6月28日に阪神競馬場で行われた宝塚記念(GI/芝内回り2200m)で11番人気の牝馬ショウナンパンドラ(牝4)が3着に入った。最内枠から経済コースを通って3着に食い込み、波乱を演出している。
ショウナンパンドラの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。
血統評価は?
ショウナンパンドラは父ディープインパクト、母キューティーゴールド、母父フレンチデピュティという血統。4代母がロイヤルサッシュなので、ステイゴールドやバランスオブゲームの近親にあたる。ステイゴールドが2度、バランスオブゲームも宝塚記念で馬券になっていて、舞台適性は十分の母系といえる。
また、父ディープインパクト、母父フレンチデピュティという配合からは3歳で宝塚記念に出走し、12番人気5着と健闘したマウントシャスタが出ている。
大阪杯の惨敗から力の要る馬場への適性が不安視されていたようだが、ショウナンパンドラ自身は重、不良で(1-2-0-1)と決して苦手にしているわけではない。同じ母父フレンチデピュティのウリウリも重馬場のローズSで10人気3着と激走している。
ショウナンパンドラに合う条件は……
秋はエリザベス女王杯が最大目標になると予想されるが、急坂のある阪神よりも直線平坦の京都の方がこの馬の末脚は活きるだろう。
ロイヤルサッシュの牝系は、父としてのステイゴールドのイメージとは違い、直線平坦コースを得意としている場合が多い。ステイゴールド自身も京都に最も良績があり、タマモベストプレイなどホットプレイの仔も京都巧者がそろう。
昨年のエリザベス女王杯は、展開や位置取り、また夏から数えて4戦目だったこともあり6着に終わったが、今年は違った姿を見せられるのではないだろうか。
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