2020年3月22日、阪神競馬場で阪神大賞典(GⅡ/芝3000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるメロディーレーン、メイショウテンゲン、ボスジラ、キセキ、ユーキャンスマイルらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。
過去10年のデータを参考にしていく。
目次
阪神大賞典の人気馬成績
過去10回のデータを見ると、1番人気は6勝、2着は2回、3着も2回。1倍台の信頼度が高いレースであり、1倍台の時点で3着から外すような馬券は勇気がいる。
結構ヒモ荒れはするようなレースだが、3着に多いため、3連単を購入するときはそのあたりを踏まえておきたい。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 有馬記念組の取捨選択
有馬記念組(4- 5- 1-5)
勝率 26.7% │ 複勝率 66.7%
ここから始動する馬が多く、有馬記念組のアベレージが高い。他の重賞と比較しても連対率6割となると、無視はできない。
傾向的には1秒以内の負けであるかどうか。それでいて人気よりも着順を上げたような馬はここでも信頼できるだろう。
キセキは扱いが非常に微妙なところにある。人気より着順は上げたが、1秒以上負けている。ここが休み明け、果たしてどうか。
予想参考データ② 熱いのは4歳馬
明け4歳となると、一段と成長が見られ、勝率などの数字もかなり凌駕している。5歳馬もそれなりのスコアである。
イメージ的には年齢を重ねれば重ねるほど成績が落ちるような感じである。7歳以上は数字的に芳しくなく、せいぜい6歳までか。
人気どころは多くが4歳馬だが、やはりここでもキセキが6歳馬で引っかかる。若さをとるか、経験をとるか。
予想参考データ③ 関東馬の取捨選択
関東馬は過去10年で20頭出たが、2着2回だけ、アベレージが低い。いずれもダイヤモンドステークスを使っていたのがポイント。
勝ち馬か、1番人気か、サンプル数は少ないが、この2つがトレンドである。ちなみに関西馬ですらこのラインに達している馬はいない。
関東馬はボスジラのみ。3勝クラスを勝ってからの参戦だが、いきなりの重賞挑戦はどう影響するか。
2020年の危険な人気馬は?
キセキは人気になる見込みだが、有馬記念での負けがどうか。菊花賞勝ち馬だからと人気になるのは必然だが、休み明けはあまり走らない。川田将雅騎手に手は戻るが、それでもどうか。阪神大賞典の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、ボスジラは3つ目の消しデータに合致している。マウントロブソンやポポカテペトルの兄たちをみる限り、距離は問題ない。ただ兄たちはなかなか3勝クラスやオープン特別をクリアしてもなかなか重賞に手が届かなかった。ここは家賃の高さを痛感することになりそう。
反対にユーキャンスマイルは危険なデータに一つも当てはまらない。距離は一切の問題はないし、去年の秋はGⅠで一定の成績を見せた。休み明けは走るため、天皇賞春よりここが勝負になる可能性が高い。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ユーキャンスマイルと言えそうだ。