スプリングS2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年3月22日、中山競馬場でスプリングステークス(GⅡ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるヴェルトライゼンデ、ココロノトウダイ、ファルコニア、サクセッション、アオイクレアトールらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

阪神開催だった2011年を除く過去10回のデータを参考に予想を進めていく。


目次

スプリングステークスの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気が3勝、2着が4回、3着は2回。以外に1倍台では未勝利、2倍台の信頼度は高く、3倍台はパッとしない。

去年は結構荒れたが、それでも人気サイドで決まりやすく、チラホラとヒモ荒れがある程度。皐月賞のトライアルレースなだけに、陣営の思惑が出やすい。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 狙い目は1勝クラス

前走1勝クラス(5- 5- 3-32)
勝率 11.1% │ 複勝率 28.9%

新馬未勝利組がノーチャンスになるほど、やはりちゃんとした実績はほしいスプリングステークス。その狙い目は1勝クラスだ。

ここ5年のトレンドを見ると、コンマ2秒以上差をつけて勝っておきたい。去年のエメラルファイトのようにタイム差なし勝利だったケースもあるが、少数派だ。

今年も前走1勝クラス組がいるが、タイム差をつけて勝った馬は1頭もいない。これをどのように捉えるべきか。

予想参考データ② 前目で決まり

元々中距離で内回りの中山競馬場は、前目で決まりやすく、中団待機でまだなんとかなるが、後方からはほとんど来ない。

脚質が後方だった馬は、過去10回で37頭いたが、1頭しか3着以内に絡んでいない。上がり3ハロン1位の成績も信頼に欠けるなど、前目狙いがよさそう。

おそらく今年もスローが予想されるが、その中でも後ろにいそうな馬はノーチャンスと見るべき。展開はきっちりと読んでおきたい。

予想参考データ③ 勝ち馬は前走3着まで

前走の着順を見ると、実は4着以下だった馬に勝ち馬はおらず、3着以内の馬ですべての勝ち馬が出ている。やはり前走1着馬が7勝を占める。

その中でもオープンクラスで1着だった馬は複勝率が5割近いため、こちらは信用できる。1勝クラスなどは頭数も多いこともあって信頼度がやや低いか。

オープンクラス以上で4着以下に敗れたケースで、3着以内に食い込んだケースは、朝日杯など重賞でコンマ6秒負け、3番人気まで。

2020年の危険な人気馬は?

ファルコニアは人気になる見込みだが、前走は1勝クラスをタイム差なしの勝利、脚質があまり安定しておらず、前走のような後手を踏まされると挽回は難しい。スプリングステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ココロノトウダイは3つ目の消しデータに合致している。前走の共同通信杯はコンマ8秒負け、その時は5番人気。勝ち上がった競馬場が地味で、中山で激走するイメージがあまりわかない。

反対にアオイクレアトールは危険なデータに一つも当てはまらない。1勝クラスで勝ち切れないが、この手の馬は相手なりに走る。相手が強化されようとも問題は少ない。むしろオッズが見込めてチャンスだろう。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、アオイクレアトールと言えそうだ。

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