新潟2歳S2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

B!

2021年8月29日、新潟競馬場で新潟2歳ステークス(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアライバル、オタルエバー、セリフォス、クレイドル、スタニングローズらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にしていく。


目次

新潟2歳ステークスの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着は3回、3着はなし。単勝2倍台は3戦3勝、まだ新馬しか使っていない状況を見れば不思議といえば不思議。

勝ち馬は単勝10倍台の前半までと穴をあけるケースが乏しく、穴党には厳しいが、取捨選択でなんとか穴を見つけてみたい。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 前走新馬組の取捨選択

前走新馬組(6- 7- 6-60)
勝率 7.6% │ 複勝率 24.1%

圧倒的に多いのが新馬組で、ここまでで7勝を挙げている。上記データは牝馬限定戦を抜いたモノで、牡馬と牝馬混合の方が信頼度が高いとみるべき。オープン組は過去10年で1頭も来ていないなど面白い傾向もある。

新馬組でチェックすると、勝ち馬はすべて前走左回りで、福島組、小倉組、北海道組は苦戦。距離別でみると、前走もマイルだった馬が圧倒的に強く、距離短縮に至っては未勝利。ヒモまでにするのがいいだろう。

多くの馬が前走左回りのマイルで勝っており、絞り切れないところがあるが、該当するのは4頭しかいないため、その中で絞り込めば問題ない。クレイドルは牝馬限定の新馬戦でタイム差なし。

予想参考データ② 着差をつけた勝ちがいい

新馬組か未勝利組か、このいずれかの勝負になっているが、ここでのポイントは前走の着差である。実はタイム差なしで勝利していた馬が参戦すると、過去33頭の参戦で未勝利にお終わっている。コンマ1秒程度の勝ちで4勝、1馬身以上の解消ともなれば3勝、コンマ6秒から9秒までの着差だと過去11頭で3勝、複勝率は5割を超える。

ちなみに人気別でみると実は1番人気よりも3番人気がいいことがデータ的に出ている。4番人気以降がやや苦戦傾向。このあたりがポイントになりそうだ。

オタルエバーはコンマ7秒以上の勝利だが、5番人気。これは前走レベルの確認が必要だ。クレイドルは2番人気でタイム差なし。前走2番人気だった馬も苦戦傾向にあり、ここがどうか。意外と面白いのはウインピクシスで、こちらは1番人気、コンマ6秒差の勝利。ただ福島の新馬で距離短縮と嫌いたい部分もある。

予想参考データ③ それぞれの馬の前走レベル

アライバルの前走は6月東京の新馬戦。新馬戦特有のスローペースで、アライバルは先行集団にいる。最後の直線でしっかりと抜け出して完勝。単勝1倍台の責務を果たした。アライバルの新馬組は勝ち上がり馬も出ており、レベルとしては低くないと言える。タイムに若干不満がある程度。

オタルエバーの前走は7月新潟の新馬戦。こちらはオタルエバーがやや遅めで逃げて、結果的に4馬身差をつけて快勝する。1分34秒台はここ数年では早く、実力はあるとみていい。ただ同じ組を見ると勝ち上がった馬がどんどん出てくるイメージがなく、なかなか判断が難しいが、勝ちタイムは事実である。

セリフォスの前走は6月中京の新馬戦。新馬戦にしては平均ペースで流れ、2つの集団が作られた形に。セリフォスは2番手におり、直線で抜け出して勝利。勝ちタイム的にはやや早めといったところか。勝ち上がった馬もいるが、こちらも平均的でわざわざ軸にするまでのインパクトはない。

クレイドルの前走は6月東京の新馬戦。牝馬限定の新馬戦で、雨が降ってる状況ながら平均ペースで流れた。最後の直線はかなりきわどい勝負となったが、クレイドルが最後残している。このレースで惨敗した九州産馬のヒノクニがひまわり賞を制してはいるが、ちょっと強調しにくいか。

スタニングローズの前走は6月の阪神未勝利戦。未勝利戦になればペースは普段の競馬と同じようになり、平均よりもやや早めに流れる。3番手にいたスタニングローズは直線で逃げたコンクパールを交わして1着、見事な快勝だった。万全を期してここを使ってきた感はあるが、タイムが平凡気味で、そんなにチャンスがあるとは思えない。

2021年の危険な人気馬は?

クレイドルは人気になる見込みだが、牝馬限定戦でタイム差なし勝利は少し材料として弱め。相手もそれなりにいるため、強調しにくいか。新潟2歳ステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、スタニングローズは3つ目の消しデータに合致している。少し未勝利の脱出の仕方が弱めで、もう少し強さを出したかった。

反対にオタルエバーは危険なデータに一つも当てはまらない。タイムもよく勝ち方もよく、新潟で結果を出しているとなれば、この馬を上に見たい。血統的に他に人気が集まるとしてもこの馬を狙いたい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、オタルエバーと言えそうだ。

最新の記事はこちらから