2019年11月10日、福島競馬場で福島記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアドマイヤジャスタ、カンタービレ、クレッシェンドラヴ、ステイフーリッシュ、ミッキースワローなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
福島記念の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が2勝、2番人気が3勝と、上位人気はまずまずの成績。一方で、勝ち馬10頭中4頭が6番人気以下で、2桁人気の優勝もあり、波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① コーナー4回の中距離重賞で好走実績が必要
まず距離実績に目を向けると、新潟開催だった2011年を除く、勝ち馬9頭中8頭にコーナー4回の芝1800~2000mの重賞で3着以内の実績があった。
予想参考データ② 前走から中5週以内の馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(2-2-0-6)
勝率 20.0% │ 連対率40.0% │ 複勝率40.0%
オープン特別(1-3-1-52)
勝率 1.8% │ 連対率7.0% │ 複勝率8.8%
GⅢ(4-1-2-37)
勝率 9.1% │ 連対率11.4% │ 複勝率15.9%
GⅡ(1-3-4-28)
勝率 2.8% │ 連対率11.1% │ 複勝率22.2%
GⅠ(2-1-3-5)
勝率 18.2% │ 連対率27.3% │ 複勝率54.5%
勝ち馬10頭中9頭が中5週以内。例外の1頭は夏に福島の重賞で連対していた。
予想参考データ③ 3、4歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳(3-2-2-8)
勝率 20.0% │ 連対率33.3% │ 複勝率46.7%
4歳(3-2-2-11)
勝率 16.7% │ 連対率27.8% │ 複勝率38.9%
5歳(1-2-1-36)
勝率 2.5% │ 連対率7.5% │ 複勝率10.0%
6歳(2-3-2-34)
勝率 4.9% │ 連対率12.2% │ 複勝率17.1%
7歳(0-1-2-29)
勝率 0.0% │ 連対率3.1% │ 複勝率9.4%
8歳以上(1-0-1-12)
勝率 7.1% │ 連対率7.1% │ 複勝率14.3%
予想参考データ④ 牝馬は劣勢
牡・騸馬(10-9-8-112)
勝率 7.2% │ 連対率13.7% │ 複勝率19.4%
牝馬(0-1-2-18)
勝率 0.0% │ 連対率4.8% │ 複勝率14.3%
予想参考データ⑤ 関東馬が優勢
美浦(7-6-4-66)
勝率 8.4% │ 連対率15.7% │ 複勝率20.5%
栗東(3-4-6-64)
勝率 3.9% │ 連対率9.1% │ 複勝率16.9%
予想参考データ⑥ トップハンデも軽ハンデも活躍
勝ち馬のハンデは51~57.5kgと幅広い。トップハンデは【1・2・0・9】。
2019年の主役候補は?
中心となるのは、3歳の関東馬マイネルサーパス。福島では500万下を2歳レコードで勝ち、ラジオNIKKEI賞で2着と相性がいい。前走をひと叩きされて上積みが見込める。
4歳の関東馬マイネルファンロンは、2走前の函館記念で2着と好走。前走の毎日王冠は一線級が相手で10着と敗れたが、ローカル重賞なら見直せる。
同じ関東馬で、中日新聞杯勝ちの実績があるメートルダール、3走前に同舞台の福島民報杯を勝ったレッドローゼスにもチャンスがある。
関西馬では、ホープフルS2着の実績があるアドマイヤジャスタが上位だ。