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2018年7月29日、新潟競馬場でアイビスサマーダッシュ(GⅢ/芝1000m)が行われる。出走予定馬には、CBC賞で人気を裏切ってしまったペイシャフェリシタ、新設重賞の葵ステークスで2着のラブカンプー、去年フィリーズレビューを制したカラクレナイなどがいる。

海外では直線競馬の重賞は多いが、日本ではアイビスサマーダッシュのみである。勝ち時計はここ10年大きな変動はなく、天気さえ良ければ54秒前半の決着で堅い。

最内枠が壊滅的で大外枠が滅法強いのも新潟直線競馬ならではの傾向である。1番人気が5勝を挙げるなど意外と手堅い結果に終わることが多いアイビスサマーダッシュだが、果たして今年はどうなるか。

サマースプリントシリーズ、そして真夏の新潟開催のオープニングを飾る新潟の名物重賞アイビスサマーダッシュ、人気が予想される馬たちの中に危険な人気馬はいないのか。そのあたりを掘り下げていきたい。


データ① 前走の距離

ほとんどの馬が距離短縮ということになるが、前開催の新潟からぶっつけ本番で臨む馬もおり、前走1000メートルだった馬もここ10年で2勝している。

ただ、距離短縮組がかなりの好成績だが、問題は前走の距離にある。実は前走1200メートルだった馬が8勝を挙げており、1400メートルだった馬は延べ12頭出走し、すべて着外である。

これに該当するのがカラクレナイだ。カラクレナイは1400メートルの安土城ステークスに出走している。1200メートルでも一定の成績は残しているが、連対はない。今回は層が薄く、カラクレナイでも人気になる可能性があるが、データ的には敬遠したい。

ちなみにこれまですべてダートを走り、芝初挑戦のベストマッチョも前走はダート1400メートルである。

データ② 前走主場4場出走馬は苦戦

前走、どの競馬場を走っていたかというので見ていくと、CBC賞の中京と函館スプリントステークスの函館に良績が集まっている。直線競馬のある新潟と福島も一定の成績を残す中、主場4場である東京や中山、京都阪神は4つ合わせても1勝もしていない。

特に前走が東京と京都だった馬はすべて着外となっている。

ラブカンプーの前走は今年から行われる新設重賞の葵ステークスだが、2着に入った。3歳馬ということで斤量も軽くなり、牝馬で51キロは魅力的だ。

しかし、ここ10年のデータを見ると3歳馬が幅を利かせているとはいえず、この10年で未勝利に終わり、世代別では非常に厳しい結果だ。

唯一3歳馬で連対したのはフクノドリームだが、前走はバーデンバーデンカップで古馬と対戦し5着、これまでは横山和生、アイビスサマーダッシュでは父の横山典弘が51キロで騎乗し、2着になった。

3歳馬でも古馬オープンで一定の力を見せた馬がアイビスサマーダッシュでも好走した。ちなみに、昨年、前走1000万条件で勝ち、本番も3着に食い込んだ3歳馬が今年も出走するレジーナフォルテだ。

ラブカンプーは古馬相手にも通用をするか。データ的にはやや苦しいか。

データ③ その他データあれこれ

前走の成績だが、こちらは多少差を付けられて負けても気にしなくていい。特に今年のCBC賞はシンガリ負けまでコンマ9秒差しかなく、非常に大混戦だったことがわかる。

2番人気ながら惨敗したペイシャフェリシタも1着からコンマ7秒差しかなかった。着順では惨敗だったが、タイム差的にはそこまでではない。

ただ着順は関係ないのは前走重賞出走馬の話であり、オープン特別以下は掲示板以上の成績が求められる。アポロドルチェやマルブツイースターのケースはあったが、去年のアイビスサマーダッシュで好走したり、マイル戦だったりと特殊な事例だったと言える。

今回は前走オープン特別や条件戦だった馬の着外が目立つ。カラクレナイも8着に敗れた。一気に消せるデータの可能性が高い。

まとめ

例年にも増して層が薄く、サマースプリントシリーズで一気にここでチャンピオンの資格を得ようとする馬がほとんどいない。アイビスサマーダッシュはリピーターレースであり、去年に活躍した馬が2年連続で好走しやすいレースとなっている。

該当するのはレジーナフォルテだ。相性のいい杉原誠人騎手が騎乗し、初重賞を狙う。臨戦過程はほぼ同じ、しかも1着だったことも変わらない。

評価が大きく割れ、どの馬が1番人気になるか、オッズはどうなるか分からない。

ちなみに、単勝2倍台と3倍台だった馬は延べ9頭いて5勝2着2回なのに対し、4倍台は延べ5頭いて1着2着がなく、3着が精いっぱいだ。人気を狙うなら3倍台まで、4倍台や5倍台を狙うならそれより下、10倍台以降を狙うのがいい。人気が割れれば割れる程、これらのデータが生きてくる。

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