高松宮記念2019の競馬予想分析!モズスーパーフレア、GI制覇への3つのポイント

2019年3月24日、中京競馬場で高松宮記念(GⅠ/芝1200m)が行われる。モズスーパーフレア、ダノンスマッシュ、ナックビーナス、レッツゴードンキらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?

今回は高松宮記念に出走する注目馬にフォーカス。現状の評価や予想していく上でポイントになる要素を解き明かしていく。

注目を集めるモズスーパーフレアは、カーバンクルS、オーシャンSと連勝中。ここにきて本格化の兆しを見せている。同じく連勝中のダノンスマッシュと人気を分け合うことになりそうで、GⅠ制覇へのポイントを探っていく。


目次

ポイント① コース改修後は逃げ馬が不振

前走のオーシャンSは前半3F32.3秒というハイラップを刻み、重賞で上位常連のナックビーナスに1馬身1/4差を付けて逃げ切った。勝ちタイムも1.07.1と優秀。2走前のカーバンクルSでも、時計が出にくい厳冬期の中山で1.07.0を叩き出して逃げ切っており、スプリンターとしての資質はかなり高いと言える。

今回は短距離GⅠだけに同型が多く、マークもより厳しくなることが予想されるが、逃げの競馬で結果を出し続けており、テンの3Fで32秒台前半を刻める卓越したスピードを考えれば、この馬が逃げる展開になることは濃厚だろう。

高松宮記念での逃げ切りは、ショウナンカンプ(2002年)、ローレルゲレイロ(2009年)の例がある。ただ、中京競馬場のコースが改修され、直線が長くなって急坂が新設された2012年以降を見ると、逃げた馬は【0・0・1・6】と苦戦している。唯一、3着に入ったハクサンムーンは、同年のスプリンターズSでロードカナロアの2着に逃げ粘り、2番手からレースを進めた2年後の高松宮記念でも2着に入ったほどの実力馬。この馬でさえ、逃げた2013年は3着が精一杯だったことを考えると、やはり逃げ切りは難しいということがわかる。歴史を塗り替えることはできるか。

ポイント② コンスタントに使われながらの中2週

使い詰めというほどではないものの、昨夏からコンスタントに使われ続けている。しかも今回は、関東への長距離輸送を伴う重賞出走からの中2週となる。

過去に中2週以内で出走したのは3回あり、新馬1着後に小倉2歳S7着(1番人気)、萌黄賞1着後に中2週でファルコンS5着(9番人気)、セプテンバーS1着後にオパールS3着(1番人気)と、いずれも勝った直後のレースだったが結果を出せていない。本格化する前だったとはいえ、レース間隔が詰まると良くないタイプなのかも知れない。力を出せる状態をキープできているか、中間の調整や追い切りの内容などでしっかりと確認しておきたい。

ポイント③ 結果が出ていない左回りと、初の斤量55kg

左回りのレースは1年ぶりとなる。左回りは中京で2戦して、つわぶき賞(500万下)8着、ファルコンS5着。本格化する前だったとはいえ、結果が出ていないのは気になるところだ。

また、今回は斤量55kgを初めて背負うことになる。牝馬にしては馬格があるので斤量が重くなっても対応はできそうだが、スピードが身上のタイプだけに、1kg増によってスタートダッシュが鈍ったり、最後の粘りに影響を及ぼしたりすることは考えられる。

まとめ

短距離界の超新星として現れたモズスーパーフレア。計り知れない可能性を秘めた快速牝馬は、初めてのGⅠでどんなパフォーマンスを見せるか。

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