将来性は?
マンハッタンカフェ産駒で秋華賞といえば、レッドディザイアが思い出される。ブエナビスタという絶対女王を下して秋の栄冠に輝いたところを見ると、適正は高いように思える。
実際、器用さが売りのマンハッタンカフェ産駒にとって京都内回りの芝2000mという舞台設定は悪いものではないだろう。
ただし、クインズミラーグロはマンハッタンカフェ産駒の成功配合に合致していない点が気がかりだ。
マンハッタンカフェ産駒で芝のGIを制したのは3頭で、09年NHKマイルカップのジョーカプチーノ、同年秋華賞のレッドディザイア、11年天皇賞春のヒルノダムール。この3頭の共通点は母父がニジンスキーの系統ということだ。
ジョーカプチーノは母父フサイチコンコルド、レッドディザイアはカーリアン、ヒルノダムールはラムタラ。いずれもニジンスキー系の種牡馬である。
一方、クインズミラーグロはニジンスキー系の血を持っていない。よって、過去の傾向には当てはまらない。紫苑ステークス組は秋華賞で苦戦する傾向にあることもあり、過剰な期待は禁物といえるかもしれない。
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