ルーラーシップ産駒の特徴と成績┃芝・ダート別傾向、距離や重馬場適性を分析

B!

今回はルーラーシップ産駒の特徴や成績を振り返り、芝・ダート別の傾向や距離適性、重馬場適性など分析していきます。

ルーラーシップは2007年生まれの競走馬です。現役時代には香港のGⅠクイーンエリザベス2世カップに勝利。国内でのGⅠ勝利はありませんが重賞4勝など、競馬界に残る名馬として知られています。

そんなルーラーシップは種牡馬としてどんな成績を残しているのか? 産駒にはどのような特徴が見られるのか? 徹底的に分析していきます。


目次

ルーラーシップのプロフィール

(C)masakin0712
キングカメハメハ
エアグルーヴ
母の父 トニービン
母の母 ダイナカール
性別
馬齢 5 歳
生年月日 2007年5月15日
毛色 鹿毛
馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 角居勝彦(栗東)
生産牧場 ノーザンファーム
産地 安平町
馬名意味 支配者の位、統治者の支配権

ルーラーシップの種付け料

2019年度 Fee:400万円(受胎確認後)
2018年度 Fee:400万円(受胎確認後)
2017年度 Fee:400万円(受胎確認後)
2016年度 Fee:300万円(受胎確認後)
2015年度 Fee:250万円(受胎確認後)
2014年度 Fee:250万円(受胎確認後)
2013年度 Fee:250万円(受胎確認後)

ルーラーシップの代表産駒

(C)はねひろ

キセキ(菊花賞)
ダンビュライト(AJCC、京都記念)
リリーノーブル(阪神JF2着、オークス2着)

ルーラーシップ産駒の特徴は?データ分析

ここからはルーラーシップ産駒のデータをもとに、特徴を導き出していきます。

芝・ダートやそれぞれの条件でどのような傾向があるのか、見ていくことにしましょう。

なお、データ集計は以下の条件に準じています。

・2018年12月31日より過去3年
・単勝100倍以上の人気薄は除外

ルーラーシップ産駒の芝適正

(C)MAZIMICKEY

【芝】人気・オッズ別の特徴

人気 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
144- 138- 128- 763/1173 12.3% 35.0% 73 81

結論から書くと、ルーラーシップ産駒の芝の期待値は複勝回収値だとやや期待値が高いです。

一般的に平均の単勝回収値・複勝回収値は75〜79程度です。

ルーラーシップ産駒は単勝回収値73、複勝回収値81。単勝回収値はほぼ平均値で、複勝回収値は平均を上回っています

人気馬はそこそこに、穴馬は期待値重視で狙ってみても面白そうです。

【芝】コース(競馬場)別の特徴

場所 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
 札幌 5- 4- 8- 27/ 44 11.4% 38.6% 48 69
 函館 6- 7- 5- 23/ 41 14.6% 43.9% 85 99
 福島 9- 5- 12- 47/ 73 12.3% 35.6% 38 79
 新潟 18- 9- 12- 61/100 18.0% 39.0% 116 96
 東京 25- 27- 22-122/196 12.8% 37.8% 100 100
 中山 19- 19- 13- 88/139 13.7% 36.7% 67 96
 中京 8- 9- 10- 70/ 97 8.2% 27.8% 49 76
 京都 24- 27- 24-126/201 11.9% 37.3% 58 79
 阪神 16- 25- 15-132/188 8.5% 29.8% 64 61
 小倉 14- 6- 7- 67/ 94 14.9% 28.7% 89 50
 東開催 71- 60- 59-318/508 14.0% 37.4% 85 95
 西開催 62- 67- 56-395/580 10.7% 31.9% 63 68
中央開催 84- 98- 74-468/724 11.6% 35.4% 73 83
ローカル 60- 40- 54-295/449 13.4% 34.3% 74 77

複勝率を見てみると、上位は函館、新潟、中山、東京となっています。

これらの競馬場に共通しているのが、東開催ということです。実際、西開催だと回収値が平均以下と低迷しています。東開催だと回収値も1番優秀なので、東開催でルーラシップ産駒を狙ってみてもいいかもしれません。

【芝】クラス別の特徴

クラス 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
 新馬 25- 27- 30-136/218 11.5% 37.6% 72 85
 未勝利 62- 51- 39-309/461 13.4% 33.0% 78 79
 500万下 29- 38- 42-216/325 8.9% 33.5% 76 81
1000万下 15- 10- 1- 31/ 57 26.3% 45.6% 86 71
1600万下 5- 2- 2- 7/ 16 31.3% 56.3% 80 90
OPEN他 5- 2- 2- 13/ 22 22.7% 40.9% 74 53
 G3 1- 1- 4- 25/ 31 3.2% 19.4% 18 38
 G2 1- 3- 5- 10/ 19 5.3% 47.4% 20 147
 G1 1- 4- 3- 16/ 24 4.2% 33.3% 18 129

芝のルーラーシップ産駒の成績は、全体的に回収値が平均かやや上回っているのが多く優秀な成績です。

重賞になると単勝回収値は低迷していますが、複勝回収値ではGⅠとGⅡで100を超えているので、頭では買わず紐穴で買うのが面白そうです。

【芝】距離別の特徴

距離 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1000m 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 85 145
1200m 7- 6- 4- 39/ 56 12.5% 30.4% 81 72
1400m 5- 9- 10- 52/ 76 6.6% 31.6% 61 66
1500m 2- 0- 3- 5/ 10 20.0% 50.0% 95 135
1600m 21- 25- 16- 150/ 212 9.9% 29.2% 72 75
1700m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0 0
1800m 35- 47- 42- 207/ 331 10.6% 37.5% 70 81
2000m 44- 30- 37- 198/ 309 14.2% 35.9% 75 86
2200m 7- 8- 9- 42/ 66 10.6% 36.4% 59 92
2300m 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 440 76
2400m 16- 8- 2- 39/ 65 24.6% 40.0% 96 72
2500m 1- 2- 0- 6/ 9 11.1% 33.3% 32 46
2600m 3- 2- 5- 14/ 24 12.5% 41.7% 54 115
3000m 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 112 52
3400m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0 0

ルーラーシップは現役時代、中長距離で活躍しました。

産駒も父の影響を受けてか重賞級は中距離以上で活躍している馬が多い傾向ですが、短距離の成績も悪くなくオールマイティな活躍を見せている種牡馬です。

条件戦では短距離路線にも注目しつつ、重賞では中距離以上で狙ってみるのが基本戦略と言えそうです。

【芝】馬場状態別の特徴

馬場状態 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
芝・ 良 121- 113- 107- 600/ 941 12.9% 36.2% 74 82
芝・稍重 15- 18- 14- 115/ 162 9.3% 29.0% 48 70
芝・ 重 5- 6- 5- 38/ 54 9.3% 29.6% 113 83
芝・不良 3- 1- 2- 10/ 16 18.8% 37.5% 132 100

ルーラーシップ自身は、馬場が渋った時の成績は3回走って複勝率100%と得意にしていて、産駒も重巧者を受け継いでおり優秀な回収値を出しています。

良馬場も悪くない成績ですが、馬場が渋った時にはさらに成績を上げる傾向が出ているので狙って損はないと思います。

【芝】前走距離別の特徴

前走平地距離 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
同距離 53- 47- 39-237/376 14.1% 37.0% 92 88
今回延長 38- 35- 37-229/339 11.2% 32.4% 56 73
今回短縮 27- 28- 22-148/225 12.0% 34.2% 72 76

延長、短縮組だと回収値は平均程度ですが、同距離だと回収値が平均以上になるので、同距離組が一番の狙い目になる傾向が出ています。

【芝】馬体重別の特徴

馬体重 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
 ~399kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0 0
 400~419kg 3- 3- 3- 31/ 40 7.5% 22.5% 51 67
 420~439kg 15- 22- 11- 99/ 147 10.2% 32.7% 112 102
 440~459kg 20- 23- 29- 167/ 239 8.4% 30.1% 39 73
 460~479kg 44- 37- 35- 238/ 354 12.4% 32.8% 95 81
 480~499kg 43- 41- 36- 153/ 273 15.8% 44.0% 57 83
 500~519kg 9- 9- 9- 50/ 77 11.7% 35.1% 64 69
 520~539kg 10- 3- 5- 17/ 35 28.6% 51.4% 104 83
 540~ 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0 0

420~440キロの馬の成績が優秀ですが、大型馬でも活躍しているので顕著な特徴は見られません。

ルーラーシップ産駒のダート適正

(C)だわさの写真館

【ダート】人気・オッズ別の特徴

人気 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
ダート 50- 46- 45-425/566 8.8% 24.9% 78 70

結論から書くと、ルーラーシップ産駒のダートの期待値はそれほど高くありません。

一般的に平均の単勝回収値・複勝回収値はそれぞれ75、79程度です。

ルーラーシップ産駒は単勝回収値78、複勝回収値70。単勝回収値は平均程度です。

人気馬、穴馬ともに過度な期待をかけすぎないのが基本戦略と言えそうです。

【ダート】コース(競馬場)別の特徴

場所 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
 札幌 0- 2- 2- 20/ 24 0.0% 16.7% 0 36
 函館 1- 2- 2- 14/ 19 5.3% 26.3% 314 126
 福島 4- 3- 2- 23/ 32 12.5% 28.1% 68 85
 新潟 4- 5- 3- 31/ 43 9.3% 27.9% 27 76
 東京 5- 5- 8- 60/ 78 6.4% 23.1% 36 56
 中山 3- 3- 5- 66/ 77 3.9% 14.3% 15 43
 中京 7- 8- 6- 49/ 70 10.0% 30.0% 68 63
 京都 8- 4- 8- 64/ 84 9.5% 23.8% 104 75
 阪神 14- 10- 7- 77/108 13.0% 28.7% 122 85
 小倉 4- 4- 2- 21/ 31 12.9% 32.3% 128 90
 東開催 16- 16- 18-180/230 7.0% 21.7% 32 60
 西開催 33- 26- 23-211/293 11.3% 28.0% 105 77
中央開催 30- 22- 28-267/347 8.6% 23.1% 75 67
ローカル 20- 24- 17-158/219 9.1% 27.9% 82 75

注目ポイントは西開催での単勝回収値です。

複勝回収値はそれほど目立ちませんが、単勝回収値の上位は函館、京都、阪神、小倉です。函館競馬場を除くこれらの競馬場に共通しているのが、西開催での競馬場です。

ルーラーシップ産駒を狙うなら西開催の競馬場で単勝系の馬券購入がおすすめです。

福島はそれほど悪くありませんが、新潟、中山、東京のように東開催だと成績を落とす傾向にあります。

【ダート】クラス別の特徴

クラス 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
 新馬 0- 3- 1- 20/ 24 0.0% 16.7% 0 42
 未勝利 31- 25- 22-239/317 9.8% 24.6% 56 71
 500万下 13- 10- 18-129/170 7.6% 24.1% 132 74
1000万下 6- 6- 3- 25/ 40 15.0% 37.5% 95 75
1600万下 0- 1- 0- 8/ 9 0.0% 11.1% 0 14
OPEN他 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 66.7% 0 90
 G3 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0 0

ポイントは500万条件以上での成績です。

新馬、未勝利では成績を落としていますが、500万条件以上だと単複回収値が平均以上となり好走している傾向が出ています。1600万条件以上になると、まだサンプル数が少なく参考にしづらいですが、オープン競争では悪くない成績です。

新馬、未勝利は軽視で、500万条件以上の出走馬が狙い目となり、これらが基本戦略になりそうです。

【ダート】距離別の特徴

距離 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1000m 1- 2- 3- 9/ 15 6.7% 40.0% 398 181
1150m 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 0 43
1200m 1- 5- 2- 43/ 51 2.0% 15.7% 8 62
1300m 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0 0
1400m 10- 7- 10- 54/ 81 12.3% 33.3% 80 89
1600m 3- 4- 5- 30/ 42 7.1% 28.6% 30 63
1700m 8- 8- 3- 59/ 78 10.3% 24.4% 79 69
1800m 18- 17- 14-177/226 8.0% 21.7% 53 55
1900m 4- 2- 3- 14/ 23 17.4% 39.1% 79 78
2000m 3- 0- 0- 6/ 9 33.3% 33.3% 922 233
2100m 2- 0- 2- 13/ 17 11.8% 23.5% 91 81
2400m 0- 0- 2- 6/ 8 0.0% 25.0% 0 48
2500m 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 20.0% 0 32

ルーラーシップは現役時代、芝の中長距離で活躍しダートは未出走です。

なので、産駒はダートで顕著な活躍は見られませんが、ダート1000mの単複回収値が100を超えており、一方で、ダートの2000mでも活躍していたりと距離はかなり融通が利く傾向が見られます。

【ダート】馬場状態別の特徴

馬場状態 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
ダ・ 良 27- 27- 24-262/340 7.9% 22.9% 60 64
ダ・稍重 13- 7- 10- 97/127 10.2% 23.6% 122 78
ダ・ 重 5- 8- 8- 38/ 59 8.5% 35.6% 87 85
ダ・不良 5- 4- 3- 28/ 40 12.5% 30.0% 70 75

良馬場以外は単複回収値が平均値かそれ以上の成績なので、多少雨が降って脚抜きがよくなると好走している傾向が出ています。

【ダート】前走距離別の特徴

前走平地距離 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
同距離 18- 15- 19-148/200 9.0% 26.0% 67 70
今回延長 17- 12- 11-110/150 11.3% 26.7% 115 80
今回短縮 15- 15- 14-136/180 8.3% 24.4% 74 69

複勝率はどの組も変わりありませんが、勝率は延長組が高く単複回収値も優秀な成績が見られます。

ダートでは延長組を狙ってみるのがいい傾向です。

【ダート】馬体重別の特徴

馬体重 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
 400~419kg 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0 0
 420~439kg 0- 2- 2- 30/ 34 0.0% 11.8% 0 30
 440~459kg 4- 4- 7- 71/ 86 4.7% 17.4% 104 74
 460~479kg 12- 13- 14-143/182 6.6% 21.4% 58 57
 480~499kg 16- 13- 8- 94/131 12.2% 28.2% 118 94
 500~519kg 12- 12- 13- 66/103 11.7% 35.9% 59 75
 520~539kg 6- 2- 1- 8/ 17 35.3% 52.9% 171 102
 540~ 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0 0

440キロ以上の馬が活躍している傾向で、520キロ~540キロの大型馬だと単複回収値が100を超えて優秀な成績です。

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