2018年12月2日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GⅠ/ダート1800m)が行われる。JBC競走を制したアンジュデジールやケイティブレイブ、3歳勢のオメガパフュームとルヴァンスレーヴ、外国からはパヴェルなどダートの王者を決める戦いはオールスター戦のような様相を見せる。
チャンピオンズカップ過去4年のデータを見ると、1番人気は1回も勝っておらず2着2回だ。上位人気の信頼度はかなり低く、何かしら穴馬が突っ込んできている。ジャパンカップダートの時は1番人気の信頼度は高かったが、それがどうしたことか。危険な人気馬はかなり潜んでいるとみていいだろう。
過去4年のデータしかない分、ここは見誤ると大変だ。しかし、わずか4年でも傾向は十分分かるものである。確実に仕留めてお正月を楽に暮らしたいものだ。
目次
データ① 逃げ方次第ですべてが決まる!
直近2年は1分50秒1で決まっているが、そのラップは全く去年は61秒6、2年前は60秒6と1秒も違う。だからこそ去年は逃げたコパノリッキーも2番手のテイエムジンソクも残った。その前年はアウォーディーが勝ちそうなところをサウンドトゥルーが豪快に差し切った。前に行かなきゃ厳しい陣営が少ないとおのずとペースは遅くなる。今年もそのパターンではないか。
ペースが遅いとなると前目にいない馬にはしんどい。ミルコ・デムーロ騎手はなぜかスタートだけは上手くない。ルヴァンスレーヴで後手を引いて果たして勝てるか。強いのは認めるが、そこまで信頼度は高くないだろう。ノンコノユメも同じだ。後方から届かせるには前がやり合う必要があるが、そううまく展開が向くかどうか。
データ② 惨敗組の取り扱いは慎重に
ジャパンカップダート時代を含めた傾向としては必ず前走1着馬が3着以内に1頭以上絡んでいる。アンジュデジール、ケイティブレイブ、サンライズノヴァ、ルヴァンスレーヴなど6頭いるが、このうちのどれかは来る。しかし3着まで独占はしないので何かは飛ぶ。一方で惨敗した馬は中京1800メートルからタイプが離れているのであれば不問でいい。
インカンテーションやウェスタールンドのように武蔵野ステークスで着外に沈むようではどうか。ミツバはあまりにも負けすぎ。前走1着馬で切るならアンジュデジールか。牝馬限定戦は一枚落ちる。サンビスタのケースもあるが、好騎乗で勝った分、同じことがもう1回できるかは少し疑問が残る。
データ③ その他データあれこれ
今年はパヴェルが外国馬としてやってくる。レーティング117は日本馬の中でも遜色がない。アメリカのGⅠを制した馬がチャンピオンズカップに参戦するのは初めてだ。外国馬だからすぐ切るというのは早計。しかもGⅠを制した時は9ハロン、父Creative Causeの産駒は1頭だけ日本で走っているが、中京1800でも勝っているので侮ってはいけない。
面白いデータを。JBCクラシック組は来るときと来ないときがはっきり分かれる。これは開催された競馬場が右回りか左回りかで変わる。ジャパンカップダート時代は右回り、現在は左回りだが、JBCクラシックでも同じだった場合にはその信頼度は高まる。今年は右回りの京都開催だ。ケイティブレイブを素直に信じると危険か。そもそも賞金自体大して変わらず、間隔が詰まっている。二兎追うもの一兎も得ずというやつだ。
まとめ
賞金自体JBCクラシックとそんなに変わらないようでは、どちらかに全力投球をするのが普通だろう。両方とも全力投球はできない。
パヴェルを狙うというのはいいだろう。自費でやってきた馬はそれなりの勝算がある。3着以内でボーナスがもらえる。はっきり言えばJBC組は信用できない。それ以外でということになるとおのずと絞られる。人気の盲点になる馬が出やすいこのレースでどでかい一発を狙いたいものだ。