2013年の菊花賞と14年のジャパンカップを勝ったシンボリクリスエス産駒のエピファネイア(牡5)が引退することが決まった。所属するキャロットファームが発表している。今後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りする。

エピファネイアは父シンボリクリスエス、母シーザリオという血統。シーザリオは日米のオークスを制した名牝であるため、エピファネイアはデビュー前から注目を集める存在だった。

デビュー3連勝で重賞を制覇すると、皐月賞、ダービーでは2着に。春のクラシックのリベンジに燃える秋は神戸新聞杯、菊花賞と連勝してクラシックホースの仲間入りを果たした。

古馬になってからは勝ち星に恵まれなかったが、迎えたジャパンカップでは2着のジャスタウェイを0.7秒ちぎる圧勝劇を演じた。この時の走りは世界的な評価を集め、14年の世界ランキングでジャスタウェイに次ぐ2位にランクインしている。

15年はドバイワールドカップでダートに挑戦したが惨敗。結果的にこれが引退レースとなった。

角居勝彦調教師は「繋靱帯の痛みというのは、どうしても(治癒に)時間がかかる病です。また、治癒したとしても再発の可能性が高く、その後の経過を考えても無理に復帰を考えることがベストとは思いません。非常に無念ではありますが、いつかエピファネイアの子どもたちに携われる日を楽しみにしていますし、自身を超えるような馬を世に送り出してもらいたいと願っています」とコメントしている。

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