せよ
次に前走脚質を見てみると、逃げや追い込み等の極端な脚質は苦戦傾向にある。
| 前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 0- 0- 0- 15/ 15 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 平地・先行 | 5- 3- 5- 35/ 48 | 10.4% | 27.1% | 62 | 96 |
| 平地・中団 | 5- 7- 5- 48/ 65 | 7.7% | 26.2% | 28 | 61 |
| 平地・後方 | 0- 0- 1- 29/ 30 | 0.0% | 3.3% | 0 | 5 |
過去10年の脚質傾向では、前走先行と中団の馬で10勝しており複勝率も高い。一方、逃げと追い込み馬では45頭走って馬券圏内は僅か1頭と低迷している。
軸に選ぶなら、前走先行か中団から競馬をしていた馬に据えるのがいいだろう。
先行・中団の線引きとしては「前走4角2~11番手」とする。
予想ポイント 前走条件戦以上からの出走が有利？
最後に前走クラス別の成績を見ていく。
| 前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 0- 1- 2- 12/ 15 | 0.0% | 20.0% | 0 | 81 |
| 未勝利 | 0- 1- 1- 20/ 22 | 0.0% | 9.1% | 0 | 30 |
| 500万下 | 4- 1- 1- 39/ 45 | 8.9% | 13.3% | 56 | 35 |
| OPEN特別 | 0- 1- 1- 11/ 13 | 0.0% | 15.4% | 0 | 95 |
| Ｇ３ | 3- 2- 4- 25/ 34 | 8.8% | 26.5% | 47 | 44 |
| Ｇ２ | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 0 | 1060 |
| Ｇ１ | 3- 4- 1- 12/ 20 | 15.0% | 40.0% | 33 | 72 |
過去10年では、前走500万条件以上からの出走馬で10勝している。一方で、前走新馬・未勝利からの出走だと複勝圏内には来ているが勝ち星をあげられていない。
データから軸にするのは、前走500万条件以上から出走している馬に据えるのがいいだろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・5番人気以内
・前走4角2~11番手
・前走3着以内
・前走500万条件以上
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
| 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|
| 8- 2- 4-11/25 | 32.0% | 56.0% | 165 | 108 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
クイーンカップの軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
・ビーチサンバ
・マドラスチェック
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。