7月5日に中京競馬場で行われた芝1400mの新馬戦で1番人気のドリームジャーニー産駒エスティタート(牝2)がデビュー勝ちを果たした。
鞍上に武豊騎手を迎えたエスティタートは2番枠からスタートすると道中3、4番手で競馬を進める。直線では前が詰まるシーンがあったものの、前が開くと一気に加速して前を行ったブンブンブラウを交わした。1着でゴール板を駆け抜けてデビュー勝ち。ドリームジャーニー産駒としてJRA初勝利を挙げた。
エスティタートの血統や将来性はどういったものなのだろうか?検証していこう。
血統評価は?
エスティタートは父ドリームジャーニー、母スキッフル、その父トニービンという血統。
前述のとおり、ドリームジャーニーは種牡馬としてJRAで初勝利を挙げた。同馬は言うまでもなく3冠馬オルフェーヴルの全兄。3冠馬の兄というだけでなく、競走馬として有馬記念、宝塚記念、朝日杯フューチュリティステークスを勝った紛れもない一流馬である。
兄と全くタイプが違うため、どのような産駒が生まれるのか注目される。またタイプは違うが血統は同じため、オルフェーヴルがどの程度成功するかの一つの指標にもなってくるはずだ。
スキッフルは競走馬として実績はないが、繁殖牝馬として中京記念連覇のフラガラッハ、クイーンカップ3着のイリュミナンス、アーリントンカップ3着のフェルメッツァを輩出している。
フラガラッハは古馬になってから重賞を勝ったが、3歳春に京成杯で4着、アーリントンカップで5着と重賞戦線でもそこそこ走っている。全般的に仕上がりの早い傾向にあり、2歳7月の時点で勝ち上がれたのはその影響もあるだろう。
早い段階で勝ち上がれたため、今後の選択肢が広がる結果となった。兄弟たちはいずれも重賞で馬券になっている。当然、エスティタートにも同じような期待がかかる。
武豊騎手も「期待の大きい馬ですから、勝ててホッとしています。今日は思い通りのレースができました。イレ込みがちな血統で心配しましたが、今日は落ち着いていました。小さい体ですが、いい走りをしてくれます」と期待を寄せている。
あとは434キロと馬体が小さい馬のため、どの程度成長を遂げられるかだが、父が小さな馬だったため、小さな馬体にも爆発力を秘めているのかもしれない。
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