有名なレースで考えてみる
少し前のレースですが、ちょうど良いサンプルがあります。
2013年 菊花賞
1着エピファネイア(1人気)
2着サトノノブレス(5人気)
3着バンデ(3人気)
→3連複3,910円/3連単11,750円
2013年天皇賞秋
1着ジャスタウェイ(5人気)
2着ジェンティルドンナ(1人気)
3着エイシンフラッシュ(3人気)
→3連複1,400円/3連単14,310円
馬券に絡んだ3頭の人気は同じですが、菊花賞は1番人気が勝ち、天皇賞秋は5番人気が勝ちました。そして……
・菊花賞の3連単は3連複のおよそ4倍
・天皇賞秋の3連単は3連複のおよそ10倍
注目すべきなのはここなんです。
3連単は人気馬の着順が低いほど(人気薄が1人気をやっつけるほど)期待値が上がります。反対に言うと、1番人気が勝ち切ってしまうと、3連単の妙味は薄れてしまいます。
「じゃあ、人気馬が勝つ可能性が高いんだから1着固定にして買えばいいじゃないか」って思いましたか?
いい着眼点ですね! が、しかし、そうは問屋が卸さないというか、そう単純な問題ではないんです。
人気馬1着固定の危険性
まず1着に人気馬(1番人気)を固定しても3連複より3連単のほうがリターン効率が悪い。多少配当は多いかもしれませんが、負っているリスクを考えると、割に合わない配当、というケースがほとんどなんです。
当てるのが難しい3連単なのに当たってもリターン効率悪く(3連複の方が良い)、かつ外れるリスクも高い。この“二重苦”に関して改めて考えてみて欲しいのです。
ご自身の経験を振り返ってみてください。3連単で1番人気を1着固定にして何度も悶絶した経験したことありませんか?
・オルフェーヴルが暴走した
・ゴールドシップがやる気なかったorゲート出なかった
・キズナが2着に負けた
・ルージュバックが馬券圏外に飛んだ。
みんなダントツ人気で1着固定したくなるようなお馬さんでした。仮に彼ら、彼女らが勝っていても3連複の3倍程度もつけばよいとろだったのではないでしょうか? でも、リターン効率が悪い上に外れているんです。
もちろん、強い馬が人気に応えて勝つことも多くあります。
でも 当たってもリターン効率が悪い、かつ外れるリスクもある、となると……それでも1番人気を3連単1着固定にしますか??
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