北九州記念2018の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

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2018年8月19日、小倉競馬場で北九州記念(GⅢ/芝1200m)が行われる。出走予定馬はアイビスサマーダッシュ1着のダイメイプリンセスと2着のラブカンプー、CBC賞1着のアレスバローズ、2着のナガラフラワーがいる。サマースプリントシリーズの行く末を大きく左右するメンツが揃った。

ただ、人気馬がそこまで信頼性が高いレースではない。奇妙なことに8番人気馬が5勝もしている。1番人気は1勝しかしておらず、着外に5回も沈んだ。ハンデ戦ということもあり、ハンデを背負わされた馬、逆に軽くなった馬それぞれの悲喜交々な姿が見て取れる。

ここでサマースプリントシリーズの行く末が決まってしまうのか、それとも伏兵がスプリント界を戦国の世にさせてしまうのか。データから探っていきたい。


目次

データ① ハンデは重すぎず軽すぎず

北九州記念はハンデ戦となっているが、最も勝っているのは55キロの3勝、2勝で52キロから54キロまでが続く。つまり、52キロから55キロまで9勝を挙げ、56キロの1勝を加えれば、与えられたハンデが重すぎるような馬や軽すぎる馬が苦戦していることがわかる。56.5キロや57キロ、それ以上になると3着すらない。ちなみに今回該当馬はいない。

52キロ未満で見ていくと、50キロだったレディルージュの2着が目立つ。レディルージュは当時3歳馬で前走では準オープンで古馬相手に健闘していた。ラブカンプーにはいいデータだが、アンヴァルは同じ50キロでも古馬相手に通用するかどうか。そこがやや不安である。

斤量の変化で見ると、斤量減が5勝2着8回とかなり結果を残しており、その中でも2キロ台の減少だった馬が4勝している。一方、斤量増はわずか2勝で、2キロ以上の斤量増はやや苦戦といったところだ。CBC賞を制したアレスバローズは2キロ増となっている。2着のナガラフラワーは斤量の増減なしであることからも、ここは見込まれてしまったか。

データ② スピードさえあれば

前走の距離別の結果を見ると、同距離が5勝、距離延長が4勝となっている。距離延長=新潟直線1000メートルということになるが、アイビスサマーダッシュ組が3勝を挙げている。CBC賞組がわずか1勝ということを考えると同じサマースプリントシリーズでも路線でやや対照的な部分がある。

距離短縮組は1勝と不振だが、1400メートルからの距離短縮は2着1回、1600メートルからの馬が1勝、1800メートル、2400メートルだった馬がそれぞれ2着と3着というやや不思議なことになっている。1600メートルからの短縮で勝ったサンダルフォンは元々1200メートルで良績のある馬、前走1800メートルのシゲルスダチも元々短距離馬、前走オークスだったエピセアロームは小倉2歳ステークスを勝つなど、同じ舞台で実績があった。

つまり、距離短縮組は1200メートルでちゃんと実績があった馬であり、前走は何かしらの事情が絡んでいたことになる。裏を返せばスピードがあれば問題ない。1200メートル実績にこだわった方がよく、スピード決着を見ても1分6秒台でもやれそうな馬を探すしかない。

データ③ データあれこれ

夏は牝馬、短距離なら牝馬でもというように、牝馬が6勝を挙げている。必ず1頭は3着以内に牝馬が絡むなど、牝馬は何かしら馬券に入れておくことが求められる。牝馬は牡馬より斤量が2キロ減となるが、牡馬換算で57.5キロや58キロになるケースでも好走はしている。短距離に強い牝馬に限っては斤量は関係ない。むしろ牡馬の56キロは3着が精いっぱい。やはりアレスバローズには厳しいか。

同じ週に行われる札幌記念では前走1着馬が不振だったが、北九州記念は前走1着馬が4勝もしており、格より勢いという牝馬が台頭するレースらしいデータがある。スギノエンデバー以外は牝馬であり、ダイアナヘイロー、ベルカント、スリープレスナイトと続く。女が燃える舞台だからか、牝馬にはいいデータが多い。

牡馬は1分6秒台に突入する真のスピード勝負を挑まなければ勝てない。そこまでの時計がある馬がいるかを見極めればおのずと絞れるだろう。

まとめ

アイビスサマーダッシュを制したダイメイプリンセスやラブカンプーなど牝馬に関しては嫌なデータがあまりなかった。ただゴールドクイーンに関しては逃げ馬が北九州記念で全く成績を残せていない嫌なデータを抱えており、そこが厳しいか。

葵ステークス組の斤量差を見るとゴールドクイーンとラブカンプーが51キロ、アンヴァルが50キロ、アサクサゲンキが53キロとなっているが、葵ステークスから比較すればアンヴァルとアサクサゲンキが4キロ減、ゴールドクイーンとラブカンプーが3キロ減となっている。ゴールドクイーンとアサクサゲンキの差は斤量で見ればほぼ同等となったが果たして。

ダイメイプリンセスが右回りでも重賞の水準にあるのか気になる部分が多い。ただアレスバローズのように明確な嫌なデータがあるわけではない。女が輝く舞台でアレスバローズなどの牡馬勢に出番はあるのか。

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