2019年4月21日、東京競馬場でフローラステークス(GⅡ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのはウィクトーリア、シャドウディーヴァ、フェアリーポルカ、エアジーン、ジョディーらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とした。
目次
フローラSの配当傾向
過去10年を見ると、三連単の最高額配当は2011年の1131,690円で、その他に2014年(1088,940円)で100万馬券が出ている。10万馬券も2017年(397,370円)と2016年(228,510円)で出ており、積極的に穴馬を狙いたいレースだ。
単勝オッズは2017年(3,270円)と2011年(2,670円)で人気薄の馬が優勝して、それ以外は上位人気馬が優勝している。全体的には波乱傾向の強い重賞ながら人気馬の取捨は慎重に行った方が良いと言える。
馬連は最高配当が2011年(103,540円)で10万馬券が出ている。その他にも2017年(32,010円)、2018年(13,300円)で万馬券が出ている。優勝馬は人気サイドの決着が多いものの2018年の様に相手に人気薄が来るケースがあり要注意だ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 好走血統に注目
父系はサンデーサイレンス系はディープインパクトを筆頭にゼンノロブロイ、ステイゴールドなどの活躍が目立ち、他のサンデー系もヴィクトワールピサ・マンハッタンカフェ・ハーツクライ・ダイワメジャーと様々な種牡馬が活躍している。他系統の活躍はこれまで目立っていなかったが近年はノーザンダンサー系種牡馬の活躍もあり注意は必要だろう。
ノーザンダンサー系は父系以外にも母系に持つ馬も活躍が目立ち、注目したい。
2018年 ノームコア(父ハービンジャー/母父クロフネ)
2017年 モズカッチャン(父ハービンジャー/母母父Storm Boot)ヤマカツグレース(父ハービンジャー/母母父Tejabo)
2014年 ブランネージュ(母父フレンチデピュティ)/マイネオーラム(母父コマンダーインチーフ)
2012年 ミッドサマーフェア(母母父Summer Squall)/アイスフォーリス(母父クロフネ)
2011年 バウンシーチューン(母母父ノーザンテースト)/マイネソルシエール(母母父ノーザンテースト)/ピュアブリーゼ(母父パントレセレブル)
2010年 ブルーミングアレー(母母父Sadler's Wells)
予想参考データ② 先行馬に注目
過去の人気薄での好走馬を見ると先行馬策からそのまま上位争いに加わるケースが多い。今年もこういったパターンに注意したい。以下に人気薄で激走した馬の人気と道中の位置取りを記した。
2018年 パイオニアバイオ(13人気/6-3-3)
2017年 ヤマカツグレース(10人気/2-2-2)
2014年 ブランネージュ(6人気/3-3-3)
2012年 ダイワデッセー(18人気/3-2-2)
2011年 マイネルソルシエール(15人気/5-5-5)
予想参考データ③ 芝1800m以上の距離実績に注目
これまでの3歳牝馬重賞と比較して距離が延長されるだけに距離実績も重要なファクターとなる。特に1800m以上の実績が低評価を覆すのには必要とされる。
2018年 パイオニアバイオ(13人気/芝2000m)
2017年 モズカッチャン(12人気/芝1800m)
2016年 アウェイク(13人気/芝1800m)
2014年 ブランネージュ(6人気/芝1800m)/マイネオーラム(13人気/芝1800m)
2013年 ブリュネット(9人気/芝1800m)
2012年 ダイワデッセー(18人気/芝2000m)
2011年 バウンシーチェーン(9人気/芝1800m)/マイネソルシエール(15人気/芝1800m)
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはエトワール、セラピア、アモレッタだ。
エトワールは芝2000m勝ちがあり、近年勝ち馬を出しているハービンジャー産駒であることも魅力だ。先行策からの激走が期待される。
セラピアは芝1800mのデビュー戦を楽勝しており、距離の心配はないだろう。先行策を取ることも期待され、キャリアは少ないもののここでも好走が可能だろう。
アモレッタは芝2000mの新馬勝ちがある。積極的に先行策を取ることが期待される。血統面でも父ディープインパクトに母父ノーザンダンサー系も条件に合致する。