幻のダービー馬?を輩出
種牡馬としてのポテンシャルの高さはある1頭の競走馬を見れば簡単にわかる。その産駒の名は……
サンダラス
知る人ぞ知る幻のクラシックホースだ。
「何言ってんだこいつ?」と思ったそこのキミ。甘いな。リンツのチョry
そう思った方は2013年の野路菊ステークスを見てほしい。
後方から競馬を進めたサンダラスは直線で豪脚を披露すると、ウインフルブルームらをおさえて優勝した。上がりは33.3秒。上がり2位に0.5秒差をつける圧倒的な瞬発力だった。
このレースにおけるサンダラスの凄まじいところは2つある。まず前残りの展開を最後方から差し切ったこと。サンダラス以外の上位馬は4コーナーで4番手以内にいる先行馬だった。並の力では差しきれないレースだったということだ。
さらにタイムが1分46秒6という驚異的なレコードだった点も見逃せない。2歳の芝1800mで1分47秒を切る馬は、よほど馬場に恵まれるか、バケモノかのどちらかだ。
事実、今年のダービー馬ドゥラメンテとNHKマイルカップの覇者クラリティスカイは3歳春までに1分46秒台をたたき出している。
●詳細→怪物ドゥラメンテが2冠達成!ダービーを勝てた3つの勝因と将来性とは?
●詳細→クラリティスカイ、NHKマイルカップ制覇の背景にある3つの勝因とは?
しかもメンバーレベルは低くなかった。上位入線馬を見てみると……
2着 ウインフルブルーム 皐月賞、朝日杯FS3着
3着 マイネルメリエンダ OP馬、京都金杯3着
4着 フェルメッツァ アーリントンカップ3着
5着 シャンパーニュ 万葉S2着
4着以下は微妙としても、ウインフルブルームやマイネルメリエンダに競り勝ったのだから一定の評価は与えていいだろう。
サンダラスは残念ながら故障によって離脱してしまったが、順調に行っていればクラシック戦線で戦っていたことだろう。ウインフルブルームが皐月賞で3着に入っていたわけだから、信ぴょう性は決して低くないはずだ。
なお、サンダラスの未勝利戦(函館芝1800m)の勝ちタイムがその年に同コースで行われた2歳戦の最速タイムだったことも付け加えておこう。
まとめ
標準以上の血統レベルを持ち、すでに優秀な産駒を出している。
種牡馬としての将来を期待するには十分な要素ではないだろうか。
マイナー種牡馬はなかなか陽の目が当たりにくい。もっとも、振り返ってみるとステイゴールドだって種牡馬としてのスタートは順風満帆ではなかった。きっかけさえあれば浮上することは可能なのである。
そのきっかけが、GI級の母系を誇るレッドヴェルサスになっても不思議ではない。(現在480キロ超と、姉が苦しんだ馬格の小ささに悩まされることもない)
とにかく今のうちから「スウィフトカレント」と行っておけば、周囲から一目置かれる存在になれるかもしれないぞ! ビバ、青田買いだ! さあ、皆さんもマイナー種牡馬応援委員会の会員になろう!
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