エピファネイアは種牡馬で成功するのか?血統から導く産駒への5つの期待と不安

期待② スクリーンヒーローの成功例

血統構成も面白い。エピファネイアは父ロベルト系×母サンデーサイレンス系という配合をしている。

同配合といえば、今もっとも注目を集めている種牡馬の1頭、スクリーンヒーローと同じだ。スクリーンヒーローの父はシンボリクリスエスと同系統のグラスワンダー。ロベルト系の種牡馬はスピードが足らないため、サンデー系種牡馬たちに遅れを取る傾向にある。

しかし、サンデーサイレンスの血を持っているとスピード不足の問題が解消される。

エピファネイアも同じような理由で成功を遂げる可能性はあるわけだ。

期待③ おそらくダートでも走る

さらにダートでつぶしが利く可能性がある点も心強い。

エピファネイア自身はダートで走らなかった。ただし、ドバイワールドカップが行われるメイダン競馬場と日本のダートの質は全く違う。ドバイワールドカップで走らなかったからといって、ダートのポテンシャルがないとは限らない。(そもそも芝で大成功を収めた馬=芝で走る体の作りになっている馬がダートで成功する可能性は低い。芝とダートでは使う筋肉が違うため)

エピファネイアは500キロ近い立派な馬体をしている。また、父のシンボリクリスエスはダートGI馬サクセスブロッケンを生んだ。仮に芝で頭打ちになったり、体質が弱くてダートしか使えなかったりしても、砂で覚醒する馬が出てくる可能性は十分にありそうだ。

芝でもダートでも走るというのは種牡馬としての才能の一つ。キングカメハメハやクロフネが重宝される理由を考えれば、それは明らかだろう。

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