勝ち切れないハービンジャー産駒
この2頭はいずれも父がハービンジャーだ。この点が“足枷“になる可能性が十分にありそうなのである。
ハービンジャーはもととも古馬になってから力をつけた晩成型の競走馬だった。種牡馬としては2歳時から活躍する馬を出しているが、“壁”にぶち当たることもしばしば。
例えば昨年、2歳時に新馬・未勝利を勝ち上がったハービンジャー産駒は22頭もいた。しかし、2勝目を挙げた馬はわずか2頭しかいなかった。2歳のOPクラスには10頭が出走したが、成績は(0−1−1−8)。重賞に限ると(0−0−0−6)と1頭も3着内に着ていなかった。
なお、重賞を勝った馬となると、いまだにベルーフ1頭だけという状況だ。
2世代目となったことで牧場や調教師たちがハービンジャー産駒の傾向をつかみ、前進してくる可能性はあるとはいえ、決して楽観視できないデータといえるだろう。
果たしてアラバスターとプロフィットはハービンジャー産駒のジンクスを打ち破れるのか? 注目されるところだ。
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