2019年2月24日、中山競馬場で中山記念(GⅡ/芝1800m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はディアドラ、エポカドーロ、ステルヴィオ、スワーヴリチャード、ウインブライトらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】中山記念の予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 若い馬が有利?
最初に注目したいのが馬齢別成績だ。
中山記念は若い馬の方が活躍している傾向が見られる。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
4歳 | 4- 2- 4- 17/ 27 | 14.8% | 37.0% | 50 | 72 |
5歳 | 3- 3- 1- 18/ 25 | 12.0% | 28.0% | 64 | 59 |
6歳 | 2- 4- 2- 26/ 34 | 5.9% | 23.5% | 127 | 117 |
7歳 | 0- 1- 2- 19/ 22 | 0.0% | 13.6% | 0 | 52 |
8歳 | 1- 0- 1- 10/ 12 | 8.3% | 16.7% | 30 | 45 |
過去10年で4歳馬が4勝とトップで、5歳馬も3勝しており6歳馬は2勝だが単複の回収値が高い。一方、7歳以上になると何頭か馬券圏内には来ているが、複勝率が低く単複回収値も低く低調な成績。
軸は4~6歳馬を据えるのが基準と言える。
予想ポイント 前走距離に注目
次に、前走の距離別成績に注目したい。
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 0- 2- 0- 9/ 11 | 0.0% | 18.2% | 0 | 77 |
今回延長 | 2- 2- 7- 20/ 31 | 6.5% | 35.5% | 34 | 121 |
今回短縮 | 8- 6- 3- 62/ 79 | 10.1% | 21.5% | 83 | 56 |
同距離組は未勝利と低調、延長組は2勝して複勝率が高くまずまずの成績。一方、短縮組8勝と圧倒的な成績で複勝率もまずまず。
一見良さそうな延長組は勝率が低く3着が多いので、軸とするなら短縮組を据えるのがいいだろう。
予想ポイント 極端な人気薄は軽視
人気を見てみると、二桁人気はどのレースも好走率は低いが、過去10年の中山記念では5番人気以下から好走率が低くなり、3番人気以内で9勝と人気馬が活躍している傾向だ。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 0- 0- 7/ 10 | 30.0% | 30.0% | 71 | 39 |
2番人気 | 3- 1- 2- 4/ 10 | 30.0% | 60.0% | 151 | 101 |
3番人気 | 3- 1- 2- 4/ 10 | 30.0% | 60.0% | 182 | 140 |
4番人気 | 0- 4- 2- 4/ 10 | 0.0% | 60.0% | 0 | 143 |
5番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 83 |
6番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 46 |
7番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 101 |
8番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 130 |
9番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
10番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
11番人気 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
1番人気は3勝しているが複勝率はそれほど高くはない。2~4番人気だと勝率と複勝率が高く単複回収値も高い。5番人気以下になると未勝利で複勝率も低く低調な成績だ。
少なくとも軸は5番人気以内の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走先行馬が有利
最後に前走脚質別の成績を見てみると、前走先行していた馬が明らかに有利という傾向が出ている。
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 0- 1- 2- 10/ 13 | 0.0% | 23.1% | 0 | 109 |
平地・先行 | 4- 4- 4- 21/ 33 | 12.1% | 36.4% | 53 | 86 |
平地・中団 | 4- 4- 3- 37/ 48 | 8.3% | 22.9% | 100 | 77 |
平地・後方 | 1- 1- 0- 20/ 22 | 4.5% | 9.1% | 16 | 17 |
逃げ馬は勝ちはないが複勝率はまずまず。先行馬が4勝して複勝率も圧倒的に高く安定している。差し馬も4勝しているが複勝率が下がり軸とするには不安だ。直線が短い中山なので追い込み馬は低調な成績。
小回りの中山競馬場を考えると軸は先行馬に据えるのがいいだろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・4~6歳馬
・今回距離短縮
・5番人気以内
・前走先行馬
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
4- 3- 1- 3/11 | 36.4% | 72.7% | 161 | 152 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年の中山記念軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
エポカドーロ
スワーヴリチャード
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。