11か月ぶりをものともせず。
4月15日に阪神競馬場で行われたアンタレスステークス(G3/ダート1800)はグレイトパールの優勝に終わった。
将来を嘱望されながら骨折により戦線離脱を余儀なくされた大器グレイトパールの復帰戦として注目が集まったアンタレスステークス。やはり主役この馬だった。レースを分析していきながらグレイトパールがレースを制したポイントやナムラアラシなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | グレイトパール | 川田騎手 | 1 | |
牡5 | 57 | (栗東)中内田 | 2.2 | |
2 | ミツバ | 松山騎手 | 3 | |
牡6 | 57 | (栗東)加用 | 8.9 | |
3 | クインズサターン | 四位騎手 | 5 | |
牡5 | 56 | (栗東)野中 | 10.5 | |
4 | トップディーヴォ | 横山典騎手 | 4 | |
牡6 | 56 | (栗東)昆 | 9.9 | |
5 | ユラノト | 藤岡康騎手 | 7 | |
牡4 | 56 | (栗東)松田 | 20.1 | |
6 | ロンドンタウン | 松岡騎手 | 6 | |
牡5 | 57 | (栗東)牧田 | 11.6 | |
7 | アルタイル | 小崎騎手 | 9 | |
牡6 | 56 | (美浦)手塚 | 27.3 | |
8 | ナムラアラシ | 幸騎手 | 2 | |
牡5 | 56 | (栗東)牧田 | 6.2 | |
9 | マイティティー | 岩崎騎手 | 16 | |
牝6 | 54 | (栗東)本田 | 244.9 | |
10 | メイショウウタゲ | 北村友騎手 | 14 | |
牡7 | 56 | (栗東)安達 | 81 | |
11 | ディアデルレイ | 勝浦騎手 | 8 | |
牡7 | 56 | (美浦)牧 | 23.4 | |
12 | メイショウスミトモ | 古川騎手 | 13 | |
牡7 | 58 | (栗東)南井 | 76.9 | |
13 | コスモカナディアン | 丹内騎手 | 10 | |
牡5 | 56 | (美浦)金成 | 27.6 | |
14 | アスカノロマン | 太宰騎手 | 12 | |
牡7 | 57 | (栗東)川村 | 52.5 | |
15 | モンドインテロ | 池添騎手 | 15 | |
牡6 | 56 | (美浦)手塚 | 84.1 | |
16 | マイネルバサラ | 松若騎手 | 11 | |
牡5 | 58 | (美浦)松山 | 35.6 |
払い戻し
単勝 | 1 | 220円 | 1人気 |
複勝 | 01 15 13 | 140円 220円 270円 | 1人気 3人気 5人気 |
枠連 | 01 - 08 | 660円 | 1人気 |
馬連 | 01 - 15 | 1,360円 | 2人気 |
ワイド | 01 - 15 01 - 13 13 - 15 | 550円 670円 1,280円 | 2人気 4人気 12人気 |
馬単 | 01 → 15 | 1,760円 | 2人気 |
三連複 | 01 - 13 - 15 | 4,420円 | 7人気 |
三連単 | 01 → 15 → 13 | 13,810円 | 17人気 |
レース分析
レースのラップを見ていこう。前半が35秒7、中盤が36秒5、後半が37秒6となっておりややハイペ-スだったと言える。
スタミナを問われる流れでもあり中長距離を得意とする馬たちが上位を占める結果となった。では各馬の勝因・敗因について見ていこう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 グレイトパール
スタートはまずますでそこから中団に位置した。勝負所から押し上げ直線を向いたところでは4番手。そこからさらにジワジワと脚を伸ばし見事1着。賞金加算さえスムースに行けば悠にG1級。
2着 ミツバ
中団の外目を進んでいたが向こう正面で押し上げ2番手までポジションを上げた。直線も先に抜け出したが勝ち馬の差し脚に屈した。スタミナが生きる流れならやはりしぶとい。
3着 クインズサターン
後方の外目を追走。押し上げて中団で直線を向いたがそれでもまだ前との差は大きかった。しかしそこからもグイグイ伸び馬券内まで届いた。地力がついてきており重賞制覇も近いか?ただ展開が向いた面はあるだろう。
8着 ナムラアラシ
のびあがるようなスタートとなり最後方からの競馬。直線は馬群を捌いて脚を伸ばそうとするもさほど決め手を見せられず。相手強化で勢いが止まったか?
まとめ
グレイトパールはこれで休養を挟んで6連勝となった。休養前に並ぶ間もなく差し切ったテイエムジンソクは今やダート界主役の一頭である。
皐月賞で人気を背負うはずだった川田騎手が急きょ舞い込んだ仕事をしっかりと完遂。そしてまた皐月賞で人気を背負うはずだった中内田きゅう舎も難しい仕上げをクリアしてみせた。足元さえ無事なら、大仕事の予感が漂う。
文=櫻井秀幸