アルテミスS2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

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2020年10月31日、東京競馬場でアルテミスステークス(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるソダシ、ククナ、ユーバーレーベン、ウインアグライア、タウゼントシェーンらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

創設された2012年から過去8年のデータを参考にする。


目次

アルテミスステークスの人気馬成績

過去8年のデータを見ると、1番人気は3勝、2着は2回、3着はなし。比較的安定的であり、突き抜けて支持を集めるような馬は堅そうだが、今年はそうもいかないだろう。

単勝万馬券の馬が飛び込んでくるケースがあり、少頭数の年がありながらもなかなか難しそうな状況となっている。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 新馬・未勝利組の取捨選択

前走新馬(2- 3- 1-28)
勝率 5.9% │ 複勝率 17.6%

前走未勝利戦(4- 1- 3-16)
勝率 16.7% │ 複勝率 33.3%

キャリアが浅い馬がここをステップに阪神ジュベナイルフィリーズを目指すのが鉄板ローテになっているが、どちらかといえば未勝利組が強い。ただし、これには条件がある。

牝馬限定の新馬・未勝利戦を使った組はやや成績が落ちる。あくまでも牡馬との戦いで勝った牝馬がいい。牝馬限定の未勝利戦組は1番人気でコンマ4秒以上、牝馬限定の新馬戦は2番人気以上でコンマ2秒以上はほしい。

ちなみにそれ以外で見ると、5番人気1着のケースこそあるが、その多くは1番人気か2番人気で、コンマ1秒以上の差をつけているケースが多かった。

予想参考データ② 前走重賞組の取捨選択

前走重賞組だが、実は成績は芳しくない。最後に前走重賞組が絡んだのは2015年3着だったクロコスミアまで遡らないとダメで、勝利を含めると10月開催だったデイリー杯2歳ステークスを使っていたコレクターアイテムまで。

該当馬3頭は7番人気か8番人気で、いずれもコンマ2秒差、3着か4着だった。今年は勝ち馬ソダシが参戦する。タイム的には過去の札幌2歳ステークスの中で歴代トップなので、勝ってもおかしくはない。ただタイム差なし1着だった馬の成績は振るわないのも事実だ。

ただ2着のユーバーレーベンもタイム差なしだったので候補に入る。前走のプラス20キロ分がここでどうなるか。

予想参考データ③ 距離延長は不振

マイル戦で行われるアルテミスステークスだが、前走と同距離の馬の成績がやはりよく、距離短縮組も納得のいく結果が出ている。しかし、距離延長組はなんと未勝利に終わっている。

ここ数年では3年前2着だったサヤカチャンしかおらず、苦戦を強いられているため、距離延長馬は前走のパフォーマンスの状況次第か。

ククナは前走1500メートルのレースで最も内枠、負担のないところで勝った。しかも新馬戦よりもタイムが遅く、いきなりの重賞は荷が重すぎではないか。

2020年の危険な人気馬は?

ククナは人気になる見込みだが、前走が少し相手関係に恵まれた可能性がある。新馬戦より未勝利戦が遅くなるという中で結果が出るとなると、少し不安な部分が出てくる。様子見でもいいか。アルテミスステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ユーバーレーベンは2つ目の消しデータに合致している。前走は戸崎圭太選手のファインプレーだが、柴田大知騎手はあまり3コーナーから4コーナーでまくりにいく感じではない。同じ競馬できるのか、そこに不安がある。

反対にウインアグライアは危険なデータに一つも当てはまらない。マツリダゴッホ産駒は2歳戦に強く、求められるのもマイルぐらいまで。東京の新馬戦は単勝万馬券を出したが、コスモス賞は時計的にも優秀。まだ今の時期ならチャンスは残されているように感じる。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、ウインアグライアと言えそうだ。

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