函館スプリントS2018の競馬予想分析…復活?ジューヌエコールが巻き返す3つの要素


(C)ritajulius

連覇に向けて――。

2018年6月17日、函館競馬場で函館スプリントステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。高松宮記念で3着のナックビーナスや今年の阪急杯を制したダイアナヘイロー、去年の高松宮記念を勝ったセイウンコウセイなどが出走を予定する。そんな中、去年驚異的なタイムで制したジューヌエコールが非常に不気味だ。

ジューヌエコールの前走は高松宮記念だったが、9番手でレースを進めながら最後の直線では全く伸びることなく、17着に敗れている。それから3か月程度の間隔を空けてレースに臨む。去年の函館スプリントステークスを勝ってからは4戦連続で2ケタ着順が続き、精彩を欠いているが、今週から開幕する北海道シリーズは本州などで開催される競馬と違った傾向が出やすい。そのため、たとえ大敗が続いていても侮ってはならない。

今週、ロードカナロアがJRAの顕彰馬入りすることが決まった。そのロードカナロアは2012年に函館スプリントステークスに出走したが2着に敗れている。圧倒的な人気馬でも勝てない。その一方、今年から傾向が変わる可能性があるなど、目が離せない一戦となる。


要素① 去年の函館スプリントステークスの勝ち方

去年の函館スプリントステークスを振り返ると、ジューヌエコールは桜花賞からの参戦となり、斤量50キロで臨むことになった。レースは逃げたシュウジの2ハロン目が10秒1、3ハロン目が10秒4というかなりのハイペースで流れる。ジューヌエコールは多少離れた5番手あたりに位置取り、最後の直線で明らかにバテるシュウジを交わし、あっさり先頭に立つと最後は2馬身以上の差をつける圧勝だった。

タイムは1分6秒8、これは函館競馬場のレコードなのはもちろん、他の競馬場で見れば、スプリンターズステークスが行われる中山競馬場における芝1200メートルのレコードにコンマ1秒遅れるだけという結果だった。ちなみにレコードホルダーはロードカナロアだ。しかも、函館競馬は洋芝の中で行われ、野芝よりもタイムが遅くなる。

斤量が軽かったという状況はあるにせよ、これだけのタイムで走ることはまぐれではできない。スピードは間違いなくあり、同じ舞台で完全復活の可能性は十分に考えられる。

要素② 唯一フレッシュな存在

去年と今年の函館スプリントステークスを比較して、激変したことがある。それは3歳勢が1頭も参戦していないことだ。去年はジューヌエコールとレヴァンテライオンが参戦し、毎年のように数頭は3歳勢が登場する。ところが今年は1頭も参戦していない。これは今年から新設重賞として葵ステークスが登場し、そちらに流れたことが要因とされている。

しかも、4歳勢もジューヌエコールただ1頭しか登場していない。4歳勢の成績が良く、3着内率で見ればトップとなっている。充実の時期を迎える最中、登場するのが1頭だけというのも寂しい話だ。4歳牝馬はカレンチャン、ワンカラットが勝利し、レッツゴードンキは3着となっている。充実ながら唯一の4歳勢で牝馬のジューヌエコールが意地を見せたい。

要素③ 洋芝適性は侮れない

函館スプリントステークスは洋芝の中で行われる。野芝と比べてパワーが必要であり、野芝のレースで全くダメな馬が洋芝で鬼のような強さを見せることがある。少なくともジューヌエコールは去年の函館スプリントステークスのみなので、1戦1勝と底を見せていない。

血統面でもパワーのある血統であることがわかる。父クロフネは芝やダートで驚異的な力を見せつけた馬だ。母ルミナスポイントはダートの1000メートルや1200メートルで活躍した馬でオープン入りも果たしている。ジューヌエコールの全兄ルミナスウイングも母と同じような傾向を残す。

ダートの適性がある馬が洋芝で通用しやすいと言われる。「洋芝の鬼」の可能性も十分にあり、その場合には人気の盲点として馬券的においしい思いをすることができる。

まとめ

函館スプリントステークスは北海道シリーズの開幕を飾り、夏競馬の到来を告げる。サマースプリントシリーズの初戦にもなっており、ここでポイントを獲得してスプリントシリーズの優勝賞金を獲得したい。ジューヌエコールは大敗が続いており、かなりの人気落ちが予想される。その一方、昨年の勝ち方は強烈であり、この1年でそのポテンシャルが落ちるとは考えにくい。

秋は体調があまり優れず、春の2戦は夏の体調にはまだ遠い状態の中でのレースだったようだが、立て直しを見せられればこの馬が本来、実力は抜きんでている。たとえペースが流れていたとしても1分6秒台で駆け抜けることは並の馬にはできない。日本レコードはアグネスワールドの1分6秒5だが、アグネスワールドはフランスとイギリスのGⅠを制している。調子さえ戻ればこの馬が強い。あとはどこまで去年の出来に戻っているか。そこにかかっている。


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