(C)Ko-Mei

2018年7月29日、札幌競馬場でクイーンステークス(GⅢ/芝1800m)が行われる。出走予定馬には、復活が待たれるソウルスターリングやドバイターフ3着のディアドラ、マーメイドステークスを制したアンドリエッテなどがいる。

データを見ていくと、3歳勢が強い一方で気になるデータがあるなど、人気が予想される馬にもデータ上はやや危険な雰囲気を漂わせる馬がいる状況だ。

秋の古馬牝馬路線、そして3歳牝馬最後の一冠に向けていいステップが踏めるか。そして、データから導かれる危険な人気馬はどの馬か。そのあたりを掘り下げていく。


データ① 斤量の不安

クイーンステークスは別定戦で行われ、通常古馬は55キロ、3歳馬は52キロで出走できるが、3歳馬に限ってはレースが8月1日より前の場合は51キロでの出走となる。

今回の3歳馬は51キロでの出走だが、函館開催を除く過去10回のクイーンステークスを制した3歳馬4頭はいずれも52キロでの出走であり、51キロは4頭中3着が1頭のみという状況だ。しかも、この3着は当時オークス1番人気だったミッドサマーフェアであり、今回の3歳馬は実績人気共にやや劣る。

またソウルスターリングにとっても気になるデータがある。別定戦なので収得賞金が多ければ斤量は増えるが、56キロで挑んだ牝馬は4頭いたがすべて着外に沈んでいる。

アンドリエッテは前走51キロでマーメイドステークスを制したが、今回は55キロとなる。斤量4キロ増だが、斤量3キロ以上増えた馬の成績は延べ15頭出て3着が2回のみである。人気になりそうなソウルスターリングとアンドリエッテには厳しいデータだ。

データ② 前走の成績

前走の格や成績で見ていくと、圧倒的に前走GⅠ出走馬の成績が優れており、6勝を挙げている。ここにはヴィクトリアマイルやNHKマイルカップ、オークスが含まれている。

ここを掘り下げると、その舞台で一定の成績を残した馬が結果を出していた。去年のアエロリットはNHKマイルカップで優勝したが、最低でも6着以上というのが勝ち馬の条件となりそうだ。

やはりソウルスターリングには厳しい。ヴィクトリアマイルからクイーンステークスは鉄板のローテーションだが、ヴィクトリアマイルでコンマ4秒差の7着に沈んでいる。もちろんヴィクトリアマイルでシンガリ負けだったシャルールが2着に健闘したケースもある。ただ、56キロでのソウルスターリングはデータも含めて芳しくない。嫌なデータが2つ重なった格好だ。

データ③ その他データあれこれ

よく牝馬は格より勢いと称されるが、前走1000万条件の馬は延べ10頭出てすべて着外に沈んでいる。今回の出走予定馬では2頭該当しており、データ上は消しということでいいかもしれない。

本来であれば輸送がさほど必要ない滞在競馬組、前走函館組だが、後に秋華賞を制するアヴェンチュラしか勝っていない。しかもその前に準オープンで古馬に勝っている背景もあり、一定の成績を出さないと厳しい。エテルナミノルは函館記念3着からの参戦予定だが、中1週がどう響くか。

1コーナーから4コーナーまで1番手、つまり逃げを打った馬の成績は3勝しているが、あとはすべて着外である。この3勝をした馬を見ると、前走GⅠで好走した馬、牝馬重賞を勝った馬である。ちなみに去年の勝ち馬アエロリットも該当する。逃げ残すことは可能だが、力量のある馬に限られると見るべきか。

まとめ

今回のデータから分かったのは、ソウルスターリングにはやや厳しい結果、危険な人気馬となる可能性が高いということだ。一方でディアドラはデータ的には危険とは言えなかったが、海外遠征明けでどう転ぶかというのは注意深く見る必要がある。出走予定が11頭の中で比較的データで切れる馬は何頭かいた。極端なデータもいくつかあり、それを払拭できるかがポイントだ。

ソウルスターリングはチューリップ賞以来のGⅢ、新馬戦以来の札幌である。洋芝で再び輝く可能性は十分にある。ただ末脚勝負というには適さない環境である事は間違いない。人気になる可能性が高く、ソウルスターリングにとってはここがターニングポイントになるかもしれない。

おすすめの記事