2019年6月30日、福島競馬場でラジオNIKKEI賞(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるディキシーナイト、ヒシイグアス、ブレイキングドーン、ランスオブプラーナ、レッドアネモスなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
ラジオNIKKEI賞の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が2勝、2番人気が4勝。勝ち馬10頭中9頭が5番人気以内と、大荒れは少ない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝1800m以上でV実績が理想
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬全10頭が芝1600m以上で勝っており、うち8頭が芝1800m以上で勝っていた。
また、重賞実績はそれほど問われないものの、勝ち馬全10頭が2勝以上していた。
予想参考データ② 前走は芝1600m以上でVが理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
500万下(3-3-2-45)
勝率 5.7% │ 連対率11.3% │ 複勝率15.1%
1000万下(2-0-2-14)
勝率 11.1% │ 連対率11.1% │ 複勝率11.1%
オープン特別(3-5-3-25)
勝率 8.3% │ 連対率22.2% │ 複勝率30.6%
GⅢ(0-0-0-7)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅡ(2-0-0-11)
勝率 15.4% │ 連対率15.4% │ 複勝率15.4%
GⅠ(0-2-3-18)
勝率 0.0% │ 連対率8.7% │ 複勝率.21%7
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(6-4-2-46)
勝率 10.3% │ 連対率17.2% │ 複勝率20.7%
前走2着(0-2-0-5)
勝率 0.0% │ 連対率28.6% │ 複勝率28.6%
前走3着(1-1-1-4)
勝率 14.3% │ 連対率28.6% │ 複勝率42.9%
前走4着(1-0-1-8)
勝率 10.0% │ 連対率10.0% │ 複勝率20.0%
前走5着(0-0-0-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
前走6~9着(2-2-3-23)
勝率 6.7% │ 連対率13.3% │ 複勝率23.3%
前走10着以下(0-1-3-29)
勝率 0.0% │ 連対率3.0% │ 複勝率12.1%
勝ち馬10頭中7頭の前走が芝1600m以上で3着以内。残る3頭の前走は、GⅡと年長馬相手の1000万下だった。
予想参考データ③ 牝馬は苦戦
牡・騸馬(10-9-10-106)
勝率 7.4% │ 連対率14.1% │ 複勝率21.5%
牝馬(0-1-0-14)
勝率 0.0% │ 連対率6.7% │ 複勝率6.7%
予想参考データ④ 関東馬が優勢
美浦(7-8-7-72)
勝率 7.4% │ 連対率16.0% │ 複勝率23.4%
栗東(3-2-3-48)
勝率 5.4% │ 連対率8.9% │ 複勝率14.3%
予想参考データ⑤ ハンデ54kgが狙い目
勝ち馬全10頭がハンデ54~56.5kgの範囲で、うち6頭が54kg。
ハンデ53kg以下は【0・3・4・57】と、軽ハンデは苦戦傾向。一方で、ハンデ57kg以上も、1~3番人気の3頭を含めて全5頭が複勝圏外に敗れている。
2019年の主役候補は?
中心となるのは、関東馬のディキシーナイト。芝2000mでV実績があり、前走のスプリングSで3着と好走。重賞初制覇に期待できる。
同じ関東馬のヒシイグアスは、芝1800m以上で2勝し、スプリングSで5着。ハンデ54kgも魅力だ。
同じく関東馬でハンデ54kgのダディーズマインドは、福島芝1800mで未勝利戦を勝つなど、コーナー4回の芝1800mで2勝。前走の皐月賞は9着だったが、GⅢなら見直せる。
前走の500万下を勝ち上がり、芝1800m以上でV実績があるギルマ、ゴータイミングにもチャンスがある。
メンバー唯一の重賞勝ち馬ランスオブプラーナは、トップハンデ57kgがどうか。