2018年12月23日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2500m)が行われる。キセキ、レイデオロ、シュヴァルグラン、サトノダイヤモンド、オジュウチョウサン、ブラストワンピースらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?
JRAの一年を締めくくるグランプリ。しかし、天気予報はあいにくの雨だ。稍重(やや重)、重馬場、不良馬場といった道悪の中で開催される可能性がある。
では、馬場が渋ったときに台頭してくる馬とは、どんな馬なのか? 強調できる血統をデータを見ながら分析していくことにしよう。果たして予想のポイントとなるのは?
出走予定馬の重馬場実績は?
ミッキーロケット ( 2- 3- 0- 4/ 9 )
勝率 22.20% │ 単勝回収値 177
複勝率 55.60% │ 複勝回収値 95
サトノダイヤモンド ( 2- 0- 1- 1/ 4 )
勝率 50.00% │ 単勝回収値 70
複勝率 75.00% │ 複勝回収値 90
スマートレイアー ( 1- 2- 0- 4/ 7 )
勝率 14.30% │ 単勝回収値 72
複勝率 42.90% │ 複勝回収値 104
パフォーマプロミス ( 1- 1- 0- 2/ 4 )
勝率 25.00% │ 単勝回収値 100
複勝率 50.00% │ 複勝回収値 115
クリンチャー ( 1- 1- 0- 1/ 3 )
勝率 33.30% │ 単勝回収値 350
複勝率 66.70% │ 複勝回収値 316
シュヴァルグラン ( 1- 0- 1- 2/ 4 )
勝率 25.00% │ 単勝回収値 40
複勝率 50.00% │ 複勝回収値 197
レイデオロ ( 1- 0- 1- 0/ 2 )
勝率 50.00% │ 単勝回収値 85
複勝率 100.00% │ 複勝回収値 110
リッジマン ( 1- 0- 0- 5/ 6 )
勝率 16.70% │ 単勝回収値 438
複勝率 16.70% │ 複勝回収値 90
キセキ ( 1- 0- 0- 1/ 2 )
勝率 50.00% │ 単勝回収値 225
複勝率 50.00% │ 複勝回収値 105
ブラストワンピース ( 1- 0- 0- 0/ 1 )
勝率 100.00% │ 単勝回収値 330
複勝率 100.00% │ 複勝回収値 150
オジュウチョウサン ( 1- 0- 0- 0/ 1 )
勝率 100.00% │ 単勝回収値 200
複勝率 100.00% │ 複勝回収値 160
マカヒキ ( 0- 1- 1- 1/ 3 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 66.70% │ 複勝回収値 100
モズカッチャン ( 0- 0- 3- 2/ 5 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 60.00% │ 複勝回収値 414
サクラアンプルール ( 0- 0- 0- 5/ 5 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
サウンズオブアース ( 0- 0- 0- 1/ 1 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
ミッキースワロー ( 0- 0- 0- 2/ 2 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
レイデオロは新馬戦で重馬場の中、勝利を収めている。ただし、それはあくまでも新馬戦だ。今年の京都記念では圧倒的な1番人気に支持されたものの、3着に敗れてしまっている。
血統を見ると母系はラドラーダ=レディブロンドと、マイル以下の距離を得意している。スピード血統だけに、馬場が重くなってタフなコンディションになることが歓迎とは言えなさそうだ。
キセキは菊花賞を重馬場の中で制している。ただし、菊花賞のレベルはあまり高くなかった。今年の宝塚記念では2番人気に支持されながら8着に敗れている。反対に馬場が軽かった天皇賞秋やジャパンカップでは人気以上に好走。軽い馬場のほうが合っているという可能性もありそうだ。
モズカッチャンは連対こそないものの、本格化前に13番人気3着となっていたり、重馬場の秋華賞で人気以上に走ったりと、思い馬場への適性を示している。ハービンジャーは欧州のスタミナ血統であり、キングカメハメハも重馬場は悪くない。適正は高いと見ていいだろう。
道悪で強調できる種牡馬は?
ディープインパクト ( 37- 60- 66-523/686 )
勝率 5.40% │ 単勝回収値 60
複勝率 23.80% │ 複勝回収値 78
ステイゴールド ( 30- 33- 32-425/520 )
勝率 5.80% │ 単勝回収値 74
複勝率 18.30% │ 複勝回収値 74
ハーツクライ ( 29- 35- 39-339/442 )
勝率 6.60% │ 単勝回収値 73
複勝率 23.30% │ 複勝回収値 74
ハービンジャー ( 29- 33- 33-271/366 )
勝率 7.90% │ 単勝回収値 115
複勝率 26.00% │ 複勝回収値 98
キングカメハメハ ( 28- 31- 29-340/428 )
勝率 6.50% │ 単勝回収値 67
複勝率 20.60% │ 複勝回収値 64
ネオユニヴァース ( 8- 14- 14-154/190 )
勝率 4.20% │ 単勝回収値 70
複勝率 18.90% │ 複勝回収値 80
ルーラーシップ ( 8- 10- 7- 94/119 )
勝率 6.70% │ 単勝回収値 90
複勝率 21.00% │ 複勝回収値 65
ディープスカイ ( 4- 1- 2- 28/ 35 )
勝率 11.40% │ 単勝回収値 101
複勝率 20.00% │ 複勝回収値 114
トーセンホマレボシ ( 1- 0- 1- 19/ 21 )
勝率 4.80% │ 単勝回収値 145
複勝率 9.50% │ 複勝回収値 47
スウェプトオーヴァーボード ( 1- 0- 1- 12/ 14 )
勝率 7.10% │ 単勝回収値 187
複勝率 14.30% │ 複勝回収値 67
※集計期間 2014年1月〜
※芝1600〜2400mが対象
※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※やや重、重馬場、不良馬場開催が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外
ディープインパクトやハーツクライ、キングカメハメハといったクラシック血統の種牡馬は可もなく不可もなくといったところ。
注目なのはなんといってもハービンジャーだ。単勝回収値は100を大きく超えている。複勝回収値も98。これは相当優秀な成績と言っていいだろう。
GIでも昨年のマイルチャンピオンシップでペルシアンナイトが1着、ディアドラも昨年の秋華賞で1着と実績豊富だ。
仮に雨が降って馬場コンディションがタフになれば、モズカッチャンやブラストワンピースにとっては“恵みの雨”となりそうだ。