(C) 2017 Ricky All Rights Reserved.

2018年4月29日、京都競馬場で天皇賞春(GⅠ/芝3200m)が行われる。シュヴァルグラン、クリンチャー、レインボーライン、ガンコ、サトノクロニクル、チェスナットコート、アルバート、トーセンバジルらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

昨年のジャパンCでGⅠ初制覇を飾ったシュヴァルグランは、このレースで一昨年3着、昨年2着。過去2年の勝ち馬であるキタサンブラックがターフを去り、今年こそ悲願達成はなるか。

まずは主要なデータを見ていこう。


●実績

今回のメンバー中では唯一のGⅠ馬で、実績は文句なしにNo.1。前述の通り、このレースで一昨年3着、昨年2着だったのを含め、3000m以上は全て重賞で【1・2・1・0】と、高い長距離適性を示している。

●ローテーション

過去10年で、前走が大阪杯だった馬は【3・3・2・10】。勝率16.7%、連対率33.3%はともに、主要ステップと言える3レース(大阪杯、阪神大賞典、日経賞)の中でトップ。

●年齢

過去10年で、6歳馬は3勝2着2回。勝率9.1%は年齢別で見てトップ。

これらの数字を見ても、今年は間違いなく過去2年以上のチャンスだと言える。ただ、全幅の信頼を寄せられるかと言えばそうでもなさそうだ。1番人気最有力候補の死角を探っていく。

死角① 前走で大敗

前走の大阪杯は4番人気で13着。勝ったスワーヴリチャードからは1.5秒も離された。休み明け、不得手な小回りコース、距離が短かったことなど、敗因はさまざまに挙げられるが、現役を代表する実力馬としてはいささか負けすぎの感がある。昨秋にジャパンカップ、有馬記念とGⅠ2戦で激走したダメージが残っていないか、あるいはその後に放牧で体を緩めたことでまだ本調子に戻り切っていないか、という不安が残る。

過去10年で、前走が2桁着順だった馬は【1・0・1・15】。唯一勝利した2012年ビートブラックは、オルフェーヴルが単勝1.3倍と圧倒的な支持を集める中、単勝159.6倍の14番人気という伏兵だった。

シュヴァルグランの場合は、前走で大敗していても上位人気が確実。他馬からのマークが厳しくなることは必至で、ビートブラックのような気楽な立場で臨むことはできないだろう。過去2年は阪神大賞典1着、同2着から臨んでいただけに、今年の臨戦課程では信頼度が下がる。

死角② ハーツクライ産駒は長距離GⅠ未勝利

ハーツクライ産駒と言えば、スタミナが豊富で長距離戦に強いイメージだが、GⅠは勝ち切れていない。天皇賞(春)は【0・4・3・9】。ウインバリアシオンが2012年3着、2014年2着、カレンミロティックが2015年3着、2016年2着と複数回好走しながらも、勝利には届いていない。菊花賞を含めても【0・5・3・17】と、長距離GⅠは未勝利だ。

また、同産駒は京都のGⅠも【0・10・3・30】と、好走は多いものの未勝利。鬼門となっている京都で、もうひと押しが利くかどうか。

死角③ 鞍上は京都外回りで未勝利

3~4コーナーの坂を2度、上って下る京都の長距離レースは非常に難解なコースで、経験がモノを言うと言われる。

騎乗するヒュー・ボウマン騎手は、GⅠ18勝の名牝ウィンクスの主戦も務める世界的な名手。シュヴァルグランをジャパンC制覇に導いたように、同馬と手が合っていることも間違いない。

しかし、京都外回りコースは8戦して未勝利。しかも3000m以上のレースを経験したのは1回のみで、2016年の天皇賞(春)で前年2着のフェイムゲームに騎乗して8着に敗れている。鞍上のコース経験の少なさをどう見るか。

まとめ

3年連続の出走で大きなチャンスが訪れたシュヴァルグランだが、決して抜けた存在とは言えそうにない。果たして、3度目の正直となるか。

おすすめの記事