
復活の狼煙を上げた。
6月17日に函館競馬場で行われた函館スプリントステークス(G3/芝1200)はセイウンコウセイの優勝に終わった。
自身の形に持ち込んだG1ホースセイウンコウセイが、復活を印象付ける逃げ切り勝ち。同馬がレースを制したポイントやナックビーナスなど他馬の敗因を探っていこう。
目次
結果・着順
着 | 馬名 | 騎手 厩舎 | 人気 オッズ | |
1 | セイウンコウセイ | 池添騎手 | 3 | |
牡5 | 57 | (美浦)上原 | 5.9 | |
2 | ○地ヒルノデイバロー | 四位騎手 | 10 | |
牡7 | 56 | (栗東)昆 | 26.6 | |
3 | ナックビーナス | 三浦騎手 | 1 | |
牝5 | 54 | (美浦)杉浦 | 4.3 | |
4 | アドマイヤゴッド | 岩田騎手 | 13 | |
牡6 | 56 | (栗東)須貝 | 40.2 | |
5 | タマモブリリアン | 古川騎手 | 11 | |
牝5 | 54 | (栗東)南井 | 38.3 | |
6 | ラインスピリット | 森一騎手 | 9 | |
牡7 | 57 | (栗東)松永昌 | 17.7 | |
7 | ユキノアイオロス | 丸山騎手 | 16 | |
セ10 | 56 | (美浦)石毛 | 301.4 | |
8 | ワンスインナムーン | 石橋脩騎手 | 2 | |
牝5 | 54 | (美浦)斎藤誠 | 5.1 | |
9 | ダイアナヘイロー | 武豊騎手 | 4 | |
牝5 | 55 | (栗東)大根田 | 6.5 | |
10 | ノットフォーマル | 勝浦騎手 | 14 | |
牝6 | 54 | (美浦)中野 | 94.8 | |
11 | キングハート | 北村宏騎手 | 5 | |
牡5 | 56 | (美浦)星野 | 10.3 | |
12 | ノボバカラ | 武藤騎手 | 15 | |
牡6 | 57 | (美浦)天間 | 109.1 | |
13 | ティーハーフ | 国分優騎手 | 7 | |
牡8 | 57 | (栗東)西浦 | 13.6 | |
14 | ジューヌエコール | 北村友騎手 | 6 | |
牝4 | 54 | (栗東)安田隆 | 13.5 | |
15 | エポワス | 蛯名騎手 | 12 | |
セ10 | 57 | (美浦)藤沢和 | 39.6 | |
16 | ○地ライトフェアリー | 柴山騎手 | 8 | |
牝6 | 54 | (美浦)石毛 | 14.9 |
レース分析
まずラップを見てみると、前半が33秒1、後半が34秒5となっている。
開幕週の高速馬場を考えれば時計ほどハイペースの印象はなく、展開的にはほぼフラットでコース形態通り前有利のレースだったと言える。では各馬を振り返って行こう。
出走馬勝因、敗因、次走への展望
1着 セイウンコウセイ
スタートは外のワンスインナムーンのほうが速かったが二の脚でハナを切れた。
そのまま単騎逃げに持ち込みゴールまで一目散。注文相撲が嵌ったきらいはあるが、G1馬の底力で久々の勝利。チークピーシーズも効いたか。
2着 ヒルノデイバロー
この馬にしてはやや前目の位置取りで先団を見る形。直線だけ少し外に出されレース運びは完璧だったが僅かに届かず。ただ、力は出し切った。
3着 ナックビーナス
先団からレースを進め直線は、セイウンコウセイとワンスインナムーンを目標に伸びてはいるが突き抜けるまでには至らず。相変わらず堅実だが、相変わらず甘さもある。
8着 ワンスインナムーン
好スタートを決めたが勝馬にあっさりハナを譲り2番手から。しかし直線は伸びる事が出来ず。休み明けではあったがそれにしても反応がなく案外な敗戦。
まとめ
長いトンネルを抜け昨春のスプリント王が復活V。
アドマイヤムーン産駒らしく洋芝で粘りのある脚を使った。高松宮記念を制するまでの12戦で11連対したように調子が上がれば長くピークを持続できるタイプだけに今後の走りにも期待が高まる。
悩める元王者がスランプ脱出の雰囲気を醸し出している。
文=櫻井秀幸