有馬記念2017の競馬予想データ分析…3つの注目点から浮上する激走馬とは?

2017年12月24日、中山競馬場で有馬記念(GI/芝2500m)が行われる。キタサンブラック、シュヴァルグラン、サトノクラウン、スワーヴリチャードらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

年間にあまたあるレースの中で日本ダービーと双璧を誇るほど競馬ファンであってもなくても知られているレースが有馬記念だ。

ただし、ファン投票1位から3位までの馬や上位人気3頭で順当に決まることはまずなく、思いの外、配当としては荒れることが多いことも予想としても盛り上がる要因となっている。

今回は過去10年の有馬記念の結果を元としてデータ分析するが、特に過去の穴馬の共通項から激走馬を探っていく。


目次

過去10年の該当馬(2007年以降・単勝8番人気以下で3着以内)

2015年 ゴールドアクター  牡4  4枠 7番 8番人気  1着
2014年 トゥザワールド   牡3  3枠 6番 9番人気 2着
2012年 オーシャンブルー  牡4  3枠 6番 10番人気 2着
2011年 トゥザグローリー  牡4  5枠 7番 9番人気 3着
2010年 トゥザグローリー  牡3  6枠 11番 14番人気 3着
2009年 エアシェイディ   牡8  3枠 6番 11番人気 3着
2008年 アドマイヤモナーク 牡7  8枠 14番 14番人気 2着
2008年 エアシェイディ   牡7  4枠 6番 10番人気 3着
2007年 マツリダゴッホ   牡4  2枠 3番 9番人気 1着

注目点① 中枠の人気薄に注意

中山競馬場芝2500mというコースはコーナーを6回回ることにはなるものの、長距離レースということもあり枠番の有利不利は多少内枠が有利程度に一般的には考えられている。

ただし、人気薄で馬券圏内に入る馬は中枠(3枠~6枠)に集中していることが過去10年の該当馬から読み取ることができる。

本稿執筆時点では枠順発表は行われていないが、確定後に是非予想の参考にしていただきたい。

注目点② 年齢

過去10年の該当馬から2010年以降に絞ってみると3歳馬と4歳馬に限定されていることがわかる。

決してそれ以前とレース内容が大きく変わってはいないが、2010年以降の全出走馬の年齢別成績を見れば、特に6歳以上の馬には出番が無いことがわかる。

年齢別集計 有馬記念 2010年以降

年齢着別度数勝率複勝率
3歳4- 1- 2-12/1921.1%36.8%
4歳1- 5- 2-25/333.0%24.2%
5歳2- 1- 3-28/345.9%17.6%
6歳0- 0- 0-10/100.0%0.0%
7歳0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%
8歳0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%

集計期間:2010年 ~ 2016年

注目点③ 前走

過去10年の該当馬のうち、前走GⅠ出走馬6頭、GⅡGⅢ出走馬が3頭だが、GⅠ出走馬はすべて前走のGⅠで5着以下に敗れた馬、GⅡGⅢ出走馬はすべて前走勝利からのステップで挑んでいる。

GⅠ出走馬=6頭
2014年 トゥザワールド   前走 GⅠ 菊花賞        16着
2011年 トゥザグローリー  前走 GⅠ ジャパンカップ    11着
2009年 エアシェイディ   前走 GⅠ ジャパンカップ    5着
2008年 アドマイヤモナーク 前走 GⅠ ジャパンカップ    12着
2008年 エアシェイディ   前走 GⅠ 天皇賞(秋)     5着
2007年 マツリダゴッホ   前走 GⅠ 天皇賞(秋)     15着

GⅡGⅢ出走馬=3頭
2015年 ゴールドアクター  前走 GⅡ アルゼンチン共和国杯 1着
2012年 オーシャンブルー  前走 GⅡ 金鯱賞        1着
2010年 トゥザグローリー  前走 GⅢ 中日新聞杯      1着

これは、元々、天皇賞(秋)やジャパンカップで上位に入線した馬もしくはファン投票上位になるような馬に人気が集中することとも関係している。

実際、過去10年で3着以内に入った30頭中26頭が前走GⅠであり、残り4頭の内、上記3頭に該当しないのは2013年にGⅡ金鯱賞3着後に出走して単勝4番人気で2着したウインバリアシオンのみである。

まとめ

今回の注目点から導き出される激走馬候補は次の4頭。

サトノクロニクル  牡3 前走 GⅢ チャレンジカップ   1着
シャケトラ     牡4 前走 GⅠ ジャパンカップ    11着
スワーヴリチャード 牡3 前走 GⅡ アルゼンチン共和国杯 1着
レインボーライン  牡4 前走 GⅠ ジャパンカップ    6着

このうちスワーヴリチャードは今年の日本ダービー2着馬ということもあり比較的上位人気になると思われるが、それ以外の3頭は注目に値する。

枠順が中枠の絶好枠に入った際には特に注目して予想を組み立てて、夢の馬券ゲットの参考にしていただきたい。

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