2019年8月11日、新潟競馬場で関屋記念（GⅢ／芝1600m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるケイデンスコール、サラキア、ソーグリッタリング、ミッキーグローリー、ロシュフォールなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
関屋記念の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬10頭中8頭が4番人気以内。残る2頭は6番人気と7番人気と、中穴の台頭もあるが、1番人気と2番人気がともに連対を外したのは1回だけで、波乱は少ない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 重賞勝ち実績が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中9頭が芝重賞の勝ち馬で、うち6頭が芝1600mの重賞を勝っていた。重賞未勝利だった1頭には、芝1600mの重賞で2着が2回あった。
予想参考データ② 重賞から参戦する馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下（2-1-1-9）
勝率 15.4％ │ 連対率23.1％ │ 複勝率30.8％
オープン特別（1-0-3-36）
勝率 2.5％ │ 連対率2.5％ │ 複勝率10.0％
ＧⅢ（4-8-3-61）
勝率 5.3％ │ 連対率15.8％ │ 複勝率19.7％
ＧⅡ（0-0-0-6）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
ＧⅠ（3-1-2-17）
勝率 13.0％ │ 連対率17.4％ │ 複勝率26.1％
準オープンから優勝した2頭は形の上では昇級戦だったが、ともに3歳時に芝1600mの重賞を勝っていた。
なお、掲示板外から巻き返して優勝した馬が6頭おり、前走着順はあまり問われない。
予想参考データ③ 3～5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳（1-0-2-7）
勝率 10.0％ │ 連対率10.0％ │ 複勝率30.0％
4歳（3-4-1-13）
勝率 14.3％ │ 連対率33.3％ │ 複勝率38.1％
5歳（4-5-4-50）
勝率 6.3％ │ 連対率14.3％ │ 複勝率20.6％
6歳（1-1-1-38）
勝率 2.4％ │ 連対率4.9％ │ 複勝率7.3％
7歳（1-0-2-18）
勝率 4.8％ │ 連対率4.8％ │ 複勝率14.3％
8歳以上（0-0-0-5）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
予想参考データ④ 牝馬も活躍
牡・騸馬（8-8-7-112）
勝率 5.9％ │ 連対率11.9％ │ 複勝率17.0％
牝馬（2-2-3-19）
勝率 7.7％ │ 連対率15.4％ │ 複勝率26.9％
牝馬で優勝した2頭はともに1番人気だった。
予想参考データ⑤ 関東馬が優勢
美浦（6-1-7-59）
勝率 8.2％ │ 連対率9.6％ │ 複勝率19.2％
栗東（4-9-3-72）
勝率 4.5％ │ 連対率14.8％ │ 複勝率18.2％
2019年の主役候補は？
中心となるのは、3歳のケイデンスコール。昨年の新潟2歳Ｓを勝ち、前走のNHKマイルＣで2着。左回りの芝1600mでは4戦2勝2着2回と安定している。
6歳の関東馬ミッキーグローリーは、昨秋に京成杯オータムＨで重賞初制覇を飾り、前走のマイルチャンピオンシップで5着と健闘。2010年レッツゴーキリシマ（約8か月ぶり）など久々で優勝した例もあり、休養明けでも大きな割り引きは必要ないだろう。
同じ6歳の関東馬ロードクエストは、芝1600mの重賞を2勝している。実績はメンバー上位で、チャンスは十分。
5歳牝馬のフローレスマジックは、芝1600mの重賞で2着と3着が1回ずつある。実績のあるマイルへの距離短縮で巻き返しがあって不思議はない。
5歳のブレスジャーニーはサウジアラビアロイヤルＣ、東スポ杯2歳Ｓと重賞2勝の実績を誇る。3歳以降、勝利こそないものの、前走も重賞で掲示板を確保しており、前進があっていい。