2019年10月6日、京都競馬場で京都大賞典（GⅡ／芝2400m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるエアウィンザー、エタリオウ、グローリーヴェイズ、シルヴァンシャー、ダンビュライト、などは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
京都大賞典の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬10頭中9頭が5番人気以内で、うち1番人気が3勝、2番人気と3番人気がそれぞれ2勝。波乱は少ない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 実績馬が強い
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中9頭が芝重賞の勝ち馬で、うち6頭が重賞2勝以上していた。
さらにコース実績を見ると、勝ち馬10頭中9頭に、準オープン以上の京都芝外回りコースでＶ、もしくは京都芝外回りコースの重賞で2着の実績があった。
予想参考データ② 芝2000m以上の重賞から参戦する馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下（0-2-0-2）
勝率 0.0％ │ 連対率50.0％ │ 複勝率50.0％
オープン特別（0-1-0-16）
勝率 0.0％ │ 連対率5.9％ │ 複勝率5.9％
ＧⅢ（3-1-1-23）
勝率 10.7％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率17.9％
ＧⅡ（2-2-1-18）
勝率 8.7％ │ 連対率17.4％ │ 複勝率21.7％
ＧⅠ（5-4-8-20）
勝率 13.5％ │ 連対率24.3％ │ 複勝率45.9％
勝ち馬全10頭の前走が芝2000m以上の重賞。前走が1800m以下だった馬は【0・1・1・13】と劣勢。
予想参考データ③ 4、5歳が中心
年齢別成績は以下の通り。
4歳（4-6-1-15）
勝率 15.4％ │ 連対率38.5％ │ 複勝率42.3％
5歳（5-3-4-23）
勝率 14.3％ │ 連対率22.9％ │ 複勝率34.2％
6歳（0-0-3-27）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率10.0％
7歳（1-1-2-10）
勝率 7.1％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率28.6％
8歳以上（0-0-0-11）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
予想参考データ④ 牝馬も活躍
牡・騸馬（8-9-9-71）
勝率 8.2％ │ 連対率17.5％ │ 複勝率26.8％
牝馬（2-1-1-15）
勝率 10.5％ │ 連対率15.8％ │ 複勝率21.1％
牝馬で優勝した2頭には、京都芝外回りの牡牝混合重賞で連対した実績があった。
予想参考データ⑤ 関東馬は苦戦
美浦（0-1-2-15）
勝率 0.0％ │ 連対率5.6％ │ 複勝率16.7％
栗東（10-9-8-69）
勝率 10.4％ │ 連対率19.8％ │ 複勝率28.1％
2019年の主役候補は？
中心となるのはダンビュライト。京都記念、アメリカジョッキークラブＣとＧⅡ2勝の実績を誇る。
クリンチャーは昨年の京都記念を勝ち、京都外回りのＧⅠで3着が2回と、コース実績が豊富。巻き返しがあっても不思議はない。
昨秋のチャレンジＣを勝ったエアウィンザーは、京都外回りでオープン特別・カシオペアＳを勝っている。前走の大阪杯でも5着と健闘しており、今回もチャンスは十分。
グローリーヴェイズは1月に同舞台の日経新春杯を勝っている。関東馬でも軽視はできない。