2019年7月28日、新潟競馬場でアイビスサマーダッシュ(GⅢ/芝1000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるライオンボス、ダイメイプリンセス、ラブカンプー、カッパツハッチ、レジーナフォルテ、レッドラウダらの中で危険なのはどの馬か。しっかり考察していこう。
新潟競馬場で行われた過去10年の結果を基に予想を進めていく。
目次
アイビスサマーダッシュの人気馬成績
過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは6回、2着は1回、3着はなしと、勝ち切る馬が多いのは結構信頼できる要素だ。
しかしながら、2番人気以降は似たり寄ったり。1番人気馬の相手探しで伏兵馬を探すような感覚がいいかもしれない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 牝馬の取捨選択
牝馬(6- 4- 5-52)
勝率 9.0% │ 複勝率 22.4%
さすがは夏は牝馬、牡馬よりもアベレージが高い。この10年、必ず1頭は絡んでおり、牝馬の取捨選択は絶対に行っておきたい。
準オープンやオープン特別を勝った馬、前走コンマ5秒負けまで、これが1つの目安である。牝馬での争いとなれば、少しでも勢いのある馬を上に見たい。
今年もまた多くの牝馬が出走しているが、人気どころの牝馬が極めて微妙な成績を残しており、今年は波乱を思わせる。
予想参考データ② 54秒前後の決着で決まり?
2009年が重馬場だったが、それ以外はすべて良馬場。開幕週なので超スピード決着を期待したいところだが、54秒をプラスマイナス0.2秒するところで収まっている。
そもそもハイペースもスローペースもなく、いかに外を走れるかが焦点になる。圧倒的な先行馬決着、出遅れは致命傷となるが、54秒で走れるスピードが欲しい。
54秒前後で走るライオンボスには勝つ資格があるが、2連勝の内容は53キロばかり。56キロで54秒前後で本当に走れるのか、そこがポイントになるだろう。
予想参考データ③ 前走直線1000メートル組の取捨選択
直線1000メートル組のアベレージは、まずまずといったところだが、そこまで信頼できるわけでもなく、そこだけが人気の要素になるなら注意が必要だ。
韋駄天ステークス組では勝ち馬か掲示板、コンマ3秒までが1つの目安に。ライオンボスにはいいデータだが、果たして。
藤田菜七子騎手が騎乗予定のレッドラウダ、一見するとチャンスだが、前走の韋駄天ステークスで10着、1秒の大敗で今回斤量増。腕でなんとかなるか。
2019年の危険な人気馬は?
ラブカンプーは人気になる見込みだが、この馬は使い詰めが走る。叩き初戦では走らず、この3戦は短距離戦で2秒以上の負け。いくら去年の2着馬だからといって、そう簡単に勝てるとは思えない。アイビスサマーダッシュの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、ライオンボスは2つ目の消しデータに合致している。1000万条件98倍で1着の馬が、次のオープン特別で2.0倍になるのはすごいことだが、いきなりの3キロ増、初めて人気の馬で重賞に乗る鮫島克駿騎手などの不安要素があり、ここはどうか。
反対にレジーナフォルテは危険なデータに一つも当てはまらない。2年前のアイビスサマーダッシュで3着、去年が4着と安定し、前走はコンマ2秒負け。リステッド競走で2着など、衰えはない。牝馬の中ならこの馬が一番信頼できる。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、レジーナフォルテと言えそうだ。