2018年10月14日、京都競馬場で秋華賞(GⅠ/芝2000m)が行われる。3冠がかかるアーモンドアイ、春のリベンジを果たしたいラッキーライラック、前哨戦を快勝したカンタービレなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 3 | ハービンジャー | スペシャルウィーク |
2 | 4 | ハーツクライ | American Post |
3 | 5 | ハービンジャー | キングカメハメハ |
1 | 3 | ディープインパクト | Machiavellian |
2 | 4 | ヴィクトワールピサ | Lost Code |
3 | 8 | エンパイアメーカー | サンデーサイレンス |
1 | 1 | ディープインパクト | Gold Away |
2 | 5 | マンハッタンカフェ | Anabaa |
3 | 8 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
1 | 3 | ディープインパクト | フレンチデピュティ |
2 | 1 | ハーツクライ | スピニングワールド |
3 | 4 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
1 | 3 | スズカマンボ | グラスワンダー |
2 | 2 | ディープインパクト | ホワイトマズル |
3 | 15 | ブライアンズタイム | Kingmambo |
1 | 1 | ディープインパクト | Bertolini |
2 | 2 | ディープインパクト | Machiavellian |
3 | 6 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
1 | 2 | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
2 | 7 | ハーツクライ | Seeking the Gold |
3 | 1 | クロフネ | サンデーサイレンス |
1 | 1 | キングカメハメハ | Salt Lake |
2 | 6 | ゼンノロブロイ | フレンチデピュティ |
3 | 2 | ジャングルポケットィ | サンデーサイレンス |
1 | 2 | マンハッタンカフェ | Caerleon |
2 | 3 | アグネスタキオン | Cozzene |
3 | 1 | スペシャルウィーク | Caerleon |
1 | 11 | ウォーエンブレム | ヘクタープロテクター |
2 | 8 | ダンスインザダーク | Sharpo |
3 | 16 | フレンチデピュティ | サンデーサイレンス |
解析・分析:注目血統は?
ディープインパクト、ハーツクライを筆頭にサンデーサイレンス系の活躍が目立つ。母系に注目するとダンジグ系やヌレイエフ系といった欧州型ニアークティック系との相性が良い印象を受ける。昨年の1,3着馬の父ハービンジャーもダンジグ系であり今年もこの傾向が続くだろう(父系での該当馬は今年は該当馬はいない)。
2016年 ヴィブロス(母母父Nureyev)
2015年 ミッキークイーン(母父Gold Away)/クイーンズリング(母父Anabaa)
2014年 ヌーヴォレコルト(母父スピニングワールド/母母父Chief's Crown)
2012年 ジェンティルドンナ(母父Bertolini)/ヴィルシーナ(母母父Nureyev)
2011年 キョウワジャンヌ(母母父Nijinsky)
2009年 レッドディザイア(母父Caerleon)/ブエナビスタ(母父Caerleon)
今年の出走予定馬ではカンタービレ、サラキア、プリモシーン、ミッキーチャームの4頭のディープ産駒が該当しており、注目したい。
その他にもミスタープロスペクター系×サンデーサイレンス系の組み合わせも好走パターンの一つであり、アーモンドアイの3冠に期待がかかる他にパイオニアバイオの激走にも注意したい。
2016年 カイザーバル(父エンパイアメーカー×母父サンデーサイレンス)
2015年 マキシマムドパリ(父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンス)
2014年 タガノエトワール(父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンス)
出走予定馬・種牡馬コース成績
< tr>オルフェーヴル0-3-1-40.0%50.0%
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
ロードカナロア | 0–1-0-1 | 0.0% | 50.0% |
ディープインパクト | 42–33-34-138 | 17.0% | 44.1% |
ハーツクライ | 19–12-21-94 | 13.0% | 35.6% |
マンハッタンカフェ | 8–14–14-83 | 6.7% | 30.3% |
リーチザクラウン | 0–0-1-2 | 0.0% | 33.3% |
ヴィクトワールピサ | 1–6–3-27 | 2.7% | 27.0% |
ルーラーシップ | 5–5–4-22 | 13.9% | 38.9% |
Blame | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ディープインパクト、次いでハーツクライ産駒が好成績を残している。ディープインパクト産駒はローズSⅠ、2着のカンタービレ、サラキアや古馬相手に関屋記念を快勝したプリモシーン、抽選を突破したダンサールなどが出走を予定しておりいずれも注目したい存在だ。サンプル数が少ないもののルーラーシップ産駒の成績もこれらに劣らず、警戒する必要があるだろう。