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2018年12月1日、中山競馬場でステイヤーズステークス(GⅡ/芝3600m)が行われる。4連覇を目指すアルバート、オジュウチョウサンの弟コウキチョウサン、丹頂ステークスを勝ったリッジマンが出走を予定する。アルバートが勝つか負けるか、馬券の組み立てはそこから始まる。

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは10年で5回、2着と3着は1回ずつ、着外は3回ある。3年連続1番人気が勝っているがアルバートはここだけは堅実に走る。2年連続で上位は3番人気までで決まるなど、穴党には世知辛いレースであるが、今年は本当にそうなるか。

アルバートの4連覇は濃厚と思うなかれ。これまでの3連覇とは色々と状況が異なる。ここは思い切って勝負をかけたい。


データ① さすがに距離の裏付けが必要

馬は走る距離を知らずに走る。なので、前回と同じように走ろうとする。基本的にどの馬も距離延長ということになるが、その幅は出来るだけ小さい方がいい。といっても1000メートル以上の延長にはなるのだが、過去10年の勝ち馬は前走で2400メートル以上を使っていた。天皇賞秋のように格があれば問題はないが、基本的にはそこのあたりで考えたい。

50音順にエリモジパング、カレンラストショー、ネイチャーレット、マイネルミラノ、メドウラークが引っかかる。マイラーがコーナー4つの距離をごまかすことは出来る。しかし、3600メートルは基本的にごまかせない。よほどうまく騎乗する以外にごまかし切ることは難しい。2400や2500が上限という馬がなんとかごまかせるレベルなので、それ以下で走る馬にはしんどい。

データ② 東京京都以外は全消し上等

前走の場所別の成績を見ると、東京が7勝、京都が3勝となっている。もっと言えば3着以内まで広げても東京と京都ですべてを占める。他の競馬場で走った組は過去10年で延べ24頭出走したがすべて着外だ。自動的に休み明けでは相当しんどいことを意味する。こうしたデータがあると思い切って前走東京や京都以外だった馬は消したい。

リッジマンは人気が予想されるが、丹頂ステークス以来3か月近い休み明けなのでここは消す。休み明けに強いのは夏場の話。この2年は夏場を使って数か月休むことを繰り返すが、いずれも着外に沈む。そして直近のレースは1着であることも同じだ。2度ある事は3度あるということわざもある。着実に強くなっていることは評価したいが、いくらなんでも2回やったことは3回目もあると思わざるを得ない。

データ③ アルバートデータあれこれ

アルバートは勝てば史上初の平地重賞4連覇となるが、4連覇への挑戦を試みたのはエリモハリアーのみ。しかもこの時は惨敗を喫した。3連覇のうち、準オープン1着とアルゼンチン共和国杯2着と4着という形だったが、今年はアルゼンチン共和国杯10着。展開が向かなかったという言い訳は出来る。しかし、臨戦過程はあまりいいものではないということは覚えておきたい。

今回はモレイラ騎手が騎乗する。短期免許で60勝以上を挙げるのは素晴らしいことだが、長距離適性はあるのかという疑問がある。3000メートル以上はこれまでに1回しか経験がない。その1回は今年の菊花賞だが、6番人気で13着。マジックマンの異名を持ちながら全く話にならなかった。3連覇はいずれもムーア騎手の手綱だった。あっさり負けたとしても不思議ではない。

まとめ

アルバートを思い切って消して勝負をするのもいいだろう。4連覇を素直に祝福したい人は買うべきだろうし、本来その部分は馬券と切り離すべきだ。状況が色々と違うので今回はアルバートを無視して考えたい。そうなるとヴォージュが面白い。アドマイヤエイカンには札幌日経オープンで圧勝し、リッジマンとは斤量差があった。ここは狙ってみてよさそうだ。

確かにオープン特別のようなメンツなので多少下手を打ってもアルバートは勝つかもしれない。ただ、競馬はやってみなければわからない。10回に1回負けるレベルの強さでもその1回を引くことはある。その1回に賭けて予想をするのが競馬の醍醐味ではないか。

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