待ちに待った初タイトル。
6月10日に阪神競馬場で行われたマーメイドステークス(G3/芝2000 内回り)はアンドリエッテの優勝に終わった。
51キロの恵量も味方にコースロスなく立ち回り見事初タイトルを射止めたアンドリエッテ。同馬がレースを制したポイントやレイホーロマンスなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | アンドリエッテ | 国分恭騎手 | 10 | |
牝6 | 51 | (栗東)牧田 | 17.1 | |
2 | ワンブレスアウェイ | 津村騎手 | 9 | |
牝5 | 53 | (美浦)古賀慎 | 14.2 | |
3 | ミエノサクシード | 川島騎手 | 4 | |
牝5 | 54 | (栗東)高橋亮 | 7.4 | |
4 | ヴァフラーム | 富田騎手 | 13 | |
牝6 | 50 | (栗東)吉村 | 30.1 | |
5 | ミリッサ | 岩田騎手 | 2 | |
牝4 | 53 | (栗東)石坂正 | 6.2 | |
6 | ○地レイホーロマンス | 岩崎騎手 | 1 | |
牝5 | 52 | (栗東)橋田 | 6 | |
7 | キンショーユキヒメ | 秋山騎手 | 3 | |
牝5 | 55 | (栗東)中村 | 6.8 | |
8 | エマノン | 松若騎手 | 6 | |
牝5 | 50 | (栗東)平田 | 11.1 | |
9 | ルネイション | 荻野極騎手 | 8 | |
牝5 | 50 | (美浦)栗田徹 | 12.2 | |
10 | フェイズベロシティ | 北村友騎手 | 12 | |
牝5 | 51 | (美浦)萩原 | 27.2 | |
11 | エテルナミノル | 和田騎手 | 7 | |
牝5 | 55 | (栗東)本田 | 11.1 | |
12 | アルジャンテ | 酒井騎手 | 11 | |
牝5 | 52 | (美浦)尾関 | 21.3 | |
13 | ○地スティルウォーター | 川又騎手 | 14 | |
牝5 | 48 | (栗東)寺島 | 55.2 | |
14 | ティーエスクライ | 竹之下騎手 | 15 | |
牝6 | 48 | (栗東)武幸 | 96.2 | |
15 | トーセンビクトリー | 浜中騎手 | 5 | |
牝6 | 56 | (栗東)角居 | 9 |
払い戻し
単勝 | 3 | 1,710円 | 10人気 |
複勝 | 03 01 12 | 510円 400円 290円 | 10人気 8人気 4人気 |
枠連 | 01 - 02 | 5,000円 | 21人気 |
馬連 | 01 - 03 | 10,840円 | 53人気 |
ワイド | 01 - 03 03 - 12 01 - 12 | 3,150円 2,410円 2,190円 | 52人気 35人気 31人気 |
馬単 | 03 → 01 | 22,350円 | 108人気 |
三連複 | 01 - 03 - 12 | 35,680円 | 158人気 |
三連単 | 03 → 01 → 12 | 263,970円 | 1,103人気 |
レース分析
まずラップを見てみると、前半が59秒6、後半が59秒5となっている。
残り800からのロングスパート合戦となっており、持続力のあるハンデに恵まれた組の台頭が起こったと言える。では、各馬を振り返って行こう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 アンドリエッテ
後方のインを進み、最終コーナーではほぼ最後方。しかしロスのないコーナーリングで一気に追い上げ狭いところを抜け出した。
最後は迫るワンブレスアウェイを凌ぎ切っての勝利。ハンデが生きたとはいえ内にこだわった鞍上とこじ開けた馬の気迫が光った。
2着 ワンブレスアウェイ
中団のインを進んだ。直線だけ中を捌きに行くロスのない競馬でそれをしっかり完遂。勝ち馬の奇襲には屈したが内容は濃い走り。距離をこなしたのも大きい。
3着 ミエノサクシード
先行集団を見る位置から正攻法の競馬。直線は常に先頭争いに加わりながらも自身より内を突いた2頭に屈した。展開のあやに泣いたが悲観する結果ではないだろう。
5着 ミリッサ
好位のインを追走。直線も前を追っていたが内からアンドリエッテに迫られ、抵抗はしたもののねじ伏せられた。出し抜けを食らった形になったのは不運だったが馬格のなさも響いたか。
6着 レイホーロマンス
後方からの競馬はいつもの事だが勝負どころで捌けず直線やむなく大外へ。ロスの多い競馬でそこから差を詰めたが時すでに遅し。不完全燃焼。
7着 キンショーユキヒメ
中団のやや後ろから押し上げていったが外からヴァフラームに被せられ気持ちよく走れず。スムースなら巻き返しがありそう。
まとめ
デビュー3戦目から重賞で好走しクラシック戦線も見せ場十分に完走したアンドリエッテが実に28戦目にして嬉しい嬉しい重賞初制覇をなし遂げた。
古馬になってからは年1勝ペースと歩みは遅いながらも長い休養もなく走り続けた根性娘。曇天の仁川でその努力はようやく報われた。
文=櫻井秀幸