(C)MAZIMICKEY

2018年9月9日、中山競馬場で京成杯オータムハンデ(GⅢ/芝1600m)が行われる。出走予定馬には、ダービー卿チャレンジトロフィーを制したヒーズインラブ、去年のサマーマイルシリーズの覇者ウインガニオン、今年のサマーマイルシリーズ優勝候補ワントゥワンなどがいる。今週から4か月半ぶりの中山開催がスタートする。

過去10回の中山競馬場で開催された京成杯オータムハンデのデータを見ると、1番人気が勝ったのは10年で2回とやや不振で連対がなく、着外は7回と苦戦している。しかし2番人気が4勝するなど人気が総崩れという感じではない。ややヒモ荒れが目立つ程度といったところだが、とにかく1番人気は苦戦している。

サマーマイルシリーズは例年該当馬なしの可能性の高いシリーズだが、優勝の可能性を持つ数頭はいずれも優勝しなければチャンピオンにはなれない。また該当馬なしに終わるのか、それとも王者は現れるのか。注目のレースだ。


データ① 近年で目立つ上がり3ハロン1位馬の激走

中山競馬は開幕週を迎える。芝生が成長しやすい時期をすべて育成に使えるこの時期は野芝全盛であり、とにかく時計が速い。6年前は1分30秒7という信じがたいタイムも出ている。そんなこともあってか、ここ数年は芝生を柔らかくする加工を行っており、開幕週ながら差しが決まる馬場にしている。そのせいか、ここ3年は上がり3ハロン最速馬が3連覇だ。

以前は前での決着が多かったが後方待機馬が絡むようになった。直線310メートルでも差しが決まるそんな状況である。一方で逃げ馬は壊滅的な状況となっているため、ウインガニオンはよほど工夫をしないとここでも潰されてしまうのではないか。ショウナンアンセムも同様だ。特に前走は逃げられずに惨敗をしたことから、ここは意地でも逃げる可能性がある。いわゆる共倒れの公算大だ。

データ② サマーマイルシリーズ組が大不振

よく考えれば納得だが、中京記念と関屋記念は同じ左回りで広いコースで行われる。坂の有無はあるにしても、落ち着いて外に出して直線勝負ができる。ところが京成杯オータムハンデは右回りで急坂、しかも直線は310メートルしかない。求められるものが全く違う。そのせいもあり、中京記念から来た馬は5頭いて1着1頭で後は着外、関屋記念にいたっては1頭も勝ち馬が出ていない。延べ46頭出て着外38頭は無視できない。

場所別の成績で新潟は3勝しトップだが、この3勝は関屋記念以外の組のものだ。なので、関屋記念の出走馬から勝ち馬が出るとは思いにくい。データは示せば覆されるものだから今年は傾向から外れるかもしれないが、特にワントゥワンはこれまで結果を出してきたデムーロ騎手がセントウルステークスのラブカンプーを選択した。これが何を意味するか。外国人騎手との相性抜群のワントゥワン、ここは苦戦か。しかも中山は初めてだ。

データ③ ハンデデータあれこれ

ハンデで良績が集まるのは55キロの3勝と5連対の54キロと57キロ、次いで53キロ、56キロといった形だ。増減で見ると斤量減が6勝しており、2キロ台の減少で3勝している。増減なしは1勝2着5回とやや勝ち切れない印象を与える。意外な健闘を見せているのが1キロ台の斤量増の馬だ。これまでに19頭出走し1着3頭2着0頭3着4頭なら優秀だ。あえて斤量増を狙うのはありだ。

今回56.5キロという半端な斤量の馬が3頭もいる。半端な斤量の馬は見込まれた馬が多く、57.5キロを含めても1頭も勝っていない。56.5キロに増えたロードクエストは関屋記念で56キロを背負って5着だが、その時4着のヤングマンパワーは今回も57キロとなっている。着順が下の馬がさらに背負わされる。それがどうか。

まとめ

関屋記念組が大不振という意外なデータがあり、人気馬は少し狙いにくいムードが出てきた。その中でロジクライは無傷に思えるが、問題は騎手だ。浜中俊騎手は中山競馬場であまり乗らない。しかもマイルのレースは数える程しか乗っていないため、仮に外枠を引いた場合に思い切ったレースができるのかという疑問がある。なので、積極的には狙いたくない。

上位馬はいかんせん信用できない。それならば夢の200勝に向けて燃えるルメール騎手が騎乗するミッキーグローリーあたりが面白いか。競馬は馬7人3だが、トリッキーなレースでは人の比重が重くなる。上位馬が信用できないのであれば、たとえ前走準オープンだったとしても人の力で何とかならないか。そう思わせるだけの頼りなさが上位人気が予想される馬たちの傾向だ。

おすすめの記事