シリウスS2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は？初秋のダート重賞展望

2018年9月29日、阪神競馬場でシリウスS（GⅢ／ダ2000m）が行われる。グレイトパール、オメガパフューム、ウェスタールンド、サンライズソア、ラインルーフらが出走するが、どんなレースが展開されるのか？　台頭する可能性を秘めた伏兵とは？

競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。

日程・概要

2018年 9月29日(土)　4回阪神8日目　22頭　[仮想出馬表] 【１１Ｒ】　 第22回シリウスＳ 
３歳以上・オープン・Ｇ３(ハンデ)(国際)(指定)　ダート2000m

出走予定馬・登録馬

前走の平安Sでは圧倒的人気を裏切ってしまったグレイトパールだが、まともなら実力はGⅠレベルで巻き返しがあるだろう。

ダートに矛先を向けて圧倒的な内容で無敗の5連勝で昨年の平安Sを制し、重賞初制覇を成し遂げた。好位から早い上がりで他馬を寄せ付けない内容で、クリソライト以下をちぎったレースはインパクトがあった。およそ1年ぶりとなったアンタレスSも休み明けを感じさせない内容で勝利し連勝を伸ばし、圧倒的な人気を集めた前走の平安S。いつものように好位からレースを運んだが、追ってからいつものような伸びがなかった。

もともと脚元に不安のあるタイプだったので無理をさせなかった印象もあるが、伸びなかったのはやはり２走ボケだろう。本来ならあそこからもう１段階ギアが入る馬。坂のある阪神コースで巻き返す。

３歳馬オメガパフュームも侮れない。前走のジャパンダートダービーは砂をかぶる苦しい競馬ながら最後の伸びは目を引いていた。

デビューから掲示板を外していない安定感が光るが、まだ砂をかぶると若さを見せてしまう傾向がある。負けた青竜Sと前走のジャパンダートダービーは砂をかぶって後方に置かれてしまった。

前走はそれでも差を詰めて２着を確保したように、徐々に慣れが見込めている点と、距離は長いほうが良いという確信ができた。血統的には時計のかかる地方のダートよりも中央のダートに向きそうで、グレイトパールは強いがこの馬も素質なら引けを取らない。4.5キロの斤量差で差を詰められないか。

約1年半の休養を経て転身したダートで圧倒的な内容を見せているウェスタールンドも面白い。

1000万下、準オープンを連勝してオープン入りしたばかりだが、どちらも芝と錯覚するほどの切れのある末脚で快勝している。特に前々走、長期休養明けでは初ダートとなった津軽海峡特別は、上がりのかかりやすい函館のダートで35秒台の末脚を披露した。ダート転向してから無敗でこのレースに来るパターンは、3年前のアウォーディーを彷彿とさせる。距離も長いほうが良さそうで妙味。

前走の平安Sでグレイトパールやテイエムジンソクを抑えて逃げ切りを決めたサンライズソアも人気を集めそう。

もともと気難しいタイプでムラがあったり、ソラを使うタイプであったが、前走はデムーロ騎手が逃げという機転を利かせて全能力を発揮した印象。スムーズなレースができれば力では引けを取らないだろう。

先行有利な中京のダート1800mとはいえ、前走の名鉄杯はとにかく強かったラインルーフも前に行ければ力を発揮する一頭。自厩舎の森騎手が手の内に入れている印象で、人馬一体で上位を目指す。

他にも、同型多いがスムーズなら粘り見せるコパノチャーリー、武豊騎手とのコンビで継続で勢いあるミキノトランペット、ハマれば破壊力のある末脚が魅力のナムラアラシなどが一発を狙っている。

登録馬は以下の通り。

想定・予想オッズ