札幌2歳ステークス2018の競馬予想分析!3つのデータから導く穴馬候補

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2018年9月1日、札幌競馬場で札幌2歳ステークス(GⅢ/芝1800m)が行われる。札幌競馬場で開催された札幌2歳ステークスの過去10回を対象に調べていくと、三連単の高額配当は2016年の501,710円が最高で、45万馬券や25万馬券など過去10回で4回も10万円以上の配当になっている。

同時に1万円以下の三連単の配当も2回あり、2011年は2,430円にしかならなかった。単勝だけで見れば単勝15倍以上の馬が買っておらず、いかにヒモ荒れが起こりやすいレースかが分かる。2歳戦は新馬戦の勝利でも軽視されやすく、良血馬に人気が集中する。だからこそ、人気の盲点になりやすいので狙い目である。

今回はややオッズが割れることが予想され、傾向はあまり変わらないか。ヒモ荒れを信じて穴馬を見つけて拾いたいところだ。夏競馬のフィナーレを飾って翌週からの中山阪神の2場開催を余裕をもって迎えたい。


目次

データ① 新馬戦を人気で勝っている

穴馬になるケースといえば負けが込んでいる、ここでは格がどうかなどの思い込みや事実によって軽視され、オッズにそれが表れる。

意外なことに高倍率で3着までに入った馬を見ていくと新馬戦で人気になり1着になった馬が実に多い。2012年3着のエデンロックは新馬を1.9倍の断然人気で制している。2014年2着のマイネルシュバリエは16頭立てで単勝2倍の支持を集めて勝利している。福島からの参戦だったことも影響しただろうが、11番人気39.6倍のオッズになってしまうものか。2007年3着のホウザンも2番人気で新馬戦を勝っている。人気を背負って勝った馬は、たとえ次で負けたとしても狙える。

2戦目で負けた馬でもし狙うならトーセンギムレットか。トーセンギムレットは3番人気で東京の新馬戦を勝った。コスモス賞は惜しくも4着だったが、コンマ5秒差と負けておらず上がり3ハロンのタイムは最速だった。オッズが下がるようならここを狙いたい。

データ② 困った時はハービンジャー

今週で北海道開催はフィナーレだが、覚えて損はないことがいくつかある。そのうちの1つが洋芝では黙ってハービンジャーを買うことだ。洋芝ではとにかくハービンジャー産駒が強い。典型的なヨーロッパ血統ながらもサンデー系全盛の日本競馬界にはプラスに働いた。ペルシアンナイトやディアドラなどが活躍したのは記憶に新しい。

ハービンジャー産駒は今回2頭いる。セントセシリアとニシノデイジーである。距離という点を考慮すればニシノデイジーを推したい。新馬戦は2着、未勝利は1.5倍の支持を集めて勝利し上がり3ハロンのタイムも最速だった。馬が若いことを理由に1回放牧に出し、ここを見据えて調整が重ねられた。いわばここまで予定通りである。

困った時はハービンジャーという格言は来年まで持ち越しとなりそうだが、まだ1週残っている。ここは色々と狙ってみたい。

データ③ 地味な騎手では人気にならない?!

例えば2016年2着のブラックオニキスはクローバー賞を制していた。しかも3番人気で制していたが、フタを開ければ10番人気まで落ちていた。オープン特別を3番人気で制したにもかかわらず2ケタ人気まで落ちたが、これは騎乗していた城戸義政騎手が地味だったからとしか言いようがない。コンスタントに2ケタは勝っているが、特別戦での勝利も少なく、重賞にもなかなか出てこない。軽視するのは分からんでもないが、それにしても人気を落とし過ぎた。

07年3着のホウザンもその1頭だ。札幌2歳ステークスまでに4戦し、掲示板を外さなかったが距離もあったのか、13番人気まで人気が落ちた。この時騎乗していたのは現在は調教師として活躍中、当時騎手だった菊沢隆徳騎手である。地味というのは失礼な実績だが、段々と勝ち星を落としてきた時期にあたる。調教師の勉強を始めていたかもしれない。結果的に13番人気3着に持ってきたが、ホウザンはその後ダート路線へ転向する。

この中で見ていくと、セントセシリアに騎乗する川島信二騎手が地味な騎手の1人となりそうだ。オースミハルカでの大逃げに沸いた2005年のエリザベス女王杯での騎乗ぶりは見事だったが、ここ数年は1ケタ勝利が目立つ。ひょっとすると川島騎手も調教師を目指しているのかもしれないが、やや地味な騎手だが下手なわけではない。セントセシリアは先ほど紹介したようにハービンジャー産駒であり、未勝利戦はコンマ5秒の差をつける完勝だった。

牝馬など不安要素は否定できないが、相当人気薄になるだろうから遊びで狙うのもいいだろう。

まとめ

トーセンギムレット、ニシノデイジー、セントセシリアが札幌2歳ステークスでの穴馬となりそうだが、良血馬や騎手による人気で左右されることが多い。気持ちは分からなくもないが、馬7人3で象徴されるように、主役は馬である。馬の力量をしっかりと見た上で判断をする。それが穴馬を見つけるポイントにはならないか。特に経験が浅い2歳戦では、より一層その部分が重要になる。

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