AJCC2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

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2021年1月24日、中山競馬場でAJCC(GⅡ/芝2200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアリストテレス、サトノフラッグ、ヴェルトライゼンデ、ステイフーリッシュ、ウインマリリンらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にする。


目次

AJCCの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は3勝、2着は3回、3着はなし。1倍台に支持された馬は過去10年で4頭いるが、2勝2着1回で、着外もある。2倍台は未勝利、一筋縄ではいかない。

伏兵馬の台頭が目立ち、30倍台から50倍未満の馬が1勝、2着2回。取捨選択をしっかりと行って臨みたいところだ。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 前走GⅠ組の取捨選択

前走GⅠ組(5- 3- 2-21)
勝率 16.1% │ 複勝率 32.3%

前走GⅠを使った組が結果を残している。特に有馬記念組は強く、過去10年で4勝と、有馬記念組とそれ以外の組で取捨選択をしていきたい。

有馬記念組は人気不問で、前走1秒以内の負けまで。菊花賞組は3番人気まで、もしくは1着。それ以外のGⅠ組を見ても1秒以内の負けでカバーできる。

ヴェルトライゼンデは2番人気だったが、1秒以上の負け。ちなみにフィエールマンは菊花賞1着でもAJCCは2着に敗れた。4歳世代はまた改めて取捨選択したい

予想参考データ② 4歳世代の取捨選択

今年の人気馬はほとんどが4歳馬だが、実は明け4歳の成績は振るわない。正確には2着までは来るのだが、4歳馬で勝ったのは過去10年でたった1頭しかいない。

この馬券圏内に入った4歳馬の傾向として中山での重賞実績がある馬が多い。唯一4歳馬で勝利したダンビュライトは弥生賞と皐月賞で3着、ラストドラフトとフェイムゲームは京成杯1着、ミッキースワローはセントライト記念1着など。

それ以外でも3歳時に中山で勝利実績がある馬が4歳時に絡むことが多い。これはフィエールマン、ゼーヴィント、ミライヘノツバサ、ナカヤマナイトが該当する。中山で重賞実績があるか、中山で勝利実績があるか、この2つのいずれかをクリアした馬しか過去10年でAJCCに絡んでいない。

サトノフラッグは弥生賞勝ちがあり、ヴェルトライゼンデはホープフルステークスなどで2着、ウインマリリンも中山で2勝している。唯一該当しないのはアリストテレスだけ。ただ中山で走ったことがないのをどう捉えるか。唯一馬券を外したのは休み明けのプリンシパルステークスのみで、遠征がどうか。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

アリストテレスなど人気馬3頭が出ていた菊花賞のレベルだが、まずまずといったところか。ただ4着のディープボンドが中山金杯で惨敗、5着ブラックホールも万葉ステークスで惨敗、バビットは有馬記念で力負け。ガロアクリークがオープン特別で3着に入ったが、1番人気の期待に応えられず。8番人気に支持されたダノングロワールは3勝クラスで着外に沈むなど、全体的に狙いたくはない。

ステイフーリッシュが5着だった京都大賞典だが、レベル的にはこちらもまずまずだが、この組も微妙。中山巧者としてどこまでやれるか。ウインマリリンが4着だったエリザベス女王杯はこちらは好タイム。ただウインマリリンの場合は休み明けがどうか。また牝馬の実績が乏しく、そこがポイントに。

アルゼンチン共和国杯にはラストドラフトやサンアップルトンが出ていたが、こちらもレベル的には微妙。ただサンアップルトンは中山巧者の素質あり。オープン昇格後初挑戦の日経賞では4着と健闘している。半年の休み明けだったオールカマーはきつかったが、ここなら面白いか。

2021年の危険な人気馬は?

アリストテレスは人気になる見込みだが、休み明けや関東遠征で馬券圏外を外しているのが引っかかる。平坦コースで結果を出しており、急坂でどうか。AJCCの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ステイフーリッシュは3つ目の消しデータに合致している。中山巧者の要素があり、2着3着を警戒すべきだろうが、休み明けが微妙。ちょっと狙いにくさがある。

反対にヴェルトライゼンデは危険なデータに一つも当てはまらない。馬券圏外になったのは菊花賞と皐月賞だが、皐月賞は大外が災いし、菊花賞は距離が長すぎた。ここを55キロで出れるのは大きく、中山との相性を信じてみたい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、ヴェルトライゼンデと言えそうだ。

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