アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)2019の予想オッズ・人気と注目の出走予定馬は?JRA重賞展望

2019年1月20日、中山競馬場でAJCC(GⅡ/芝2200m)が行われる。今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)、想定される人気と予想オッズを見ていく。

フィエールマン、ジェネラーレウーノ、ダンビュライト、シャケトラ、サクラアンプルールらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料や不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。


目次

AJCC2019の日程・時間・賞金

2019年1月20日 15:45

1回中山7日目 4歳上 サラ4歳上オープン
芝2200m (右 外)
本賞金:6200、2500、1600、930、620万円

注目の出走予定馬(登録馬)

昨年の菊花賞馬フィエールマンが今年はこのレースからの始動となる。その菊花賞以来久々となるレースでどのようなパフォーマンスを見せるか。

菊花賞もラジオNIKKEI賞(GⅢ)を勝利してから間隔を取ってのレースであったが、後方から馬群を縫って伸び、猛追したエタリオウの追撃をハナ差退ける接戦でクラシックホースの仲間入りを果たした。菊花賞組の明け4歳馬ということで見ると、4着のブラストワンピースが次走の有馬記念でレイデオロ以下を抑え込んで戴冠を果たし、5着のグローリーヴェイズが先週の日経新春杯を制したように、世代レベルも含めレースレベルが高かったのは間違いない印象。

この馬自身も有馬記念を使うプランもあったようだが、結果的にはオーナーサイドの都合などもあったようで回避。ただ、もとより使い詰めるタイプではなく、休み明けから100%で走れるタイプの馬。距離短縮も全く問題なく、前走のパフォーマンスができればここも不動の中心だろう。

同じく菊花賞以来の出走となる明け4歳馬、ジェネラーレウーノも中山コースなら見限れない1頭。

京成杯1着、皐月賞3着、セントライト記念1着の実績が語るように、とにかく中山コースで先行させたらしぶとい1頭。この辺りは父スクリーンヒーローがロベルト系であること、また母系が欧州的なパワー要素の強い血統背景ということもあるだろう。逆に言えば、東京や京都外回りのような瞬発力の要求されるコースでは分が悪く、先行力を活かすことが出来、なおかつ直線に坂のある中山コースがベストなのだろう。

この馬もフィエールマン同様休み明けは全く苦にしないタイプで、緒戦から期待ができそう。時計がかかってきている冬場の芝も合いそうで、昨年のこのレースのように差し馬が後方で牽制し合う流れなら逆転があってもおかしくはない。

その昨年のこのレース(AJCC)を勝っているダンビュライトも参戦する。

昨年のこのレースを勝った後は勝ち星から遠ざかっているが、大阪杯6着、宝塚記念5着、オールカマー3着と一線級相手にもそれなりの内容でまとめている。前走のチャレンジカップ(GⅢ)も後方からジワジワと脚を伸ばして4着と内容は悪くない。本来は昨年のこのレースを勝った時のように先行してロングスパートをかける形がベストだが、昨秋から気性面で難しい部分が露呈してきており、前走は折り合い重視で後方からのレースになったのだろう。前走ぐらい我慢が効くようなら今回はもう少し前に出していけそうで、ジェネラーレウーノを見ながら北村友一騎手がどう乗るかと行ったところ。

一昨年の有馬記念以来1年ぶりのレースとなるシャケトラも実績的に無視はできない1頭。

一昨年の日経賞ではゴールドアクターやディーマジェスティといったGⅠ馬や、後の天皇賞馬レインボーラインを抑えて勝利しているように、中山コースでの実績がある同馬。前走の有馬記念もキタサンブラックをマークする形で番手を追走、最後は離されたが0.5秒差の6着なら悲観する内容ではない。問題はその有馬記念から1年ぶりという休み明けだけで、最終追い切りの動きなどをチェックしておきたいところ。

古豪サクラアンプルールも侮れない。

昨秋の天皇賞では勝ったレイデオロに0.8秒差の6着、前走の有馬記念も勝ったブラストワンピースから0.7秒差の7着とジリジリ差し込む脚は見せている。時計のかかる右回りの1800-2200mあたりがベスト条件なのは明らかで、明け8歳となるが衰えはなく一発に警戒したい。

他にも、展開のカギ握りそうなステイインシアトル、ムラだがハマれば差し込む脚は鋭いメートルダール、老いてなお盛んのショウナンバッハ、長期休養を叩いてそろそろ……の感があるミライヘノツバサなどが参戦を予定している。

登録馬は以下の通りだ。

アクションスター 牡9 大野騎手 和田勇厩舎
サクラアンプルール 牡8 蛯名騎手 金成厩舎
シャケトラ 牡6 戸崎圭騎手 角居厩舎
ショウナンバッハ 牡8 三浦騎手 上原厩舎
ジェネラーレウーノ 牡4 田辺騎手 矢野厩舎
ステイインシアトル 牡8 内田博騎手 池江厩舎
ダンビュライト 牡5 北村友騎手 音無厩舎
フィエールマン 牡4 ルメール騎手 手塚厩舎
マイネルミラノ 牡9 柴田大騎手 相沢厩舎
ミライヘノツバサ 牡6 北村宏騎手 伊藤大厩舎
メートルダール 牡6 マーフィー騎手 戸田厩舎

想定人気・予想オッズ

10番人気 アクションスター 508.8倍
4番人気 サクラアンプルール 12.3倍
5番人気 シャケトラ 16.2倍
8番人気 ショウナンバッハ 45.2倍
2番人気 ジェネラーレウーノ 2.2倍
9番人気 ステイインシアトル 81.9倍
3番人気 ダンビュライト 4.9倍
1番人気 フィエールマン 1.8倍
11番人気 マイネルミラノ 636倍
7番人気 ミライヘノツバサ 26.3倍
6番人気 メートルダール 22.1倍

文:場末太郎(競馬TIMES編集部)

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