2019年1月20日、中京競馬場で東海ステークス(GⅡ/ダート1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるインティ、アンジュデジール、クインズサターン、スマハマ、チュウワウィザード、ミツバなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は、同時期、同条件で行われた過去6年のデータを対象とする。
目次
東海ステークスの勝ち馬傾向
過去6年のデータを見ると、1番人気が4勝、4番人気が2勝と、人気馬が強い。ただ、2着に2桁人気馬が2頭入るなど、2、3着に入った12頭中6頭が8番人気以下と、紐荒れになるケースが多い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① ダート重賞勝ち馬に注目
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬6頭中5頭がダート重賞の勝ち馬。残る1頭はダートのオープン特別を勝っていた。また、勝ち馬全6頭に左回りのダートで勝利か、左回りの重賞で2着の実績があった。ダートの重賞実績と左回り実績に注目しておきたい。
予想参考データ② GⅠから参戦する馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(0-0-1-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率16.7%
オープン特別(2-2-2-40)
勝率 4.3% │ 連対率8.7% │ 複勝率13.0%
GⅢ(0-2-0-10)
勝率 0.0% │ 連対率16.7% │ 複勝率16.7%
GⅠ(4-2-3-14)
勝率 17.4% │ 連対率26.1% │ 複勝率39.1%
GⅠから参戦した馬が活躍している。
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(1-0-1-9)
勝率 9.1% │ 連対率9.1% │ 複勝率18.2%
前走2着(3-0-1-7)
勝率 27.3% │ 連対率27.3% │ 複勝率36.4%
前走3着(1-0-0-4)
勝率 20.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率20.0%
前走4着(0-2-2-3)
勝率 0.0% │ 連対率28.6% │ 複勝率57.1%
前走5着(1-0-0-2)
勝率 33.3% │ 連対率33.3% │ 複勝率33.3%
前走6~9着(0-3-0-18)
勝率 0.0% │ 連対率14.3% │ 複勝率14.3%
前走10着以下(0-1-2-29)
勝率 0.0% │ 連対率3.1% │ 複勝率9.4%
勝ち馬全6頭が前走で掲示板を確保しており、うち5頭が3着以内だった。GⅠで3着以内だった馬に限れば【4・1・1・3】と信頼度が高い。
予想参考データ③ 5歳馬が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳(1-0-1-10)
勝率 8.3% │ 連対率8.3% │ 複勝率16.7%
5歳(3-3-3-10)
勝率 15.8% │ 連対率31.6% │ 複勝率47.4%
6歳(1-0-2-24)
勝率 3.7% │ 連対率3.7% │ 複勝率11.1%
7歳(1-2-0-18)
勝率 4.8% │ 連対率14.3% │ 複勝率14.3%
8歳以上(0-1-0-10)
勝率 0.0% │ 連対率12.5% │ 複勝率12.5%
勝率、連対率、複勝率いずれも5歳が抜けている。
予想参考データ④ 牝馬は3着以内なし
牡・騸馬(6-6-6-69)
勝率 6.9% │ 連対率13.8% │ 複勝率20.7%
牝馬(0-0-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ⑤ 関西馬が優勢
美浦(1-4-1-17)
勝率 4.3% │ 連対率21.7% │ 複勝率26.1%
栗東(5-2-5-55)
勝率 7.5% │ 連対率10.4% │ 複勝率17.9%
関東馬で優勝した1頭は1番人気だった。
2019年の主役候補は?
前走がGⅠで掲示板を確保していたのは、チャンピオンズC4着のアンジュデジールただ1頭。牝馬は馬券圏内に入ったことがないが、出走頭数が3頭と少なく、それほど気にする必要はないだろう。最も好成績を残している5歳で、GⅠ・JBCレディスクラシック勝ちに加えて、左回りのダート重賞を3勝している点も高く評価できる。
4歳のチュウワウィザードは前走の名古屋グランプリで重賞初制覇。左回りのダート1800mでも勝利実績があり、重賞連勝の可能性は十分だ。
左回りでダート重賞を勝っている7歳のミツバ、6歳のマイネルバサラも有力になる。
5連勝中で注目されるインティはオープン初戦。過去6年で重賞初挑戦だった馬は3着が最高となっている。