2018年10月28日、東京競馬場で天皇賞秋(GⅠ/芝2000m)が行われる。スワーヴリチャード、ミッキーロケット、サングレーザー、レイデオロ、アルアインらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とする。
目次
データ① 実績
勝ち馬10頭中9頭が重賞勝ち馬で、うち6頭がGⅠを勝っていた。
また、勝ち馬10頭中7頭が東京芝で重賞を勝っており、残る3頭には東京芝でオープン特別勝ちか重賞2着があった。
データ② 前走
勝ち馬全10頭の前走がGⅠかGⅡ。中でも毎日王冠組が5勝3着2回と好成績。一方で、オールカマー組は延べ27頭が出走して全て馬券圏外と苦戦している。
また、勝ち馬10頭中8頭が前走3着以内。残る2頭には、東京でGⅠを勝った実績があった。
データ③ 年齢
3歳 【0・2・2・11】(勝率 0.0%、連対率13.3%)
4歳 【3・5・3・32】(勝率 7.0%、連対率18.6%)
5歳 【6・3・4・31】(勝率13.6%、連対率20.5%)
6歳 【0・0・1・30】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
7歳 【0・0・2・30】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
8歳以上【1・0・0・11】(勝率 8.3%、連対率 8.3%)
4、5歳が中心になり、高齢馬は不振。唯一優勝したのは8歳秋にGⅠを連勝したカンパニーで、特殊な例と言える。
データ④ 性別
牡・騸馬【8・7・9・138】(勝率 4.9%、連対率 9.3%)
牝馬 【2・3・1・ 7】(勝率15.4%、連対率38.5%)
牝馬は1、2番人気だと【2・3・1・1】と信頼度が上がる。
データ⑤ 所属
美浦【2・5・3・52】(勝率 3.2%、連対率11.3%)
栗東【8・5・7・92】(勝率 9.6%、連対率20.5%)
勝率、連対率とも関西馬が優勢。
データ⑥ 人気
1番人気【5・2・2・1】
2番人気【0・4・2・4】
3番人気【0・0・2・8】
1番人気は信頼度が高い。
結論
中心となるのは、一昨年のダービー馬マカヒキ。5歳の関西馬で、札幌記念2着からは2016年にモーリスが優勝している。
今年の大阪杯でGⅠ初制覇を飾った4歳のスワーヴリチャードは、東京で重賞2勝に加えて、GⅠでも2着と3着が1回ずつと実績は申し分ない。
昨年のダービー馬レイデオロは、過去10年で3着以内に入った馬が1頭もいないオールカマー組という点で割り引きも、実績は上位だ。
5歳牝馬のヴィブロスは秋華賞、ドバイターフとGⅠ2勝。東京でも重賞2着があり、チャンスは十分にある。
同じ牝馬のディアドラは出走してくれば有力だが、回避が濃厚。
最重要ステップの毎日王冠からは3頭が出走するが、1、2着馬が不在。3着のキセキは東京実績がやや物足りない。4着ステファノスは天皇賞(秋)で2015年2着、16年3着だが、17年は10着。今年は7歳でどうか。