2019年3月2日、阪神競馬場でチューリップ賞(GⅡ/芝1600m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はダノンファンタジー、シェーングランツ、ノーブルスコア、メイショウショウブ、ドナウデルタらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】チューリップ賞の予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 極端な人気薄は消し
最初に人気の傾向から。チューリップ賞は権威ある3歳牝馬限定の重賞(GⅡ)だ。余程の事がない限り、大波乱の結果になる事はない。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5- 2- 1- 2/ 10 | 50.0% | 80.0% | 66 | 88 |
2番人気 | 1- 1- 3- 5/ 10 | 10.0% | 50.0% | 56 | 69 |
3番人気 | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 65 | 58 |
4番人気 | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 372 | 65 |
5番人気 | 1- 0- 1- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 82 | 64 |
6番人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 86 |
7番人気 | 0- 4- 0- 6/ 10 | 0.0% | 40.0% | 0 | 200 |
8番人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 117 |
9番人気 | 1- 0- 0- 9/ 10 | 10.0% | 10.0% | 390 | 77 |
10番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 70 |
11番人気 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
12番人気 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
13番人気 | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ご覧の通り、二桁人気馬はほとんど走っていないのが実情だ。少なくとも軸馬に関しては一定の人気を集める実力馬とするのが無難だろう。
※以下、10番人気以内を対象に集計
予想ポイント 前走距離に注目
前走距離を見てみるとチューリップ賞では、同距離組が安定した成績を残している傾向だ。
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 8- 8- 10- 55/ 81 | 9.9% | 32.1% | 74 | 89 |
今回延長 | 2- 2- 0- 38/ 42 | 4.8% | 9.5% | 101 | 40 |
今回短縮 | 0- 0- 0- 15/ 15 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
同距離組は8勝して複勝率が圧倒的な成績で単複回収値もまずまず。延長組は2勝して単勝回収値も高いが、複勝率が低すぎるので軸にするのは不安。短縮組も出走自体が少ないが、過去10年で馬券圏内はゼロと低迷している。
軸は同距離が基準と言えるだろう。
予想ポイント キャリアの浅い馬が有利?
次に注目したいのがキャリアだ。
チューリップ賞はキャリアの浅い馬が活躍している傾向が出ている。
キャリア | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1戦 | 0- 1- 0- 5/ 6 | 0.0% | 16.7% | 0 | 60 |
2戦 | 1- 2- 3- 18/ 24 | 4.2% | 25.0% | 23 | 100 |
3戦 | 6- 2- 2- 18/ 28 | 21.4% | 35.7% | 162 | 83 |
4戦 | 2- 3- 3- 25/ 33 | 6.1% | 24.2% | 137 | 58 |
5戦 | 1- 2- 2- 22/ 27 | 3.7% | 18.5% | 24 | 70 |
6戦 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
7戦 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
8戦 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
9戦 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
10戦 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
過去10年で5戦以内の馬が10勝しており、6戦以上だと馬券圏内はゼロと全く走っていないので、キャリア5戦が線引きになる。
軸はキャリア5戦以内の馬に据えるのが基準と言える。
予想ポイント 前走着順に注視せよ
最後に注目したいのが前走着順だ。
チューリップ賞では前走で好走している馬が活躍している傾向が出ている。
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 7- 4- 3- 40/ 54 | 13.0% | 25.9% | 161 | 83 |
前走2着 | 2- 2- 3- 6/ 13 | 15.4% | 53.8% | 58 | 113 |
前走3着 | 1- 1- 1- 14/ 17 | 5.9% | 17.6% | 48 | 40 |
前走4着 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 0 | 34 |
前走5着 | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 30.0% | 0 | 138 |
前走6~9着 | 0- 1- 1- 20/ 22 | 0.0% | 9.1% | 0 | 27 |
前走10着~ | 0- 0- 0- 12/ 12 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
過去10年のデータでは前走1、2着馬で9勝と圧倒的な成績で、前走3着馬が1勝しているが、それ以下だと勝ちはなく好走率も低い。
軸は前走2着以内の馬に据えるのがいいだろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・10番人気以内
・前走1600m組
・キャリア5戦以内
・前走2着以内
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
7- 4- 6-17/34 | 20.6% | 50.0% | 153 | 125 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年チューリップ賞軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
ダノンファンタジー
ブランノワール
シゲルピンクダイヤ
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。