2019年6月9日、東京競馬場でエプソムカップ(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるソーグリッタリング、ダノンキングダム、プロディガルサン、ミッキースワロー、レイエンダなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
エプソムカップの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬全10頭が5番人気以内で、1番人気と2番人気がそれぞれ4勝と、上位人気が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 重賞で連対かオープン特別勝ちの実績が必要
まずオープン実績に目を向けると、勝ち馬全10頭に重賞で連対かオープン特別勝ちの実績があった。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬10頭中7頭が芝1800mで勝っていた。残る3頭はオープンクラスの芝1600mで勝っていた。
予想参考データ② 前走は4月以降のオープンクラスで1桁着順
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(0-1-1-3)
勝率 0.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率40.0%
オープン特別(3-3-2-60)
勝率 4.4% │ 連対率8.8% │ 複勝率11.8%
GⅢ(1-3-5-39)
勝率 2.1% │ 連対率8.3% │ 複勝率18.8%
GⅡ(5-2-2-26)
勝率 14.3% │ 連対率20.0% │ 複勝率25.7%
GⅠ(1-0-0-8)
勝率 11.1% │ 連対率11.1% │ 複勝率11.1%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(2-2-3-14)
勝率 9.5% │ 連対率19.0% │ 複勝率33.3%
前走2着(2-4-2-13)
勝率 9.5% │ 連対率28.6% │ 複勝率38.1%
前走3着(1-0-0-10)
勝率 9.1% │ 連対率9.1% │ 複勝率9.1%
前走4着(1-0-0-9)
勝率 10.0% │ 連対率10.0% │ 複勝率10.0%
前走5着(1-0-1-16)
勝率 5.6% │ 連対率5.6% │ 複勝率11.1%
前走6~9着(3-3-2-40)
勝率 6.3% │ 連対率12.5% │ 複勝率16.7%
前走10着以下(0-1-2-36)
勝率 0.0% │ 連対率2.6% │ 複勝率7.7%
勝ち馬全10頭の前走が、4月以降のGⅠかGⅡで1桁着順、もしくは5月以降のGⅢかオープン特別で3着以内。
予想参考データ③ 4歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳(0-0-0-1)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
4歳(7-4-2-18)
勝率 21.9% │ 連対率37.5% │ 複勝率43.8%
5歳(2-3-1-38)
勝率 4.5% │ 連対率11.4% │ 複勝率13.6%
6歳(1-2-4-31)
勝率 2.6% │ 連対率7.9% │ 複勝率18.4%
7歳(0-0-3-29)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
8歳以上(0-0-0-21)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ④ 牝馬も活躍
牡・騸馬(9-10-10-130)
勝率 5.7% │ 連対率11.9% │ 複勝率18.2%
牝馬(1-0-0-7)
勝率 11.1% │ 連対率11.1% │ 複勝率11.1%
予想参考データ⑤ 関西馬が優勢
美浦(4-3-5-70)
勝率 4.9% │ 連対率8.5% │ 複勝率14.6%
栗東(6-7-5-68)
勝率 7.0% │ 連対率15.1% │ 複勝率20.9%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、5歳のソーグリッタリング。六甲S、都大路Sとオープン特別を連勝中。引き続き、重賞でも期待できる。
4歳牝馬のサラキアは芝1800mの重賞で2着の実績がある。前走の阪神牝馬Sは10着だったが、0.3秒差と大きくは負けておらず、巻き返しの可能性は十分。
ミッキースワローはGⅡ勝ちに加えて、重賞で2着が2回ある。芝1800m以下の実績に欠ける点はややマイナスだが、実績はメンバー上位だ。
プロディガルサンは同じ東京芝1800mの重賞で2着の実績がある。オープン特別で3戦連続2着と安定している半面、勝ち切れていないが、ここでもチャンスはある。